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2020年度 第5回
視聴者のみなさまと語る会 開催報告書
(2020年12月5日(土))

 

<会 合 の 概 要>

 「経営委員会による受信者意見聴取」の2020年度第5回は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、パソコン等を使ってご自宅等からオンラインで参加いただく形で開催した。
 岡山県にお住まいの方を対象に、「受信料制度など経営全般」、「災害報道や地域放送など放送・サービス全般」などをテーマに、公募による19組21人の視聴者から意見を聴取した。

 

<会 合 の 名 称>

視聴者のみなさまと語る会in岡山

 

<会 合 日 時>

2020年12月5日(土)午後1時30分〜3時10分

 

<出  席  者>

〔参 加 者〕

岡山県にお住まいの視聴者の皆さま 19組21人

〔経営委員会〕

明石 伸子  (委員)

 

高橋 正美  (委員)

〔執 行 部〕

角  英夫  (理事)

 

田中 宏曉  (理事)

 

滝沢 昌弘  (岡山放送局長)

〔 司 会 〕

柴田 祐規子   アナウンサー

 

<開 催 項 目>

 以下のとおり進行した。

 

1 開会あいさつ

2 経営委員による説明

  協会の基本方針、その他協会の運営に関する重要な事項について

3 意見の聴取

 (1)「NHKの役割、受信料制度、インターネット業務など経営全般」について

 (2)「災害報道や地域放送など放送・サービス全般」について

4 閉会あいさつ

 「視聴者のみなさまと語る会」終了後、「連続テレビ小説『エール』制作の舞台裏」と題して、尾ア 裕和チーフ・プロデューサーによる講演会を開催した。

 

<概要・反響・評価>

  • 公募の結果、ホームページを通じて22組24人から参加の申し込みがあり、全員に参加案内を送信した。

  • 当日は19組21人が参加し、「受信料制度」、「災害報道の取り組み」、「地域サービスのあり方」など、NHK全般について意見や提言を募った。

  • 参加者からは、「正確な情報発信」、「災害報道のあり方」、「2021年度から3か年のNHK経営計画(案)のビジョン」などについて、多岐にわたる意見や提言が寄せられた。

  • 語る会終了後に行ったアンケートには、17人から回答があった。主なアンケートの結果は次のとおり。

    <参加者の満足度>
     「大変満足」7人、「満足」8人、「ふつう」2人、「不満」0人、「大変不満」0人

    <経営委員会の仕事について>
     「今回のイベントに参加して、経営委員会の活動について理解が深まりましたか」との質問に対し、「理解が深まった」との回答が16人からあった。


◆協会の基本方針・重要事項の説明

(明石委員)

