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平成25年度 第3回
視聴者のみなさまと語る会〜NHK経営委員とともに〜in津
(平成25年9月7日開催)

 

<会 合 の 概 要>

 「経営委員会による受信者意見聴取」の平成25年度第3回は、津放送局で実施し「経営全般」「放送」の二つのテーマで、公募による25名の視聴者のみなさまからご意見を伺った。

 

<会 合 の 名 称>

視聴者のみなさまと語る会〜NHK経営委員とともに〜in津

 

<会 合 日 時>

平成25年9月7日(土) 午後2時〜午後4時

 

<出  席  者>

〔視聴者〕

公募による視聴者25名

〔経営委員〕

上 村 達 男  (委員長職務代行者)

 

大 滝 精 一  (委員)

〔執 行 部〕

吉 国 浩 二  (専務理事)

 

久保田 啓 一  (理事・技師長)

 

岸 本 多万重  (津放送局長)

〔司 会〕

内 藤 啓 史  アナウンサー

 

< 会    場 >

 NHK津放送局 1階スタジオ

 

< 開 催 項 目 >

 以下のとおり進行した。

 

1 開会あいさつ

2 経営委員による説明

  協会の基本方針その他協会の運営に関する重要な事項について

3 意見の聴取

 (1) NHKの経営全般について

 (2) NHKの放送について

4 閉会あいさつ

 

 「視聴者のみなさまと語る会」終了後、「大河ドラマ『八重の桜』制作の舞台裏」と題して、内藤愼介エグゼクティブ・プロデューサーによるトークショーを開催した。

 

<概要・反響・評価>

  • 公募の結果、はがき、ホームページなどを通じて、計39名から参加の申し込みがあり、全員に案内を送付した。その際、参加者の意見把握と参加意志の確認のために事前アンケート調査を実施したところ、29名の方から返送、回答があり、参加すると答えていた。
    当日は、25名のみなさまが来場された。なお、事前アンケートで寄せられた意見などについては、とりまとめて当日参加者へ配付した。

  • 「経営全般」と「放送」の二つのテーマを設定し進めた。参加者からは「番組の公平性」「地域放送」「人にやさしい放送サービス」「職員の教育、研修」など多岐にわたる意見や提言が寄せられた。

  • 終了後、意向集約のアンケート調査を行ったところ、24名の参加者から回答をいただいた。

  • 参加者の満足度については、「大変満足」4名(16.7%)、「満足」9名(37.5%)、「普通」4名(16.7%)、「不満」1名(4.2%)、「たいへん不満」0名、未記入6名(25.0%)という回答であった。

  • また、回答者の45.8%にあたる11名の方が「経営委員会の仕事をよく知らなかった」としていたが、「語る会」の終了後は、「よく知っていた」「知っていた」と答えた方も合わせて54.2%にあたる13名の方が「経営委員会の活動について理解が深まった」と回答した。


◆協会の基本方針・重要事項の説明

 (大滝委員)

 NHKの経営委員会の大滝と申します。私は東北大学大学院経済学研究科長、教授を務めております。NHKの経営委員には平成19年12月に任命されました。はじめに私ども経営委員会の役割についてご説明いたします。経営委員会の役割は放送法に明文化されており、NHKの経営の基本方針などの議決や会長以下NHK執行部の役員の業務の監督など、NHKの経営に対して重い責任を負っております。こうした役割を持つ経営委員会の委員は衆参両議院の同意を得て、内閣総理大臣より任命されます。委員の任命に当たっては、教育、文化、科学、産業その他の各分野及び全国各地方が公平に代表されることを考慮しなければならないと、放送法で定められています。経営委員の任期は3年です。再任されることもあります。委員の定数は12名ですが、8月に松下委員が、9月3日付で作田委員が退任され、現在は10名となっております。
 また、経営委員の中から常勤の委員でもあります井原委員と上田委員、そして渡委員の3名が現在監査委員に任命されており、経営委員会を含めた役員の職務の執行を監査する役目を担っています。
 そして、私ども経営委員が、ただいま申しましたようなその重責を果たすため、視聴者のみなさまのご意見を直接伺うことも定められています。本日はその機会として、皆様からNHKに対する忌憚のないご意見をお聞かせいただきたいと思っていますが、その前に、この会合においては経営委員が協会の基本方針や重要事項を説明することという定めもございますので、いま少しお時間をいただき、平成24年度から26年度3か年のNHK経営計画と、平成25年度の収支予算と事業計画、この2つにつきまして簡単に触れさせていただきたいと思います。
 まず、24年度から26年度のNHK経営計画についてです。計画は3か年の基本方針のもとに4つの重点目標で構成しています。基本姿勢として、公共放送の原点に立ち返り、その役割の達成を目指すことを強く意識しています。
 重点項目の1つは「公共」です。東日本大震災でのさまざまな体験や教訓を生かし、いかなるときにも皆様の安全、安心を守るための情報をいち早く正確に提供するため、放送機能を強化します。
 2つ目は「信頼」です。これは世界に通用する質の高い番組、そして日本、地域の発展につながる放送やサービスの充実に取り組むというものです。
 3つ目は「創造・未来」で、進展する放送と通信の融合時代にふさわしい新しいサービスを充実させます。
 4つ目は「改革・活力」で、効率的な経営を行い、公共放送の価値を高めるとともに、受信料制度をご理解いただき、受信料の公平負担に向けて努力します。視聴者のみなさまへ受信料を還元するために、NHKにとっては事実上初めてとなる受信料の値下げをお約束し、昨年10月から実施しております。
 続きまして、「平成25年度収支予算と事業計画」についてご説明します。25年度は、先ほどご説明した3か年経営計画の2年目として、引き続き掲げた4つの重点目標に取り組みます。
 事業収入は24年度に対して10億円の減少となる6,479億円となります。
 受信料については、昨年10月からの値下げの通年化により減収の影響が大きくなりますが、全組織を挙げた営業活動によって増収を図ることで、6,221億円を確保する計画です。
 事業支出は、国内放送や国際放送の番組の充実、公共放送の機能強化の拡充・前倒しを行う一方で、事業運営の一層の効率化を行い、24年度に対して10億円を抑制し6,479億円とします。経営計画で見込んでいた47億円の赤字に対して、受信料等で28億円の増収を図る一方で、効率的な業務運営により、支出を18億円抑制することで赤字を解消し、収支均衡予算としました。
 次は受信料収入についてです。先ほど触れましたとおり、昨年10月からの値下げが一年を通して実施されるため、25年度は224億円の減収影響が発生します。しかし、受信契約件数の増加などにより134億円の増収を図ることで、6,221億円を確保する方針です。
 続いて、25年度の重点事項の具体的な内容を説明します。
 「1.公共」は、公共放送の機能強化と東日本大震災からの復興支援です。公共放送の機能強化については、南海トラフ巨大地震による被害想定の見直しに対応し、設備投資の拡充や計画の前倒しを実施します。機能強化の具体的な内容としては、放送センターの機能が停止した場合に備えて、大阪放送局にバックアップ機能を整備するほか、津波等による長時間停電に備えて各地域の放送会館やテレビ・ラジオ放送等の電源設備の強化等を行います。
 次の「2.信頼」は、世界に通用する質の高い番組と地域放送サービスの充実についてです。国内放送では各チャンネルの特性を生かして多様で質の高い番組を放送するとともに、冬季ソチオリンピック、パラリンピックなどの放送を実施します。国際発信力の強化では、国際放送の「NHKワールドTV」の英語によるニュース『NEWS LINE』を平日は毎正時に全て30分拡大して行います。
 地域放送では、地域の放送局が地元を舞台にしたドラマを制作し、全国に向けても積極的に発信していきます。
 「3.創造・未来」は、放送と通信が連携する時代にふさわしい、新しいサービスについてです。スーパーハイビジョン、8Kの実用化に向けた研究開発に積極的に取り組むとともに、ハイブリッドキャストについては、25年度から試行的にサービスを行います。また、NHKオンデマンドではコンテンツを充実し、あわせてプラットフォームの拡大などで利便性を高め、利用者の拡大を図ります。
 「4.改革・活力」では、公共放送の価値の最大化のため、視聴者の皆様からの評価に基づくNHK独自の手法により、経営計画の達成状況を管理・検証していきます。
 以上が、25年度収支予算事業計画の説明でございます。ただいまご説明しました経営計画、並びに25年度の事業計画を着実に実行するためにも、視聴者のみなさまからいただくご意見やご要望は大変貴重と考えております。本日、津放送局にお集まりの皆様から頂戴するご意見、ご要望は、私ども経営委員全員はもちろん執行部とも共有して、今後のNHKの経営に反映させてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

