2017年8月26日(土)未来人のコトバ

ピーターパン 横手和彦会長 「思考を変えれば 未来が変わる」

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ピーク時には5分に1回“揚げたて”が登場するカレーパン。子どもたちに大人気。季節ごとに登場するユニークなパン。無料のコーヒーとともにテラスで食べることもできます。
千葉県に7店舗ある、このパン屋。1店舗あたりの年間売り上げは、およそ3億円に上ります。


「ここのカレーパンがいちばん好きで、もう10年くらい通っています。」


「おいしいです。試食もいっぱい食べさせていただいて。さいこー♪」

会長の横手和彦(よこて・かずひこ)さん。若手に思い切って現場を任せることで、売り上げを伸ばし続けています。

ピーターパン 横手和彦会長
「本当にやる気のある人にやる方法を教えて、やる場を与えてやる。これがいちばんの人材教育の基本だと思うんです。」

展開するすべての店を成功させ、パン業界で注目を集める横手さんのコトバに迫ります。

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八木
「今日(26日)の『未来人のコトバ』は、大人気のパン屋さんを経営する横手和彦さんです。パンの業界では、大手チェーン店でも、売り上げは1店舗あたり年間1億円程度とされる中で、3倍の売り上げを続ける横手さんのお店。売り上げを伸ばしながら、あわせて若手社員を登用し、業績と人材の育成を両立させている横手さんが大切にしているコトバがこちら。“思考を変えれば 未来が変わる”です。」

●思考を変えれば 未来が変わる

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次々とトレーに乗せられるパン。皆さん、たくさん買っていますよね。多い日には、1日1万個が売れると言います。人気の秘密は、焼きたてへのこだわりです。石窯(いしがま)で焼かれたパンが、次々と店頭に出されます。

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人気のカレーパンは、1度に揚げるのは12個まで。こまめに揚げることで常に出来立てを提供します。1度トレーに乗せたパンでも揚げたてに取り替えてくれるという徹底ぶりです。

ピーターパン 横手和彦会長
「パンは焼きたて、揚げたて、作りたてが一番おいしいですから、そのおいしい状態で食べてもらいたい。食べる楽しみ、買う楽しみというのがありますから、その楽しみを提供することをコンセプトにしています。」

八木
「“思考を変えれば 未来が変わる”とは?」

ピーターパン 横手和彦会長
「過去と他人は変えられないけども、自分と未来は変えられると思うんです。自分が変わることによって、自分の未来はコントロールできるわけです。」

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横手さんが、このコトバを大切にしようと考えたのは、ある経験がきっかけでした。横手さんは33歳でパン屋を起業。順調に売り上げを伸ばしていきます。しかし、ワンマンで人の言う事を聞かず、従業員にも厳しく接していたことで、次第に雰囲気が悪くなっていきました。

ピーターパン 横手和彦会長
「しった激励で、いろいろと注意するわけです。そうすると“また来たか”という顔されるんですよ。」

八木
「従業員の方に?」

ピーターパン 横手和彦会長
「そうなんです。」

八木
「怖いオーナーというか、怖い社長?」

ピーターパン 横手和彦会長
「そうですね。うるさい、おもしろくない社長という感じなんでしょうね。」

このままでは行き詰まると考えた横手さん。55歳のとき、新しい店を出すにあたり、ワンマンなやり方を改め、従業員に意見を求めることにしました。挙がってきたのが“子どもに親しまれる店にしたい”という声でした。

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そこで、商品の数は減りますが、子どもの手が届きやすい高さに棚を作ることにしました。かわいらしい飾りも子どもの目の高さに起きました。

ピーターパン 横手和彦会長
「これがお子様目線のディスプレイなんですよ。」

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さらに“手間がかかっても、パンの種類を増やしたい”という意見を受け、生地を長い時間寝かせてから焼くパンなどを作ることにしました。すると、予想以上に来客数が増加。出店1年目で2億円を売り上げる人気店となりました。従業員の自主性を引き出したことが、成功につながったのです。

ピーターパン 横手和彦会長
「僕が100人いてもアイデアは思いつかないんです。だから、100人の社員、パートナーがいる、その100人のアイデアを、僕は“いいね”と言うか、“それは違うよ”と決断をしてあげるだけ。判断をするだけの役割だと思ったんです。」

その後、店を7店舗にまで増やした横手さん。若手社員の育成でも柔軟に考えを変化させてきました。

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去年(2016年)秋にオープンした店の店長、小林雄次(こばやし・ゆうじ)さん、24歳です。7つの店の中でもトップの売り上げを誇ります。小林さんが店長の候補に選ばれたのは、去年の夏。しかし、店舗の運営には自信が持てないでいました。

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そこで横手さんは、これまで自主性に任せていたやり方を変え、小林さんに毎日日誌をつけることを求めました。その日の目標を決めた上で、1日の終わりに“今日、良かったことは何か”プラスの面を記入します。うまくいかなかった点も“もう一度やり直せるなら、どうしたいか”を書くことで、前向きな改善につなげます。小林さんは、この日誌と横手さんのアドバイスによって、自信を持てるようになったと言います。

ピーターパン 小林雄次店長
「1日のたくさんあったことを夜、振り返ることによって、明日へのイメージをしながら寝ることもできるし、楽しいイメージで明日を迎えられる。」

横手さんは、若手社員の自主性を重んじながらも、“思考を変えれば 未来が変わる”という考え方を浸透させたいと考えています。

ピーターパン 横手和彦会長
「思考のパターンを変えると、彼女たち彼らの未来が変わると思うんです。そこを僕は教えてあげたい、分からせてあげたいですね。そうすると、ぐんぐん自分の可能性を求めて成長していく。そのことが自分たちの会社の未来を作っていくのかなと思うんです。」

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八木
「“思考を変えれば 未来が変わる”というコトバ、クラフトさん、どう聞かれました?」

金融コンサルタント ジョセフ・クラフトさん
「今日(26日)の特集のテーマ“クラウドファンディング”と合わせて、より小規模のアイデアのクラウドファンディングなのかなと。いろんなところからアイデアを募って、それを生かすという共通点があると思います。」

野口
「何よりやっぱり横手さんが、すごく頭が柔らかい方なんだなと思いました。」

八木
「各店舗に月一回程度しか顔を出されないそうなんですが、そうやって社員の自主性をかなり重視されていました。ただ、ご自身の理念は、しっかりと伝えていく。そのバランス感覚というのは、本当にすばらしいものがあるなと感じました。」

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