 この度は「視聴者のみなさまと語る会」にご参加くださり、誠にありがとうございます。私はNHK経営委員の明石伸子です。まずNHKの経営委員会がどのような存在なのかについてご紹介します。NHKの経営委員は、さまざまな分野や地域から選ばれており、本日参加している高橋委員を含めて12名で構成され、国会の同意を得て、内閣総理大臣から任命されています。経営委員会では、中期経営計画や予算・事業計画など、経営の重要な事項について議決するほか、執行部が決められた方針に沿って、NHKの運営ができているかどうかをチェックすることなども仕事です。また経営委員の中から監査委員が任命され、役員の職務の執行状況を確認しています。本日登壇している高橋委員は監査委員のひとりです。私たち委員は、NHKの経営にあたって、視聴者のご意見をふまえ、適切な判断や検討を行うことが求められています。そこで今回のような「視聴者のみなさまと語る会」を毎年、数回各地で開催しています。ことしは新型コロナウイルスの影響で、NHKの放送局にお集まりいただくことが難しい状況ですので、今回はインターネットを通じて皆さまのご意見を伺うことになりました。
 はじめにNHKに求められている役割を確認したいと思います。まずは放送業界全体に求められている社会的な役割からお話しいたします。日本が健全な民主主義国家として発展していくためには、主権者である国民の皆さまが、国の政策に関する論点や意見、直面している課題などについて、正確な情報を入手できることが重要です。放送は、公共の電波を通じて国民の皆さまに広く情報を伝える手段であり、国民の知る権利に応え、判断のより所となる適切な情報を伝えていくことが期待されていて、その担い手として、民間放送とともに、私たちNHKも活動しています。
 NHKは、公共の福祉のために、全国にあまねく放送を普及させ、豊かで役立つ番組を制作し、放送サービスを行うことが、放送法に示されており、“いつでも、どこでも、誰にでも、確かな情報や豊かな文化を分け隔てなく伝える”ことを基本的な役割としています。あわせて、NHKがその役割を何人からも干渉を受けることなく自主的に達成できるように、NHKは皆さまからいただく受信料で運営されています。NHKが、特定の勢力、団体の意向に左右されない公正で質の高い番組や視聴率競争にとらわれずに社会的に不可欠な教育・福祉番組をお届けできるのも、テレビをお備えのすべての方々に公平に負担していただく受信料によって、財政面での自主性が保障されているからです。
 視聴者の皆さまが、ニュースや報道番組を通じて正確で幅広い情報に接すること、教養番組や教育番組によって知的好奇心を満たすこと、あるいは娯楽番組を通じて多様な価値観に触れたり生活に活力を得たりすること。このような健全な社会の発展に必要不可欠だとNHKは考えています。これからも、このような「ためになる」「役に立つ」“NHKだからできる”放送に力を注ぎ、さまざまなジャンルの多様で質の高い番組や情報をお届けすることで、視聴者の皆さまからの信頼にお応えしていきたいと考えています。
 また放送を太い幹としつつ、これからの時代はインターネットも活用して、多様な伝達手段で、視聴者の皆さまに、公共性の高いコンテンツや情報を「いつでも、どこでも」受け取っていただける環境を整えたり、あるいは視聴する機会を増やしたりすることもNHKがその役割を果たし続けるためには不可欠だと考えています。特に災害など緊急事態が発生した時に、命を守るために必要な情報を、お一人ひとりに確実にお届けし、より多くの人々の安全・安心に貢献していくためには、放送はもとよりインターネットでも日常的に確かな情報を提供していきたいと考えています。
 そのために、ことし4月1日から「NHKプラス」のサービスを開始しました。地上放送のテレビ番組を、インターネットを用いて同時に配信する「常時同時配信」と、これらの番組を1週間程度いつでも見ていただくことができる「見逃し番組配信」のサービスがあり、NHKと受信契約をしていただいている方であれば、無料で、いつでも、どこでも、何度でも、ご覧いただくことができます。今後は、視聴者の皆さまの声も伺いながら、「NHKプラス」をより多くの方に利用していただけるよう努めて参ります。
 最後に「中期経営計画」についてご説明します。「中期経営計画」とは、受信料によってNHKを支えてくださっている視聴者の皆さまに対するNHKの「約束」として、次の3か年の具体的な経営目標や重点方針を掲げるものです。経営委員会と執行部は、来年2021年度から3か年の「中期経営計画」について、現在、議論を進めています。そのキーコンセプトは、「新しいNHKらしさの追求」です。すべての人に「安全・安心」と「正確、良質で多様なコンテンツ」をお届けし、信頼される「情報の社会的基盤」としての役割を果たし続けるために、5つの柱を設定し、重点的に取り組んでいく予定です。その議論は現在も続いており、視聴者の皆さまのご期待に応えられるような計画にしたいと考えています。
 本日、皆さまからいただく貴重なご意見は、今後の経営委員会の活動の参考にさせていただきたいと思います。

 

 

≪視聴者の皆さまからのご意見とNHK側からの回答≫

 

(司会)
 ここから皆さまのご意見を大きく二つのテーマに分けて伺っていきます。

 

 

テーマ1:NHKの役割、受信料制度、インターネット業務など経営全般

【参加者】
 私は子育て中で仕事もしているワーキングマザーです。わが家でテレビは、子どもたちがYouTubeやNetflixで見たいものを選んで見ている状態で、私がテレビを見る機会はあまりなく、自分が見たい番組を見逃してばかりです。私は「プロフェッショナル 仕事の流儀」が大好きなのですが、先日、楽しみにしていた回を見逃し、再放送も見逃したので、アーカイブス配信で見ようと思いましたが、お金がかかるので止めました。常にリアルタイムで番組を見ることができないので、いつでも、いつからでも、後追いでまとめて見られる状態にしてほしいと思っています。

(田中理事)
 NHKは、テレビ放送を受信できる設備をお持ちの方に受信料をお支払いいただき、支えていただくという事業体です。ですので、インターネットを使った事業は、本来業務とは別に、認可された実施基準に基づいて実施しています。その中で、すでに放送した番組であるアーカイブスは、放送とは別に切り分け、権利処理や配信などの費用をご覧いただく方に負担していただく「NHKオンデマンド」という有料の配信サービスで行っています。しかし、インターネットがこれだけ生活の中に浸透していますので、「NHKプラス」という新しいサービスをことし4月から本格的に始めました。総合テレビとEテレの権利処理ができた番組は、同時配信に加え、1週間程度、受信契約者と生計を一にするご家族であれば追加のご負担なくご覧いただけます。それ以上のサービスについては、必要な経費などを受信料から出すことは難しい環境ではないかとの判断があり、いまのサービスとしています。私たちもよい番組をできるだけ告知しますので、まずは見逃し番組配信期間の1週間の中でご覧いただきますよう、よろしくお願いいたします。