《視聴者のみなさまからのご意見とNHK側からの回答》

 

第1のテーマ:NHKの経営全般について

【会場参加者】
 偏向報道を絶対やめてほしい。インターネットで調べればNHKが偏向していることが分かる。シリア情勢でも原因はアメリカ。9.11もアメリカ政府の自作自演ということは世界的には知られているのに、NHKがアメリカ寄りの報道なので、我々はNHKを見ない。受信料というのも高過ぎる。私は年間1万4,490円払っているが、なぜこんなに取るのか。NHKの職員は1,780万ほど、年間所得がある。我々は、奴隷のごとく働いて200万しかないのに何だと思う。受信料は下げるべきだし、職員の給料の見直しもすべきだ。

【会場参加者】
 スクランブル放送をして、ペイチャンネルとすべきだ。電波の押し売りという感じの今の放送状態で、これでお金を払えと言われても納得できない。

【会場参加者】
 お笑い番組に近いようなものは民放に任せて、過去のいい番組を再放送するほうがありがたい。夜遅い時間しかテレビを見ないので、そういう時間に再放送、過去のいい番組を再放送してほしい。

(大滝委員)
 幾つかご意見をいただきましてありがとうございました。スクランブル放送の話とか、それからペイ・パー・ビューというんですか、そういう考え方をとったらどうだろうかというご意見をいただきました。
 現在の放送法は、そのように番組を見た時間や量によって課金するという仕組みではありません。むしろ公共放送のNHKという組織を支える、そういう基盤として国民の皆様から受信料をいただくという考え方になっています。ペイ・パー・ビューのような考え方には、一理あるかもしれませんけれども、そのためには放送法を変える必要があります。現在の放送法を成り立たせている大きな基盤は、見ているから受信料を払う、見ていないから払わないということではなく、公共放送の全体を受信料で支えていくということなのです。そこのところはご理解をいただきたいと思います。
 偏向報道という話がありました。私どもは、一つの意見とか一つの政党とかということにできるだけ偏らないで、多面的な見方とか考え方を番組やニュースを通して提供し、国民の皆さまに見ていただくことによって、国民のお一人として判断する材料を提供していくという意味での不偏不党性、あるいは公平性を維持することが公共放送の使命だと考えています。もちろんみなさま、お一人お一人の立場から見ると不十分だったり、偏向というご意見をお持ちになることもあると思いますが、現在NHKはそういうことについてかなり注意をしながら、番組やニュースをつくっています。もし、具体的にそういう偏向性があるとすれば、もちろんこういう「視聴者のみなさまと語る会」でご指摘いただいたり、偏向性のないものとしていくために、こんなことをしてほしいというようなご意見をいただければ、それを参考にさせていただきながら、改善をしていきたいと考えています。

(吉国専務理事)
 シリアについてのご意見がありましたが、NHKは一方的にアメリカだけの意見を流しているつもりはありません。今朝もG20のニュースを放送しましたが、その中では対立するロシア、中国とアメリカの両方の意見を伝えていますし、シリア国内の取材は今は難しいのですが、それでもできるだけ現地に近いところで取材し、いろんな情報を総合して、世界の各国の動きを伝えてきています。まだ、それが不十分だというのでしたら、そういうご意見があったということを担当には伝えますが、我々としてそういうことを意図的に行っているということは全くありません。
 受信料については大滝委員の申し上げたとおりですが、さらに付け加えますと、公共放送というのは全てが採算に合う放送ではないのです。ペイチャンネルは、多くの人が見てお金を払ってくれなければならない。そうすると視聴率優先のような番組ばかりになり、採算のとれない番組は放送できませんし、民放のようにCMを使えば、スポンサーとの関係が出てきます。そうではなく、公共放送を維持するためのご負担を皆さまからいただき、それで運営していくというのが今の基本的なあり方で、これはほかの国でも同じような形で公共放送が運営されています。もちろんNHKがそうした公共放送の使命を果たしていくのが大前提ですが、その中で今の放送法に定められた形でのご負担をお願いしたいということでございます。

(上村委員長職務代行者)
 ただいま3人の方から3つのご意見をいただきましたが、みな関連していると私は思います。1つは、偏向ということですが、そういう意見はもう多方面からいただいています。右から左からも真ん中からも偏向と言われる。しかし、右からも褒められ、左からも褒められ、どこからもけなされずに、みんなから褒められるというのが中立で真ん中だというものではないと思うのです。大滝委員も吉国専務理事もお話ししたとおり、やはり多様なものを提供する、こういう意見の番組があるけれども、他方でこういう意見の番組もあるという形で多様な番組を放送することがNHKの公平性だと思います。放送法ではっきり書かれているとおり、NHKは日本の民主主義を発達させるという使命があります。民主主義というのはいろいろな意見、いろいろな可能性を示して、それをみんなで議論するということです。みんなで議論して、そして放送を視聴者の皆さんの意思でつくっていく、そのあらわれが受信料ということになるのです。見ていないから払わないとか、見ているから払うというのは、例えば物を買って自分の役に立つ、だからお金を払うんだという発想です。しかし国民の皆さんにとって必要な公共的なものというのは、自分は山なんか登らないから山はどうなってもいいとか、海なんか行かないから海はどうなってもいいとか、そういうものではないと思います。災害報道を見ればわかりますけれども、そのときに受信料を払っているか払っていないかなんていうことを、制作者の方々は誰も考えないわけです。そういう形で、日本の社会を発展させていくための公共財がNHKであり、そういう意味で、番組内容の多様性ということが大事になるのだと思います。
 NHKの公共性は、上から税金で取るという形ではなく、受信料で自分たちが支え、放送しているということになります。そうだとすれば、やはり番組の質がよくなければいけません。そのような受信料をいただいて公共放送だというのであれば、それは目先だけのものではなくて良質なものを提供するということが一番大事で、それが、どうも最近お笑い番組に近いのが多いとか、つまり質がちょっとどうなのかというご意見にもつながっていると思うのです。ですから、今、お話がありました3つの観点というのはみんな関連しています。ヨーロッパには見ているかどうかに関わらず、みんなが全員負担するという国はたくさんあります。それは公共というものをどういうふうに受けとめるかという、そういうことだと思いますので、我々としてもそれを自戒しながら、物事を考えていきたいというふうに思っております。

【会場参加者】
 10年ほど前はNHKにいろいろな不祥事があった。それから比べると本当に改善されてきたと思う。特に受信料の収納についての努力や、それが結局わずかではあるが値下げにつながったことは評価できる。またこの「視聴者と語る会」で経営委員が自分も見ていないような番組についても具体的な意見を拾っていることも、また大きく改善につながっていると考える。

【会場参加者】
 毎年8月末にNHKの受信料を銀行から引き落としているが、受信料をいただきましたというはがきがここ二、三年来ない。それはなぜか。

【会場参加者】
 私は野球が好きだが、高校野球やプロ野球を含めて、そういった番組の時間帯が過剰だと思うことがある。NHK教育番組、BS放送などの番組を見て、そういう番組が好きになるほど、その番組が高校野球やプロ野球の中継でなくなると、非常に複雑な心境になる。
 津の視聴者は、名古屋を中心としたニュースを三重県の津放送局を経て聞く機会が多く、それは地元のニュースなのかと疑問をもちながら見ている。自分は津の放送局から発信するリアルタイムなニュース、番組を求めているが、地元の民間テレビ局の今日の番組表を確認したら、ほとんどが通信販売という残念な状況だった。ならば、それをNHKに期待したいのだが、津にたくさんの編集者や記者がいて、機材も豊富で、それだけの番組を放送できる時間帯があるかと言えば、そうでもなさそうなので残念だ。

(吉国専務理事)
 受信料の口座振替のお知らせはがきは原則として廃止しました。これにはいろいろな背景がありますが、一つはやはりNHKに対して、受信料を集めるための経費を抑制すべきだということが言われているので、一律に発送することはやめたのです。ただし、引き続き郵送を希望される方については継続するというお知らせをしています。もし、郵送をご希望でしたら、津放送局にお話しいただけないでしょうか。
 野球放送が過剰だというご意見ですが、番組をどのように編成するか、これはやはり難しい問題です。先ほど、お笑い番組は要らないという意見もあったように、さまざまな意見があります。一方で、スポーツ関連の放送に対する期待が大きいのも事実です。NHKの場合、プロ野球の中継はだいたい試合終了まで放送しますので、そういうときに定時の番組の方が影響を受けることありますが、逆にそれを支持する人も多いのです。さいわいデジタル放送は、マルチ編成という形で、1つのチャンネルで2つの番組が放送できます。そういうものも活用しながらできるだけ皆さんのご要望に沿うようにいろいろ考えています。番組編成は視聴者のご意見を毎年参考にさせていただいて改定を行っていますので、ぜひそういう声を寄せていただきたいと思います。それを参考にしながら、できるだけ多くの皆さんが満足いただけるような編成にしていきたいと思っております。

(岸本放送局長)
 ご意見ありがとうございます。津放送局からお伝えしているニュース情報番組は6時半から7時までの放送です。それまでの30分間は名古屋局から放送を出しており、この時間は愛知県、三重県そして岐阜県の東海3県で同じ放送を見ていただいています。その後の30分間に、その日の最新のニュースや注目していただきたい情報を詰め込んで津放送局からお伝えしているわけですが、その前の名古屋から出る放送が必ずしも三重県の情報だけではないので、どうしても今いただいたようなご意見につながっているのだと思います。
 ただ、名古屋からの放送の時間内にも、三重県での動き、ニュースなどで注目されるものがありましたらお伝えしていますし、それ以外に、例えば夏の高校野球の大会は、準決勝と決勝を津放送局から地域放送でお伝えしています。先日、天皇杯サッカーの県代表を決める試合も実況しました。
 人員のことをおっしゃっていただきましたが、確かにそのとおりで、名古屋局や東海各県の放送局と比べると津放送局の規模は小そうございます。取材できる項目やボリュームについても、制約といいますか、全て取材したくてもできないという状況が時にはありますが、特集番組も含めて、できるだけお伝えすべきものはお伝えしていこうと努力をしています。民放番組のご指摘もございましたが、実はその地元の民放番組も私たちが必ずしも取材できていない地元の密着した情報をしっかり出していたり、災害、防災に関した特集番組を放送しているというようなときもあります。そういう放送については、逆に私たちはもっと頑張らなくてはと思って襟を正しているところです。

【会場参加者】
 25年度予算の給与は20億減額になっているが、これは職員の数が減ったからなのか、あるいは給与・賞与を減らしたのか。

(吉国専務理事)
 NHKの経営計画では、3年間で280人の要員削減に取り組むことになっており、当年度は100人を減らす予定です。また、職員の給与について、基本的な賃金の部分を5年間で10%引き下げ、賞与についても10%引き下げることをこの春に決定し、実施しております。その両方の効果です。決算では、たぶんもう少し減少の幅が大きくなるのではないかと思います。

 

 

第2のテーマ:放送について

【会場参加者】
 大阪から参加している。ことし7月の参議院選挙前の6月9日、10人の党首に個別にインタビューする『日曜討論』という番組があったが、党首によってインタビューの時間数の割り振りに差があった。一番少ないのは新党改革の舛添さんで5分15秒、最も多いのは自民党安倍さんの28分24秒で、格差は5.6倍だ。この2つの政党には議席数では大きな差があるが、参議院の選挙を前にスタートラインに立つ各政党に対して、公共財である電波の配分に格差を設けることは不平等だ。国政選挙を控え、どのような政治を目指すのか各党首に平等な配分を行って発言をさせ、その内容を視聴者が判断して政党選択の材料とする、そのための番組にすべきだ。政治については、公平・公正な取り扱いをうたう放送法があり、NHKがみずから定めた日本放送協会番組基準と放送倫理基本綱領がある。これらの規定にのっとった番組になるよう強く求める。8月1日から8月31日までの1か月間、総合テレビの午前7時、午後7時、そして午後9時の3つの時間帯に政府と各政党の政策、記者会見、インタビューなどがどのように報道されたかをウオッチしたところ、政府に関するもの113本、政党に関するものでは自民党12本、民主党13本、公明党5本、みんなの党3本で、これ以外の政党はゼロだった。8月の1か月だけでも、TPP、消費税、広島・長崎の平和祈念式典、終戦記念日行事、シリア情勢、東電福島原発の汚染水、集団的自衛権の問題、米軍ヘリ墜落など政治の動きは多くの出来事があった。これらをめぐって、この3つの時間帯は圧倒的に政府の動きが中心に放送されていた。さながら政府の指定席であり、政府の広報の役割を果たしているのが実態だ。
 NHKが定めた放送倫理基本綱領では、国民に多様な情報を提供するという民主主義にとって欠かせない役割を担っていると規定している。しかし、実態を見ると、この規定から大きく乖離していると言わざるを得ない。受信料を払うことが惜しくないよと言われるような、視聴者に信頼される報道姿勢に立つことを強く求める。

【会場参加者】
 MITの『白熱教室』がおもしろかったが、見逃した回があったのでNHKにメールで再放送の問い合わせをしたら予定はないと回答があり、NHKと私の興味の間では距離があると感じた。BS朝日の『地球伝説』も非常におもしろい番組だが、それはたくさん再放送を行っている。『白熱教室』『地球伝説』もよい番組だが、共にエンジニアというかサイエンティストなどの専門家が自分の言葉で内容を説明している点がよく、非常に興味深い。
 要望は2点。1点目は、優秀な技術者がガイドするような『白熱教室』的なものをつくっていただきたい。もう1点は、『白熱教室』は対象が大学生か大学院生だが、もう少しターゲットを下げた、中学生か高校生あたりをターゲットにした番組をお願いしたい。