(明石委員)
 私もワーキングマザーでしたので、働きながら子育てしていると本当に時間がなく、見たい番組をその時間に見ることが難しいのはよく分かります。いま、そのような方々が大変多くなっていて、どうやってNHKの良質なコンテンツを見ていただくかという議論を経営委員会でも活発に行っています。「NHKプラス」が始まり、少し幅が広がったと思いますが、これまで蓄積してきたアーカイブスはNHKの財産だと思いますので、これらの財産をこれからどう活用していくかは、NHKに課せられた将来の課題ととらえています。きょうのご意見は、経営委員会にも持ち帰って、より多くより広い世代の方々に、よいコンテンツをどのようにお届けするかの議論を深めていきたいと思います。

【参加者】
 私は大学生です。大学生や若い世代は、テレビ自体に関心がなくなっている傾向にあると思います。また、いまのコロナの状況において、インターネットにどうしても頼ってしまう傾向にあると思います。インターネットは情報が早く、たくさん入手できますが、真偽に関しては間違った情報も多く、混乱している人たちが、特に若い世代で多い印象があります。若い世代、テレビを見ていない人たちに対しても、もっと多様な方法で情報発信をしてほしいと思っています。

【参加者】
 私は30代前半で子どもが2人いる4人世帯です。小さい子どもがいると見るテレビ番組は限られてきます。ニュースなどは当然NHKを見ますし、大河ドラマも好きなので録画して見ていますが、私の周りの同年代の人は、「スカパー!」などと契約して、海外ドラマや映画をよく見ていると聞きます。私も海外ドラマが好きで見ますが、せっかく受信料を支払っても結果的に「スカパー!」などへ別に支払い海外ドラマを見ることになると、テレビ関係だけで出費が大きくなります。海外の番組などのコンテンツを放送していただけると、非常にお得感があってうれしいです。

【参加者】
 私はコロナ患者を受け入れている県内の医療機関に勤務していますが、NHKがよい情報を発信しても、聞いている人と聞いていない人がいます。健康番組も同じだと思いますが、患者さんや受診される方の情報量の差が開いているという印象があります。情報を得ている人はどんどん知識を得ていますが、そうでない人は全く得ていません。今回のコロナも同様だと思います。どのようなコンテンツがよいかは分かりませんが、正確な情報を強制的に伝えるような仕組みが、NHKならできるのではないかと思います。

【参加者】
 NHKの情報収集力を考えると、インターネットで広がっているフェイクニュースについて、例えばどこか1日5分間でも、「こういう情報がインターネットで広がっているが、うその情報です」と言うこともできるのではないかと思います。フェイクニュースを潰すためのコンテンツがあってもよいと思います。反対意見もたくさんあるでしょうし、インターネットでしか出せない情報もあると思いますが、インターネットが間違った情報の温床になっているのは確かなので、NHKから見て、「これはだめです」とか、「これはすごい情報です」ということを、流せるとおもしろいと思います。

(角理事)
 若い方にNHKのコンテンツがなかなか届かない状況にある、というご意見をいただきました。受信料の性質から言って、インターネットを本来業務のように活用することは認められていませんが、できる範囲で展開しています。通常のニュース番組だけでなく、多様な形式の番組に大切な情報を織り込みながら、できるだけ若い方にも届くような努力をしています。またインターネット環境でも、YouTubeやAmazonプライム・ビデオなどを通じて、NHKのコンテンツが少しでも目に触れるよう、できる範囲で努力しています。もっと努力しなければならないと思います。
 続いて、海外で流行しているコンテンツを見るためには、受信料と別に料金を支払うことになり出費が大きくなる、とのご意見がありました。NHKでは海外ドラマの人気作品など、大きな話題になり普遍性があるものを選び、BSプレミアムや総合テレビなどで紹介することも、できる範囲で行っています。「フェイク・ニュースバスター」のような試みについては、お気持ちはとても分かります。NHKでは、インターネット、SNSなどに流れている情報を広範囲でチェックし、報道すべき情報を見つける取り組みも行っています。その際には、正しい情報かどうかをしっかり確認しながら行っています。フェイクニュースだと思われるものを見分けてお伝えするという役割については、大切なご意見として、受け止めさせていただきます。
 若い方がNHKの手の届いていないメディアをよくご覧になっている環境になりつつあることはわかっていますので、このかい離をどのように防いでいくか、これからの経営課題の中心だと考えています。

【参加者】
 以前、岡山放送局のアナウンサーと朗読会で話をすることがありました。朗読会のあとも少しお話をさせていただき、非常に岡山放送局のことを身近に感じました。いろいろと難しいところもあるでしょうが、もっと身近に感じる取り組みも、行ってほしいと思います。NHKのアナウンサーやプロデューサーとお会いすれば身近に感じるということもあり、いままで以上にNHKの番組を見ています。