(吉国専務理事)
 まず、政党の扱いをご説明します。NHKの政党討論番組には日曜の朝に放送する『日曜討論』があります。それから衆院選や、参院選などの選挙特集、憲法記念日の特集のような特別番組もあります。『日曜討論』にはいろいろパターンがありますが、一つのやり方は与野党同席での討論です。そのときにどの政党に出席を依頼するかは、放送時間や、討論としての物理的な制約もありますので、国政への参加の実態や実績を踏まえて、報道機関として編集権に基づいて決めています。
 それから、テーマによっては問題点の主題・解決方法をわかりやすく伝えるために、閣僚などキーマンに直接インタビューする形式もあります。そのようにさまざまな手法で番組を制作しており、必ずしも全ての政党を均等に出すことが公平というわけではないと思います。選挙についての特集は、できるだけ多くの政党に出ていただきますが、この場合でも、全く実績もなく議席もない政党が、全国にいろいろな人を立候補させ、結果、得票も少なく、支持が得られないような例もあり、全部同等に扱うかどうかという問題になります。公職選挙法や政党助成法でも政党の要件は決まっていますので、NHKは、そういった政党要件も参考にしながら、自主的に決めているのです。当然、放送のいろいろな制約もあります。国会の質問時間も政党の議席数によって変わります。各政党による国政のかかわりというものを見ながら判断するということで、それが我々にとっての公平・公正ということだという考え方です。
 それから、ニュースの本数についてご意見をいただきました。その中で、政府のニュースと言われましたが、これは単に政府の政策を一方的に伝えるのではなく、当然その政策に対するさまざまな意見もあわせて放送しています。政府の政策は国民生活に直接関係するものですから、取り上げるのは当然のことで、同時にその課題、問題点、批判などもあわせて報道しています。単に政党の主張と政府の政策の本数をそろえれば公平いうものでもないと思うのですけれども、いかがでしょうか。
 再放送について、その具体的な話を知りませんが、NHKはコールセンターなどでいろいろな再放送の希望もいただいており、それらも参考にしながらできるだけ要望にお応えしていきたいと思います。しかし放送時間の制約がありますので、全てをやるわけにはいかないということを了解いただきたいと思います。また、多くの番組はNHKオンデマンドでもごらんになれますので、できればそういうものも利用していただければと思います。もっと日本でもそういう番組をつくれという、ご意見もいろいろ聞いておりますし、我々も工夫はしておりますが、ここでこういうご要望があったということは、また改めて放送現場にも伝えておきます。

(上村委員長職務代行者)
 政党の時間配分についてです。私が最初「民主主義」と言ったのでそれとの関係でどうかということだと思いますが、極端なことをいえば政党である以上は1人でもゼロでも放送しろという話にもなりかねないと思います。しかしやはり、政権に対する影響力の濃淡というのは、ある程度は考慮せざるを得ません。政府は選挙に勝って民意を反映しているものですし、政権というのは国民の権利義務や財産にも大きな影響を与える権力を持っているわけです。その政権がどうなるのか、どういう決定をしようとしているのかに特に注目するというのは、やはりここも民主主義の一つのあらわれであると思います。ただ、大切なのは、それがいつも批判といいましょうか、多くの多様な意見にさらされているということだと思っています。数の問題よりは中身で、さまざまな意見、批判にさらされているということが大事だと思います。
 『白熱教室』については、あの番組はいい番組ですが、非常に残念だと思うのは、何でMITでありハーバードでありスタンフォードなのかという、何で早稲田大学じゃないんだということです。では、私が出れば白熱するかといったらしないですが。どうもそういうアメリカの著名大学だと何か特別すごいのではないかと思うというような雰囲気もあるのですね。しかし、もうちょっと多様な議論の仕方に日本人もなれてくると、ハーバード、MIT、スタンフォードだからいいのだという話にはならないだろうと思います。やっぱり中身がいいかどうかで番組をつくるということが大切で、日本の学者ももっと頑張らなければならないのですが、しかし、日本の学者じゃ視聴率がとれないという、あるいはみんなが見てくれないということがあるとすれば、それは学者のせいだけではないのではないかという思いも、ちょっと日本の大学の教員からの声として、申し上げさせていただきたいと思います。もちろん私達教員が頑張らなきゃいけないと思います。

【会場参加者】
 今回の皆さんのご意見は本当に全てもっともだ。大河ドラマは戦国時代に集中しすぎている。もっと幅広く、特に女性に焦点を当てたドラマを放送してほしい。今回の『八重の桜』は大変楽しみに見ている。ドラマの企画制作に関しても、女性の視点をもっと取り入れてほしい。そのために、そういう制作決定の場に女性をたくさん採用すべきである。アナウンサーには女性もたくさんいるし、津の局長が女性であることを大変うれしく思うが、2020年までに指導的地位に女性が占める比率を少なくとも30%とするという政府の目標を、NHKでも目指してほしい。

【会場参加者】
 高校で福祉科の教諭をしている。昨年の秋に、恩師を訪ねて、東北地方の気仙沼、陸前高田、仙台の荒浜地区を訪れたが、開会前のVTRでも出ていたとおり、現地の声、現場の映像をこれからも継続的に放送していただきたい。福祉の学校の現場でもニュースや番組を教材としている。
 東日本大震災を現場で経験したアナウンサーや記者が全国に異動する時期かと思うが、特に若手のアナウンサー、記者の育成や異動はどのようなスパン、内容になっているか伺いたい。

【会場参加者】
 日本時間で明日午前5時ごろ、2020年のオリンピックの開催地が決定する。NHKは先月、『ためしてガッテン』や『家族に乾杯』の時間に3夜連続で1964年の東京オリンピックの開会式や招致の話を放送していた。これは初めから総合テレビでやろうということだったのか、それとも2020年のオリンピックが東京に決まりそうだから急遽放送したのか聞きたい。
 それから、高校野球の放送にニュースによる中断があるが、改善できないか。例えば、ラジオで正午と夜7時から中継できていないが、ラジオしか持っていない人は状況がわからないので、FMで中継できるようにしてほしい。
 また、高校総体の水泳、陸上以外の競技の放送はどのようにして決めているのか。総合開会式だけでも地元の高校生の士気を上げるためにも中継してほしい。サッカーの天皇杯の1、2回戦はローカルで中継してほしい。それ以外の全国大会でも例えばNHK、スカパーは2回戦は放送しているようだが1回戦を全然放送していないので、放送してほしい。さらには『Sportsプラス』や『サンデースポーツ』でプロ野球の投手の勝敗数、セーブ数、ホームラン数が表示されていないが、これでは勝敗数の重みやホームランバッターを軽く見ているように思われるので、民放のように表示してほしい。