【参加者】
 私はイベント関係の事業をやっていますが、ことしはコロナで大変で、海外に住んでいる人たちの渡航の問題がありました。海外の人は、日本に来るかどうかを判断する際、インターネットやテレビの情報など、いろいろなものを頼りにしながらタイミングを図っています。このような中で医療関係者や政府関係者などの立場の方々が、コロナについて、いろいろな見解の話をされますが、あまりにも情報が多すぎます。正しく現状を把握して自分の行動を決める手がかりになる報道は非常に大事だと思っています。きのう、ある民放の番組に、大型クルーズ船で医療指揮にあたった神奈川県医療危機対策統括官が出演していました。いま病院の医療崩壊が叫ばれていますが、通常の医療ができないということと、コロナ患者の重症者への対応について、トリアージの話を具体的にされるなど、ウィズコロナの時代における医療現場のあり方を、わかりやすく図版を使って説明してくれました。このような冷静で正確に判断するための手がかりになるような報道を、NHKにはお願いしたいと思います。

【参加者】
 先ほどイベントに参加して地域の岡山放送局が身近に感じたというご意見がありましたが、そういう意味からも地域放送は非常に大事だと思います。国の動きや大きな出来事について見聞きするのは重要だと思いますが、ニュースなどを見ていると、東京中心の放送や報道が多く、“東京地域”のローカルニュースもたくさん放送しているのではないかと思います。地域の情報として岡山県内の活動・イベントなどの放送を充実してほしいと思います。具体的には、土日祝日のニュースは中国地方5県向けで、岡山県向けの放送枠がなくなっています。土日祝日には地域のイベントが多く、すぐにでも見たい方がいると思いますし、自分の住んでいる地域をもっと知ってもらい、もっと好きになってほしいので、お考えいただきたいと思います。

(滝沢岡山放送局長)
 土日祝日の放送が中国地方5県向けの放送だけでは物足りないというご意見は、非常に重く受け止めなければならないと考えています。NHKでも働き方改革が進む中で、2年前からこのような形になりました。土日祝日にイベントが多く、そういった情報を求めている声があることは重く受け止めて、今後どんなことができるかを検討させていただきたいと思います。
 朗読会に参加されて非常に親しみを感じてくださったというお話は、ありがとうございました。もちろん放送も大事ですが、このようにじかに触れあう機会は私どもとしても非常に大事だと思っています。ことしはコロナでそのような機会をなかなか作れないので残念に思っています。ただ、来年2月1日がNHK岡山放送局の開局90年の節目なので、そこにあわせて岡山放送局にゆかりのある歴代アナウンサーが集まるような企画を考えています。そのような形で親しみを感じていただける機会を増やしていきたいと考えています。

(高橋委員)
 フェイクニュースへの対応は極めて重要だと思っています。皆さまもニュースでご覧になっているのではないかと思いますが、特殊詐欺について、「きょうはどの地方でこういうことがありました」といった注意喚起をしていくことは極めて重要です。フェイクニュースも、それに基づいて間違った行動や、してはいけないことをしてしまうことは極めて大きな問題だと思います。完全なフェイクニュースと断定するかどうかなど、いろいろな課題もありますが、公共放送として、どのようなことを皆さまに届けていくのか、真摯に前向きに考えなければならないと強く思います。私は、極めてよいご指摘だと思いました。
 アーカイブスについてですが、「NHKオンデマンド」には、これまで二つのサービスがありました。一つが番組の放送終了後から2週間見ることができる「見逃し見放題パック」、もう一つは過去の厳選された番組を見ることができる「特選見放題パック」で、それぞれ月額990円でした。それらを、ことし4月に「NHKプラス」というインターネットサービスを始めた際に統合し、合わせて月額990円と、半額にしました。まだまだサービスについては考えなければなりませんが、このような取り組みを行っていることもご理解いただければと思います。
 私は3年ほど前からNHKの経営委員として常勤をしていますが、NHK自体は、皆さまの声にどうにかして応えようと結構よいことを行っています。しかし、NHKはそういう取り組みを皆さまに周知すること、伝達することがとても苦手です。経営委員会でも議論していますが、「皆さまの声を受け、きちんと対応している」ことを、胸を張って声を上げていくよう、伝えていきたいと思っています。

【参加者】
 いつも「シブ5時」に続き、岡山放送局のローカル番組を見ています。最近は、高松放送局のアナウンサーが時々出て話題を紹介していますが、非常によい企画だと思います。もう少し広げて広島、できれば中国地方の地域放送として、話題などを取り上げてほしいと思います。岡山放送局出身のアナウンサーの中には東京で活躍されている方がたくさんいて、私たちも誇りに思っています。今後応援していきたいと思いますので、頑張ってください。