(吉国専務理事)
 大河ドラマについてのご指摘のご主旨はよくわかります。大河ドラマは以前『篤姫』の放送もし、今は『八重の桜』で取り組んでいますが、そのようなご意見があることをまた放送現場にきっちり伝えていきたいと思います。大河ドラマも、いろいろ新しいものにも取り組んでいますが、戦国時代についての皆さんの関心が強いのも事実です。次は、黒田官兵衛ですが、これまでと同じでない新しい視点で取り組んでもらえればと思っています。
 それから、女性のドラマなどへの制作参加ですけれども、例えば『梅ちゃん先生』のチーフプロデューサーは女性です。ドラマでも女性の視点をうまく出してくれたと思います。NHKも今、女性の採用を増やしていて、大体毎年25%から30%ぐらい採用していると思います。女性職員もどんどん育ってきています。局長をやっている人もいれば、それから現場のチーフプロデューサーのような番組全体の総括をしている人たちも増えてきていますので、その中でいい仕事をしてくれることを期待しています。
 東日本大震災関連の放送ですが、NHKは最重点の課題として、この大震災を風化させない、その教訓を生かしていくということを目指し、今も東日本大震災プロジェクトという組織を設けて、さまざまな番組を放送しています。被災地の現状、あるいは復興に向けての動きをきちんと伝え、大震災を教訓にして災害への備えなど、被害をどうやって防いでいくかという視点の番組の放送にも、これからも取り組みます。
 若手の育成ですが、NHKの記者は、採用されると必ず地方の放送局に配属させ、まず地域の方々、地域のニュースと接しながら取材のイロハを学ばせ、その中で経験を積んだ者を東京で専門の各部に配属させるという形をとっています。確かに、東北の各局から震災を経験した職員がどんどん異動するわけですが、そういう職員がまた次の現場で、取材の経験を語り継ぎ、継承していきます。それから何よりも震災のときは、実は相当の数の応援が全国の放送局から現場に入っています。多くの若い記者がそういうところで何らかの役割を果たしたいと志願してきました。その職員たちはみんなそういうものを経験して帰っています。この何年かの間もいろいろな形で応援に入っており、かなり多くの職員は経験を積んでいます。これがこれからの報道に役立っていくと思っております。
 他にもいろいろご要望をいただきましたが、その内容については放送の現場にきちんと伝えます。ただ放送については、たくさんの方からいろいろなご要望があり、その中でできるだけ多くの人に満足していただくという形で考えなければなりませんので、その点はご了解いただきたいと思います。

(大滝委員)
 震災報道については、本当に励ましのお言葉、ご意見をいただきましてありがとうございます。継続的な報道ということについては、これからも一生懸命やっていきたいと思っています。しかし、他方で日本全体を見てみると、震災から2年半たち、急速に関心が薄れてきています。時間とともに薄れていくというのはやむを得ない側面もあるかもしれませんが、同じようなテーマで、同じようなパターンで放送するということを続ければ、見ている人たちがやはり飽きてくるということも事実だと思います。そのためには、テーマ、何を伝えていくのかということも考えていかなければなりません。私も職場が近いですので、被災地にはしばしば足を運んでいます。復旧がまだ非常に遅れているところもたくさんありますが、それでも2年半たって、状況も随分変わり、当初の何とか早く復旧しなくては、という問題から、例えば被災地の中で新しい雇用や産業をつくるためのもっと息の長い取り組みが必要だとか、福島の原発についても、刻々と変わる状況と避難されている方たちとの関係など、問題自身も変わってきています。それらにきちんと焦点を合わせた報道をしていくことによって、視聴者の皆さまにも関心を継続して持っていただくということが非常に大事だと考えています。
 それから、女性の話が出ましたが、実はこの問題は経営委員会の中でもしばしば出てまいります。先ほど吉国専務理事が答えた部分はそのとおりで、今、新入職員として入ってくる方の3割近くは女性です。なので、この後、枢要なポストに女性がどんどん登用されていくということが起こってくると思います。これは番組の企画だけではなく、もっとNHKの経営そのものに女性が進出してくるという時代がそう遠からずあらわれてくると思っています。経営委員会もそれを応援し、女性の視点を広く取り入れることについて議論していますので、そのこともお伝えしておきます。

(久保田理事・技師長)
 東京オリンピックの関連の番組についてですが、オリンピックに対する興味、関心は、今大変高まっております。ご質問の番組は、当初から予定どおり、こういう形でやらせていただいたものです。ついでに申し上げると、今晩10時から明日の朝にかけて、オリンピック開催地の決定について終夜で放送しますので、ぜひごらんいただければと思います。
 私は技術の担当なので、技術に関する質問が少なくて寂しいのですが、先ほどの異動のご質問に、技術のことでお答えさせていただきます。NHKの技術職員も採用されるとほぼ全員が最初に地域の放送局に赴任します。そこでの技術の仕事というのは非常に幅広いものですから、それを一通り経験させ、おおむね3〜5年ぐらいの期間勉強した後に異動し、それを繰り返してだんだん成長してもらうということにしています。私達は、異動というものは、職員の育成のために非常に重要なものだと思っています。それは多分我々だけではなくて、若い職員もそう思っています。毎年面接をしたり転勤希望を聞いたりすると、あそこの局に行ってこんな仕事をやりたいとか、そういう希望を言う若い人が多いので、なかなかたくましいことだと思っています。

(岸本放送局長)
 アナウンサーの育成や異動についても先ほど吉国専務理事がお答えしたこととほぼ同じです。内藤さん、それでよろしいでしょうか。

(司会)
 私達アナウンサーもそのとおりです。

(岸本放送局長)
 研修なども手厚く実施しておりまして、若いアナウンサーの認識力も高めるように努めております。

(司会)
 震災の現場で、あの放送を体験したアナウンサーというのは、見違えるように力がついています。現場を知っているかどうかというのは全然違います。

【会場参加者】
 いろいろなドラマや『クローズアップ現代』、その他ためになる放送を視聴させてもらって感謝している。先日、自転車で急な坂を上る放送があった。番組は、興味深いものだったが、場所は公道で、交通規制も何もしていないところだった。あのような放送をすると、小さい子供たちが影響を受けてしまう。きちんと道路交通法の自転車の通行方法や関連法令も網羅した上で番組をつくってほしい。そういうことがいろいろな場面で見受けられる。深い番組はあるが、横から別の視点から見て、総合的に見て、これは問題ないかという捉え方がちょっと欠けているような考えの狭い場面がたくさんある。
 また、テロップと画面とのずれについて、目の見えない方がテレビを音で聞く場合には、音で聞いていることだけを吸収できるが、ご家族の方、目が見えるが音が聞こえない方への配慮が足りない。例えば本人は丁寧語を使っているのにテロップでは中身さえわかったらいいという発想で番組が制作されている。やむをえない場合もあるのだろうが、短い文章でテロップする場合にも、ちゃんと丁寧語は丁寧語でテロップを流してほしい。

【会場参加者】
 天気予報で、東京都の小笠原諸島、鳥島のほうの天気予報を省略しないでほしい。空港もあるし、人数は少ないかも知れないが観光客も行く。沖縄のほうは最近、本島以外にも先島諸島などをちらほら放送するようになったが、日本の領土なのだから、日本の領土を守るという意味でも放送すべきだ。

【会場参加者】
 きょうはここに参加させていただき、ありがたく思っている。4人の孫と一緒にいつもEテレの『おかあさんといっしょ』を見ているが、番組の内容が自分が子供を育てているときと今で余り変わらないように思う。

(久保田理事・技師長)
 自転車の件は、今、具体的なことはわかりませんが、事実ならかなり危ないことをやっていると思います。そういうことをやるときは、必ずそれに伴う危険とか、やっちゃいけないことはやっちゃいけないとか、総合的にやっているはずですが、もう一度確認して、そういうことのないようにしていきたいと思います。
 また、目の不自由な方、あるいは耳の不自由な方に対する配慮ということですが、私どもは、「人にやさしい放送サービス」と呼んでいます。先ほどテロップの話がありましたが、これは耳の不自由な方のためではなくて、全ての視聴者ためのものです。耳の不自由な方への配慮としては、それとは別に字幕放送というのをやっています。例えばニュースですと、アナウンサーの言葉をそのまま、それこそ丁寧語は丁寧語で、そのとおりに字幕が出るような放送を行っていて、リモコンの字幕ボタンというのを押すと、表示されます。まだ全ての番組に字幕がついているわけではないのですが、可能な番組には、できるだけ100%付与できるように今、進めています。目の不自由な方に対するサービスとしては、解説放送というものがあります。これは、出ている映像に対してその映像を副音声で解説するわけです。「誰かが入ってきた」とか「扉をあける」などと、音声で伝える放送サービスです。もちろん普通のせりふも聞こえるわけですし、解説放送も全ての番組に対して行っているわけではないのですが、できるだけ増やす方針です。そのような努力は今、一生懸命やっています。

【会場参加者】
 字幕放送、解説放送は知っているが、例えば朝の忙しいときに同じテレビを見ていて、その中に目の見えない方とか耳の聞こえない方などが混在している場合に、「天気予報、どうだった」と聞いても、ちょっとわからないとなるので、混在して同じ1台のテレビを見ている、そういう人たちのことについて、もっと深く突っ込んで検討してほしい。

(上村委員長職務代行者)
 私も1歳半の孫がいて『いないいないばあっ!』などを、もう体を動かして夢中になって見ています。今、ご発言の方は4人のお孫さんがいらっしゃるということですが、多分夢中になって見ているんではないでしょうか。おばあちゃんから見ると、番組の内容は昔と余り変わっていないかもしれませんが、お孫さんが夢中になって見ていらっしゃるのでしたら、それでいいのではないでしょうか。そして、昔と本当に同じなのかといいますと、私も子供を育てたときも一緒に見ていましたが『おかあさんといっしょ』などは似た感じはありますが、ほかの幼児番組で、例えば歌舞伎の中村獅童さんが出てきて一緒に踊りを踊って歌を歌うなど、かなり多様なものがあり、私はNHKの子供番組は本当にレベルが高いと思っています。多様性があって、それで何よりも子供や孫が夢中になって喜んでいる。「パジャマでおじゃま」なんて古典ですよね。子どもが喜んでいれば昔と変わらなくてもいいと思うのですが、でも昔とは変わって、中身は非常に工夫されていると、実感として思っています。

【会場参加者】
 野村萬斎さんの『にほんごであそぼ』は大人でも楽しく、上手に子供たちに日本文化を伝えているという感想を持っている。
 以前の大河ドラマ『義経』で、その当時、ミルという万葉集にも詠まれた海藻で、水色の地にあずき色でミル文様のついた打掛を着ている場面が2か所ほどあった。短いシーンだったので、それを確かめたくて、繰り返し津の放送局へ問い合わせたら調べてくれて、おっしゃるとおり丸にミル文様と、回答があった。三浦半島では今でもミルを4月か5月に採集して、天皇かしこどころの行事、儀式に使われる。それを政子に着せるというのはNHKじゃなければできない細かい技だと感心した思いを、その場面の北条政子の衣装ごとしっかり記憶に残っている。そういうはっとするような場面、これこそNHK、NHKじゃなければできない、NHKはすごいとそのとき思った。ミル―「海松」と書きますけど―は志摩半島でもたくさんとれ、今も食されていますし、機会があったらミルについて調べてほしい。

(上村委員長職務代行者)
 野村萬斎さんとか中村獅童さんとか、本当の一流の方が子供向け番組のために、ああやって時間をとってくださるという、出られる方も立派だと思いますが、そういうものを子供に提供したいという、そういうことが大事だと思います。ミルについて、私は詳しくないのですが、時代考証というのは人が見えないところまで凝るというのがプロだと思います。だから、今のように見てくださった、わかってくださったということは担当者にとって張り合いのあることだろうと思います。

【会場参加者】
 私も1歳児の孫がぐずるとNHKの『いないいないばあっ!』の録画を見せる、それをずっとやっていると黙っておとなしくなる。アニメでも何でもすごくきれいで、これはさすが金を取ってやっている番組だという同じ意見だ。「パジャマでおじゃま」とか体操は昔と同じだと思うが、子どもが喜んで見ているからいいかと自分も思う。
 世界遺産を紹介する番組は民放で幾らでもある。お金を取っているのだから民放とは違うことを放送してほしい。例えば、世界の音楽とか、それから今、民放で非常に少ない歌番組、NHKの歌番組は演歌に偏り、古過ぎる。我が子は見ていないので、もう少し年代の若い人が見ておもしろい歌番組を放送してほしい。

【会場参加者】
 朝の7時のニュースでヘイトスピーチはやめようと放送していたが、その前々日か前日に、大阪の生野の通り魔の事件で相手が日本人なら誰でもいいという、いわばヘイトクライムがあったにもかかわらず、これは放送しなかった。大阪の放送局では放送されたそうだが。また、安全保障を脅かす対人地雷など、日本国家が国益で必要だという観点で持っている武器を、条約等々で廃止されていくといって喜んで放送している『クローズアップ現代』や、国籍で名前が出たり出なかったりする報道はやめてもらいたい。この間、朝日町で起こった事件をセンセーショナリズムにとらわれた放送をせずに、犯人に自首するようにというよう放送の仕方に改めてほしい。
 また、藤堂高虎の大河ドラマを希望する。

【会場参加者】
 地域放送について、6時台にNHK東京から10分か15分の放送がある。それから名古屋から30分までの放送があり、7時までが津からの放送だが、同じニュースが同じ画面で同じアナウンサーで、30分ぐらいの間に3回流れる。(拍手)。視聴者は相当気にしている。名古屋があって、津があるという2回は仕方がないと思うが、30分の間に3つ重なると、ちょっと待てよという気になる。これは津放送局にも要望したことがあるが、技術的に何とかならないのか。

(吉国専務理事)
 今、歌謡曲の番組も、なかなか民放にもありませんので、NHKでやってほしいというご意見が強いです。実際に今放送している公開番組の応募も、とてもたくさんの方から反響をいただいており、やはりこれは続けていかなければいけないと考えています。それから、若い人向けの歌番組は全然放送していないわけではなく、『ミュージックジャパン』という番組は昔からありますし、今度、AKBの番組も始まります。そういうことも、皆様からのご希望があるものはできるだけ放送していこうと思っています。
 世界遺産の話は担当者に伝えます。NHKと民放が同じ切り口で番組をつくっているとは思いませんが、同じように見えてしまうのでしたら、やはりそこは考えるべき部分があると思います。
 それから、『クローズアップ現代』に関するご指摘がありましたが、地雷などの廃棄は条約という国際的な取り決めによって進められていくものです。

【会場参加者】
 兵器がなくなって人が死ななくなるというのと、安全保障上の問題を両論で取り上げてほしいということだ。

(吉国専務理事)
 ご意見は承りましたので、現場に伝えておきます。

【会場参加者】
 国籍によって名前が出たり出なかったりする問題。例えば中国の人が事件を起こすと名前が日本名で漢字で出るが、例えば「金」とか普通に日本語読みした「コウ」とか「リュウ」などと出る。しかし、韓国人の場合は「ら」と出る。この間、和歌山で殺人事件が起こったときに全国指名手配になったが、3人のうち2人が日本人で名前が出た。最後の3人目が朝鮮人、韓国人、どちらかわからないが、昼のニュースでそれを「ら」と表現した。さすがにそれはないと思う。