(司会)
 岡山放送局でお世話になったアナウンサーが、東京でも一生懸命仕事をしていますので、引き続き見守っていただければと思います。

 

 

テーマ2:災害報道、地域放送など放送・サービス全般

(司会)
 ここから二つ目のテーマです。災害報道や地域放送など、NHKの放送・サービス全般について伺っていきます。皆さまからご意見を伺う前に、岡山放送局長から地域放送についてご説明します。

(滝沢岡山放送局長)
 岡山放送局は今年度三つの柱を立てて業務にあたっています。
 一つ目は防災・減災です。西日本豪雨から2年経ちましたが、その復興を伝えるとともに課題もあわせて伝え、命と暮らしを守る報道に全力で取り組みます。いまコロナをめぐる報道に非常に力を入れていますが、これも広い意味では命と暮らしを守る報道の一つと考えています。
 二つ目は「岡高連携」です。NHKの岡山放送局と高松放送局の連携のことを「岡高連携」と称しています。この2局が連携することによって、より効果的・効率的に皆さまにサービスを提供していきたいと考えています。
 三つ目は開局90年です。来年2月1日が90年の節目になりますので、さまざまな関連番組やイベント、さらにはインターネットなども通じて、より役に立ち、より親しまれる放送局を目指していきます。

【参加者】
 災害報道に関してですが、2年前の西日本豪雨で被災したときに、被災者に正確な情報が迅速に届ないことに、とてももどかしい思いをしました。行政の状況なども日々変わってくるので、そうした情報がなるべく早く被災者に届き、細かく伝わるような報道をしてほしいと思いました。

【参加者】
 先ほどもお話があった地域放送の時間についてです。地域に住んでいると地域のニュースが非常に気になります。地域の民放も各社しのぎを削りながら頑張っていて、地域のニュースを取り上げる時間帯が長い局もあります。NHKが頑張っているのはわかりますが、地域のニュースをせめてあと5分でも長く放送してもらえると素敵な番組になるのではないかと思います。災害報道に関しては、全国ネットワークの局なので、全国の災害の状況や全国の自治体の災害の取り組み方などが学べてよいと感じています。

(田中理事)
 災害時に、被災された方に情報をどう届けていくかは、東日本大震災やさまざまな大きな災害のたびに、毎回反省しながら、いろいろ取り組んでいます。「このような情報が欲しいのに、なかなか届かない」、あるいは「新しい情報になかなか切り替わらない」という声もよく伺います。NHKとしてできることは何か。テレビでできることに加え、避難されている方はなかなかテレビをご覧いただくことが難しく、さらに停電になればますますテレビをご覧になれないので、ラジオで情報をどう伝えるかという工夫もしています。また、必要な情報、例えば生活を続けていくために必要なライフライン情報をホームページなどにまとめて掲載するなど、地域ごとの情報をできるだけきめ細かく載せていくような取り組みも進めています。「このような時に、こういう情報があれば助かる」という切実な声に応えて、きちんと改善していきたいと思っています。「こういうところは、こうしてほしい」という具体的なご要望があれば、岡山放送局にでも東京にでもぜひアドバイスをいただきたいと思います。
 また、地域の方にとって、地域情報をどう充実するかは大事なポイントだと思います。ことし10月から平日午前10時台に「地域局発」という全国放送の番組枠を作りました。これは岡山放送局をはじめとした全国の放送局が制作している金曜夜7時30分からの地域放送番組を、そのまま全国放送する番組です。東京中心の情報になっていないかというお話もありましたが、地域の情報をどのように、きちんと放送していくかはNHKにとって大事なポイントだと思っています。また、平日午後1時台に「列島ニュース」という、全国の放送局がお昼のニュースで取り上げた話題をピックアップして放送する枠も作りました。
 まだまだできることはたくさんあると思います。放送でできること、また、インターネットだからできることもあり、「NHKプラス」の見逃し番組配信の中で、地域放送の番組を見ることができる状況をどう作っていくかも、大事なポイントだと思っています。いただいたご意見を踏まえて、引き続き取り組んでいきたいと思います。

(滝沢岡山放送局長)
 岡山放送局は、しばらく中止していたツイッターを12月1日から再開しました。先ほどお話にもありましたように、若い世代になかなかNHKの番組を見ていただいていないという問題意識から、幅広い世代に届けていくために再開しました。NHKの情報に接していただけていない若い人がたくさんいることに危機感を覚えて、このような取り組みを始めたところです。まだフォロワー数は1,300人程度ですが、いざという時、なかなか災害時はテレビを見ることができない状態の方も多いので、そういった方々にも災害情報が届けられるように取り組みを進めています。
 地域放送の時間について、おっしゃることは本当によくわかります。岡山放送局の地域放送の時間は全国の地域放送局のほぼ平均レベルですが、民放各局がとても長い時間の情報番組を放送していますので、「もっと頑張れ」という声は真摯に受け止めています。岡山放送局の記者やディレクターは若い人が多いのですが、岡山放送局に来た際には、「君たちはいろいろなことをやりたいとNHKに入ったのだろうが、まずは岡山のためになることが最初のミッションだ」という話をしています。さらに充実した地域放送ができるように頑張っていきたいと考えています。

【参加者】
 ことし7月に熊本や大分で大きな水害がありました。岡山でも2年前に同じような災害がありましたが、ちょうどコロナの感染が広がってきた時期とも重なり、NHKに限らずどのテレビ局もコロナのことばかり放送していて、熊本県の球磨村や人吉市がいまどのような状況なのか、私たちのところに全く情報が伝わってきませんでした。完全に忘れているわけではないけれど、現地の方に話を聞くと「テレビをつけても自分たちのことが取り上げられていない」と言っていました。感染症や何か大きな事件・事故があったときに、そちらに放送が集中することはわからない訳ではありませんが、災害が起こった時の報道の仕方や話題の重心の置き方を、もう少し被災している場所寄りにしてほしいと思います。西日本豪雨のときは、たまたまそのあとに大きな災害や事件、感染症などがなかったので、どこも比較的長く報道し続けてくれましたが、九州や去年起こった関東の水害などはまだ全然落ち着いていない状態なのに、岡山に住んでいたらすっかり情報が入ってこないといった状況を改善してほしいと思っています。

【参加者】
 私も2年前に水害を経験しました。当時、私が勤務していたところは真備地区の少し西のエリアで結構被災しましたが、その地域についてあまり情報を発信していただけませんでした。NHKの情報は正確で信頼性が高いので、もう少し、一歩踏み込んだ報道をしてもらえるとありがたかったと思いました。

【参加者】
 私は福祉関係者です。2年前、平成30年7月の豪雨の際は、全国的に最も被害が大きかった倉敷市真備地区が非常に大きく取り上げられ、そこに報道が集中していましたが、西側にある矢掛町など、ほかの地域でも同じように被災された方がいらっしゃったので、当初からバランスのある報道をしてほしいということがお願いです。また当時、災害ボランティアセンターが開設され、全国から10万人を超える方がボランティアとして岡山県に入っていただきました。暑い中、頭の下がる思いでした。被災された方は難しい環境でしたが、ボランティアの方々に本当によくしていただいたのでお礼や感謝のことばが次々出てきて、地域が元気になったと感じました。災害は悲惨ですが、単に悲惨だということだけではなく、ボランティアの方々に助けられた被災者の感謝のメッセージが家の壁や塀に張られたように、助け合いの関係がどんどんできていくといった目線で、見ている方も温かくなるような報道をしてくれるとありがたいと思いました。

(角理事)
 重要なご指摘をたくさんありがとうございます。
 水害の報道については、なかなか現地にいる方に伝わらなかった側面があったかもしれませんが、コロナ報道とあわせて現地に入って連日放送時間を割き、「クローズアップ現代+」などでの特集や、被災1か月後という視点でも放送し、努力してきたつもりでした。確かに2か月後、3か月後と時間が経ってきますと、東日本大震災の時のような経過報道が少ない印象をお持ちになるかもしれませんし、こちらが報道していることがなかなか実感として伝わっていないこともあろうかと受け止めました。
 また、広範囲の被災地をどのように取材し放送していくかは非常に重要な問題で、東日本大震災などさまざまなときに、常に議論してきました。実際に災害が発生したときにいろいろな地区で被害があるという情報がなかなかわからなかったり、現地入りできるところから取材するという方法論もあるので、どうやれば被災直後に地域の偏りなく取材をしていけるのかは課題として受け止めさせていただきます。ボランティアについては、阪神淡路大震災あたりから大きなテーマになっており、ボランティアをテーマにした番組や、その方を応援したり課題を紹介したりする番組を、いろいろな災害のときに必ずテーマに立てて放送しており、今後も充実させていきたいと思います。

(滝沢岡山放送局長)
 西日本豪雨のときに真備地区に取材が集中してしまったのは、まさにその通りで、その後、岡山放送局にも、いろいろなところから「うちの近くの情報をもっと発信してほしかった」という話をたくさんいただきました。平日の夕方ニュース「もぎたて!」の中に、ことしも続いている「かたりつぐ 豪雨 あの日を忘れない」という西日本豪雨の災害のその後を語り継ぐコーナーがあります。この中で、その時に発信できなかったけれど実はこんなことが起きていたということを、できるだけ丁寧に取り上げさせていただいています。
 それからいまケーブルテレビ局との連携を強化する取り組みを始めていて、例えばNHKの取材クルーがなかなか行けないところでも、現地のケーブルテレビ局のカメラ映像や情報をうまく利用させていただき、そこから情報発信していくことも進めたいと考えています。