(吉国専務理事)
 名前は言わなかったということですか。

【会場参加者】
 昼のニュースであった。

(吉国専務理事)
 それも事実を確認していませんので調べます。ご意見は承りましたので現場に伝えておきます。

(大滝委員)
 先ほど、今、ご意見いただいた方から、例の朝日町の事件について報道の仕方がセンセーショナルだということをお話しされた。もう少し具体的に、参考までに聞かせてください。

【会場参加者】
 他局のことも混在して理解してしまっているかもしれないが、例えば「ほぼ全裸の状態で発見された中学3年生の女子が」というコメントがあった。中学3年生、でよいのに、女子で、さらに全裸に近い状態でと伝えれば、そこにセンセーショナリズムを感じる。意図的でなくても辱めているように見えかねない。そういう表現は変えてほしい。また、その事件はまだ解決していない、やはり報道としては自首を促してほしい。警察が捕まえるというだけではなく報道は報道としてできること、自首を促すことは必要だ。

(岸本放送局長)
 同じニュースが3回出てくるというお話について先ほど私、6時30分から7時までの地域ニュースのご案内もしました。そのときに、その前の30分が名古屋局の放送といいましたが、今、ご指摘いただいたとおりで、6時から6時10分までは全国、6時10分から6時30分までが東海3県向けの放送となっています。地域放送局が取材をしたニュースの項目内容は、東京、それから名古屋局にもネットワークで共有されています。ニュースを全国放送でもお伝えすべき、あるいは中部管内でもお伝えすべきかどうかという判断は、それぞれの全国ニュース、それから名古屋局のニュースの番組の編集担当者、責任者の判断にゆだねられています。ですから、大きな事件・事故や注目度の高いものについては、全国放送でも、それから中部管内放送でも、そして私たちが取材した三重県の地域のニュースでもお伝えすることになります。それぞれの時間帯をごらんいただいているということは大変ありがたいと思っています。そういうご意見については確かに頂戴していまして、時間的な制約もあるのですが、制作者である私たちも、重複感をなるべくなくすために県域放送で放送する場合には、より地域に密着した形、何かプラスアルファのコメントであるとか解説などを付加できないかなどの工夫をしております。また一方で、全国放送や中部管内の放送で伝えるということは、情報や内容がより広いエリアに伝わっていくということで、それをごらんいただいた方々にとっても、とても役に立つということにもつながると考えています。そういった側面もご理解いただきながら、今、私たちが工夫しているというようなこともご理解いただき、それぞれのエリアごとの番組をごらんいただきたいと思います。また、改めてそういったご意見をいただいたことを現場にもしっかり伝えてまいります。

【会場参加者】
 それでいいとは思うが、名古屋からの放送の終わりに5分もしないうちに三重県のトップに来る。それだけ大事なニュースなら、逆にもう少し三重県のを後にして、先ほども名古屋から放送しましたがという形で、例えば10分か15分遅らせてもらうとインパクトが強くなるだろうと思う。

【会場参加者】
 原発関係で、NHKではラジオ第一放送の『ビジネス展望』に出演している藤原直哉さんは、発酵の技術で放射能が除染できるということを言っています。対放射性細菌と言います。これについての特集をお願いしたい。
 また、抗がん剤は毒ガスで、船瀬俊介さんによると、医療過誤で8割殺され、抗がん剤で今、20万人が殺されているといいます。そういう事実があることとして、名古屋のあるNPO法人は、健康な人よりもがん患者さんのほうが長生きしているよということで、玄米菜食、心の改善、温度を上げるということによりがんを克服しているということですので、こういう特集をしてほしい。これをするなら我々もふだんはNHKを見ていないがチェックするという意味でNHKを見る。
 遺伝子組み換え作物について、去年11月にフランスのカーン大学で遺伝子組み換え作物はがんになるということを発表しています。あくまでもシェア9割を持っているモンサント社のデータというのは3か月、もう4か月目から腫瘍できて、2年になったらほとんどのネズミにがんができるということをカーン大学で発表されています。もともとEUでは遺伝子組み換えは使われていません。日本だけはもう情報鎖国で、これは公共放送であるNHKが情報を抑えているとしか思えません。

【会場参加者】
 映像の鮮明さなど、NHKならではの技術的クオリティーを否定するつもりはないが、今、震災対応とかリスクマネジメントが非常に大事なのでNHKの技術予算のかけ方はどうなのか。現場へ行く予算、何かあった時に現場の人たちが動きたくても予算がなかったから、機材がなかったとか、そういうことで報道が遮られることはあってはならない。3.11以降、NHKの予算の配分、そして震災復興に重点を置いている今回の経営計画の中で、来る可能性のあるこの地域の震災が起きたときにNHKが止まってしまうということがないようにしてほしい。

(久保田理事・技師長)
 最初の方のご要望、3ついただきました。これは、その旨を現場に伝えておきます。それと先ほどからお話がある、この間の地震が風化しないようにきちんと番組で伝える、あるいは大災害が起きたときに、しっかり報道するための技術の予算が、ひょっとして、高画質のテレビの開発をするためにおろそかになっていないかというご指摘だと思います。お手元にお配りしている資料の最後のページに建設費という項目があります。これは設備投資ですが、例年700億程度です。25年度は714億で、カッコ内に140億とあるのは、震災に限らず、大災害に備えて何があっても放送が継続できるようにするための設備投資です。津の放送局で言いますと、この放送局は実は津波が来ると浸水するといわれている地域です。ですから、そういう状態になっても会館が機能するように、地下にあった自家発電装置を屋上に増設しましたし、ここが浸水しても取材を継続できるように、三重県総合文化センターに報道の拠点を設けて、そこから報道できるようにしています。そういうことは津以外のところでも進めています。災害時にきちんと正確な情報をお届けするのは我々の最大の使命だと思っています。そういうところはしっかりやっておりますのでご安心ください。

【会場参加者】
 司会者の内藤さんが私たち高齢者が随分なじんだお顔で。

(司会)
 なじんだ顔、ありがとうございます。

【会場参加者】
 若い人と高齢者の違いで、好き嫌いは言えないが、近頃、午後の時間帯に若い方に早口でわあっとやられると、聞きにくいなと思うことがある。

(司会)
 ご指摘ありがとうございます。高齢者の方にもわかりやすい放送を今後も心がけていきたいと思っております。
 さて、本日は、さまざまなご意見、本当にありがとうございました。
 最後にこの会全体を通しての感想、お礼を経営委員のお二人からお願いします。

(上村委員長職務代行者)
 きょう2時間にわたって皆様方のお話をお聞きしまして、やはりひしひしと痛感することは、NHKに対する期待が大きいということです。いろいろ批判的なことも、あるいは注文もたくさんあるけども、NHKを気にしていただいているということを痛感いたしました。NHKはいろんな角度からのそういう思いを正面から受けとめるべきで、経営委員会もそれを執行部に対してきちんと伝え、あるいは要望していきたいというふうに思いました。
 久保田理事からお話がありましたが、午前中、三重県の総合文化センターに行きました。この津のNHK放送会館は海抜の低いところのようでして、それでも、いざというときには、すぐ放送ができるようにしています。これは、ここだけではなく、全国でそういう対策をしています。それから、東京の放送センターが機能停止したという事態も考えて、大阪に本格的な放送をすぐ切りかえてできるようにするという、私も見てここまでやっているのかと思うほど取り組む、そういう目に見えない努力をしています。
 先ほどNHKが止まらないようにというお話がありました。止まったらどうなっちゃうんだろうという、これがまさに公共財というか、公共というものだと思うのです。
 今度の震災で私はいろいろな人々の物の考え方が大きく変わったと思います。人間としてどう生きるかというようなこともあります。民間の会社も復興のためいろいろなことに協力しています。私は会社法が専門なのですが、あのときに「会社は株主のもの」といって株主のためと思って一生懸命働いたのかというと、そんなことはないですね。被災地の復興のために自分たちの会社のミッションをもっと得意なことを最大にこの場で発揮しようと思って働いている現場の方々がいます。それはNHKも同じ、受信料を払っている人も払っていない人も、見る人も見ない人も大事なのです。そういうものとしてNHKというものの重要性を皆さんにご理解いただいて、その上でみなさまのご注文を我々が謙虚に受けとめて、それを少しでもいいNHKの役割を果たせるように生かしてまいりたいと強く思いました。
 きょうはみなさま方の真剣なご発言を聞かせていただきまして、本当に感謝しております。今後ともNHKのためによろしくお願いいたします。ありがとうございました。

(大滝委員)
 私も、いろいろとご意見いただきましたこと、本当に感謝申し上げたいと思います。冒頭でも申し上げましたように、きょういただいたご意見については、経営委員内ではなく執行部にも伝えて、きちんと反映できるものについては反映していきたいと思っております。
 それから、今、上村代行も言われましたけれども、私も2年半前に東日本大震災を直接経験しましたが、公共放送が持っている非常な重要性は、生命線のようなものだと思います。全ての電気等インフラのいろいろなものが止まってしまった後で必死になって生き延びていくということを考えるときに、例えばラジオの果たした役割は想像を絶するものがあります。国民の命を守り安全・安心をきちんと担保していくという意味からしても、NHKの果たす役割はとても大きいというふうに思っていますし、恐らくこの後、遅かれ早かれ来るであろう大きな地震とか、そういうものに対しても今からきちんと備えをしておかなければいけないということは、みなさんからもお話があったとおりかと思います。そういうことにしっかりと意を払って、これからも公共放送の役割を果たしていきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。
 

 

 

<視聴者のみなさまと語る会in津>参加者当日アンケート

※全表の単位はすべて人数

質問1:性別

男 性 女 性 未回答
14 9 1

質問2:年齢

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70
0 2 1 2 6 6 7

質問3:今回のイベントを何でお知りになりましたか(複数回答)

放送(テレビ) 放送(ラジオ) ホームページ 新聞 知人 その他
10 1 10 3 3 1

質問4:今回のイベントに参加していかがでしたか

大変満足 満足 ふつう 不満 大変不満 未回答
4 9 4 1 0 0

質問5:一番印象に残ったコーナーはどこでしたか(複数回答)

経営重要事項 経営など全般 放送について トークショー 未回答
0 3 15 7 4

質問6:NHK経営委員会の仕事を知っていましたか

よく知っていた 知っていた 知らなかった
1 12 11

質問7:今回のイベントに参加して、NHK経営委員会の活動について理解が深まりましたか

理解が深まった 特に変わらない わからない その他
13 7 2 2

 

 

<アンケートに寄せられた主なご意見>

 

経営について

  • 女性の登用について経営委員からも注目されていることが聞けて良かった。
  • 受信料については公共放送を受信料で支えているのだということを広く国民も認識できるようなPRも必要かと感じた。

 

放送について

  • 歴史番組を「歴史秘話ヒストリア」以外にも放送してほしい。私も歴史に携わる者として、是非大河ドラマに関わりたいと思う。伊勢に住んでいるので、是非、伊勢のPRをお願いします。
  • ニュースで特別支援学級に通うと言う説明は必要か?○○小学校、○○中学校でいいと思う。民放とは違う番組を放送して欲しい。お笑いはもういいと思う。音楽番組を充実して欲しい。ネイチャー番組、芸術番組は他局より優れていると思う。7時、9時のニュースは、じっくり聞けて良い。

  • NHKらしく品のあるNHKしか出来ない番組を今後もよろしく。素晴らしい番組を期待しています。
  • 明日から放送内容に変化があるか注視していきたいと思います。
  • NHKの番組、本当に多くの人々の苦労があってオンエアされることを再確認できました。NHKの人材育成(異動、研修)についても話が伺え、よかった。

  • 午後の時間帯のアナウンサーの音声が高い。人により色々でしょうが…。
  • 『白熱教室』で日本人教授による方法ではインパクトがないとの回答があった。その通りだが、大きなインパクトをすぐに求めるのではなく、時間をかけ、地道な活動により、10年かかってもいいのでは?自然科学に係わるテーマは多いので、海外有名校の先生ではなく、制作ハードルを低くして、気長に有望な番組に成長させてほしい。
  • 今後とも良い放送をお願いします。『鶴瓶の家族に乾杯』は、特に好きで、毎回見ています。
  • 藤堂高虎公の大河ドラマを希望する。
  • 公共性の暴走にならないよう、注意していただきたい。

 

運営、その他について

  • 参加者の発言時間が長すぎた。1分程度と言われていたので、1人当たりもっと簡潔にまとめるべきだった。そして、皆によく理解できる内容に工夫が欲しかった。→発言者に不満

  • 昨年の前橋、今年の大分にも行ったが、参加者が少ない、若者がいないのが残念。事前のアンケートが紹介されていてよかったと思う。毎回思うが、話が長い。年配の人達がこんなだから若者が育たない、関心がなくなる。だから日本がダメになる、こんな国になってしまったのだと思う。トークショーで質問したかった。

  • やらせ企画ですね。
  • 机が狭くて、利用しづらいと思った。長机の方が良い。
  • 質問が1回のみなら初めに伝えてください。
  • 岸本局長の広島局、大阪局のアナウンサー時代、拝見していました。今は、局長として頑張っていることがわかりました。
  • 事前アンケートの意見を全て、掲載、配付していただき恐縮です。整理もつかず思いつきで話してしまい、司会や出席者に迷惑をおかけしました。
  • 内藤アナウンサーの話は大変ためになった。2008年の第1回の名古屋以来2回目の参加だが、会が法改正によってできたことは、初めて知った。第1回にも書いたが、『プロジェクトX』を復活してほしい。淀川工業高校は父の母校で、事実無根のことで終了したことがくやしくてならないから。
  • 参加できて良かった。
  • 事前アンケートの意見は視聴者全体を代弁していると思う(政治・スポーツ放送・その他)
  • ポジティブアクションの必要があります。意識的にお願いしたいです。
  • NHK側の回答者に制作・企画の方がいてもよかったのではないか(経営委員が回答でなく)
  • 内藤さんのドラマに込める思いが良く伝わった。
  • 『八重の桜』の制作の舞台裏の話が聞けてよかった。八重さんの強さの根を知った気がした。話しにあった「はるか」という桜が未来に向けてのメッセージになると確信しています。大河としては、素人かもしれないが、「いのち」につながるように思います。
  • このような機会をたくさん作ってください。
  • 皆さんの質問に圧倒され、なかなか発言できませんでしたが、参加させて頂き、ありがとうございました。
  • 有意義な催しです。視聴者の声を参考にして、ますます信頼されるNHKに発展されることを期待する。