【参加者】
 最初の説明の中で「中期経営計画」について「新しいNHKらしさ」を求めていくという話があり、非常に興味を持ちました。やや大きなテーマになりますが、「新しさ」を考えていくうえでの前提として、従来をどう評価・検証して、「新しさ」を考えていこうとしているのか、その軸を聞かせてほしいと思いました。若い世代のテレビ離れ、NHK離れという話があり、インターネットの普及が背景にあるという認識が示されました。確かにそうだと思いますが、では20年前はどうだったのかというと、そのときもNHK離れがあり若者は見ていなかったとすると、変わっていないのではないか。NHK離れは、インターネットの普及のせいだという認識で見るのは、やや平板的ではないかと思います。そのようなことを踏まえて、新しさを考えていくときに、現在のあり方をどう批判的・建設的に見たうえで新しさを構築していこうとしているのか、ぜひビジョンを聞きたいというのが要望です。

(田中理事)
 本当に大きなテーマで、これから公共放送・公共メディアをどうしていくのかという根幹に関わるような話だと思います。NHKは受信料をお預かりして仕事をさせていただく放送事業者である公共メディアとして、どういうことができるかを自問しながら行ってきました。これまでいろいろなところに手を広げてきたことが、「そこはNHKがやらなくてもよく、NHKはもう少しこういうところに力を注いでくれれば、よい番組ができたり、よい情報が届いたりするのではないか」というご意見をいただいています。確かにインターネットができたからNHK離れが起きているということでは必ずしもないと思います。逆に私どもはインターネットという手段をうまく使うことによって、これまでなかなか届かなかった方々に、公共性の高い情報や、それをもとにいろいろなことを考えていただけるような情報をお届けすることができるようになるのではないかとも考えています。新しい時代にどう向き合うか、NHKとしても、受信料の価値を放送やサービスによって皆さまにどのようにお返ししていくのかをしっかり考えていきたいと思いますが、そのベースは、NHKが信頼され、私どもが提供する情報が信頼していただけることだと思います。先ほどフェイクニュースの話もありましたが、新しい時代の中でインターネットも放送もうまく生かしながら、信頼される「情報の社会的基盤」として、これからも信頼できる情報をお届けし、その情報をもとにいろいろとお考えいただく、人と人をつなぐような役割をしっかり果たしていきたいと思います。求められていることや期待されていることをきちんと伺いながら、それにお応えしていくことが大切ではないかと思います。

【参加者】
 真に期待しています。

(高橋委員)
 非常に的確なご指摘だと思います。中期経営計画(案)の中にはもともと「新しい」は入っていませんでした。NHKらしさを再度追求していこうということで、考え方はそう大きく違いませんが、経営委員会の中で、いままで通りのいわゆるNHKイコール固いという一辺倒のイメージではなく、多様性があって、若い人たちの考え方、あるいは歳を重ねてそれに応じた価値観などがある中で正確な情報を出していこう、固さではなく正確性をきちんと出していこうという考えの中、出し方はいろいろあるということで、「新しい」という言葉が入りました。この点については経営委員会でかなり議論を行い、それを受けて執行部で、いま理事から言われたような観点で話が進んでいきました。特段、インターネットがどうしたということよりも、NHKの考え方や動き方、価値観を大きく変える必要があるのではないかという議論があったことをお伝えしておきます。

(明石委員)
 皆さまのご指摘は端的で、鋭い視点でいろいろとお話いただきました。特に中期経営計画については、まずは過去をきちんと検証して、今後どうすればよいかを考えるのが新しさの追求だろうということは、ご指摘の通りだと思います。これから中期経営計画についてさらに議論を深め、皆さまにも「こういうことをNHKでは考えています」というようなお知らせする機会があります。それはNHKのホームページに掲示されますので、ぜひご確認いただき、さらにいろいろなご意見を寄せていただきたいと思っています。また先ほどの説明だけではあまり感じられなかったかもしれませんが、実はNHKでは大きな改革を考えています。例えば波別の管理からジャンル管理へというようなコンテンツに対する見方も変えていきます。また、それを作る体制面を含め、人事制度のあり方についても検討しています。そして、きょうのテーマの一つでもありますが、地域の皆さまとどう連携していくか、あるいは地域放送局がこれから地域創生の中でどのような役割を果たしていくかもNHKに課せられている非常に大きな課題です。皆さまのご意見をたくさんNHKにお寄せいただきたいと思います。あるいは地域番組へのご要望やご感想、リクエストをぜひ地域放送局にお寄せください。そうすることによってNHKは、皆さまのご意見を真摯に受け止めて、それをもとにいろいろな面で改善・改革を進めていきたいと思っています。そのようにNHKに関心を持っていただくことが、私たちにとって一番ありがたいことなのです。

【参加者】
 コロナの影響で、うつで引きこもっておられる方や、スマホを見る時間が増えて近視になっている方が増えているなど、さまざまな問題が生じているので、健康面の変化に応じた健康番組を充実してほしいと思います。「ためしてガッテン」など健康番組はたくさんあると思いますが、NHKでなければできない番組をぜひ充実していただきたいと思っています。

【参加者】
 私は大学生ですが、NHKの番組を見る機会が正直あまりなく、民放と比べてNHKは、私たち視聴者側にどう番組を届けるかに関して、宣伝の機会もあまりないと感じていました。若者のテレビ離れやNHKの番組を見る機会が少なくなっていることについて、この先、どう考えているのだろうかと考えながら聞いていましたが、その点のお答えがいただけたので、私自身もすごく勉強にもなりましたし、NHKの番組をもっと見ていきたいと思いました。

【参加者】
 きょうは皆さまのご意見やNHKの方たちからいろいろなお話を聞かせていただき、とても勉強になりました。公共放送として生まれたときからずっと、とても身近な放送局と思っていますので、これからもいろいろな人に分け隔てなく正確な情報を伝えていっていただきたいと思います。

【参加者】
 子どもの頃、父がNHKをずっと見ていて、そのころは正直つまらないと思って見ていましたが、自分が年をとってくるとNHKの情報はありがたいと思いますので、若者向けということにあまりこだわらなくてもよい気がします。NHKには、正確で安心な情報を提供してもらうことが一番だと思いますので、今後も頑張ってほしいと思います。

【参加者】
 語る会に参加の皆さんのお話を聞いて、いろいろと勉強になりました。私も小さい頃は、NHKは固い番組ばかりだと思っていましたが、年をとるごとにNHKの番組もなかなかよいなと思い、いまはNHKのファンになっています。ただし、衛星放送の受信料が若干高いと思います。いまは携帯電話料金の値下げがしきりに言われ、通信関係も値段が見直しされつつあるので、番組の充実でお金が必要でしょうが、衛星放送の受信料についても、考えてほしいと思っています。

(田中理事)
 衛星放送の中で、地上放送だけではできないものを、どうお届けしていくのか。報道は国際的な報道も地域の報道もありますし、ドラマなど多様な番組をきちんとつくっていくことを、地上放送と衛星放送、インターネットも含めて的確に行っていきたいと考えています。もちろんご指摘のように、無駄なところはきちんと見直し、コンテンツ・放送番組を充実させ、期待されるようなものをしっかり作りながら、経営努力で下げられるところは下げていくことも、しっかり考えていくことは非常に大事な課題だと受け止めています。

(司会)
 最後に、経営委員と岡山放送局長からお礼とご挨拶を申し上げます。

(明石委員)
 本日はお忙しい中、貴重なご意見をたくさんいただき、本当にありがとうございました。NHKは広く窓口を設けており、地域放送局やNHK本体のホームページなどもありますので、耳の痛いご指摘は必ず、そしてたまにはよいご意見もお寄せいただければうれしいです。これからもどうぞNHKをよろしくお願い申し上げます。きょうはありがとうございました。

(高橋委員)
 きょうは本当にありがとうございました。貴重なご意見を多々いただきました。私は何度も「視聴者のみなさまと語る会」に出ていますが、衛星契約の受信料について、アーカイブスは何とかならないのか、地域の情報をもう少し強化できないのかといったご指摘は、われわれとしても真摯にとらえて、前向きに考えていきたいと思います。一つ一つについては明確に申し上げにくいところもありますが、アーカイブスを皆さまに広く、どのような形でご利用いただけるのかなども、いま前向きに検討しています。地域放送の拡充は、今回の中期経営計画でも、いかに地域の皆さまに寄り添う放送を続けるかということについても真摯に議論を進めているところです。一足飛びには難しいかもしれませんが、ご意見は肝に銘じてよくなるように頑張ってまいりたいと思いますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

(滝沢岡山放送局長)
 本日は本当にお忙しい中、貴重なご意見をたくさん賜り、ありがとうございました。地域放送、地域サービスに関しまして、インターネットを通じたサービスのこと、朗読会などさまざまなイベントのこと、地域放送の放送時間をもっと増やせないのかということ、それから災害報道はしっかり届くようにやってほしいということなど、いずれも本当に肝に銘じなければならないご意見ばかりだったと感じております。現場にも、皆さまからいただいたご意見をしっかり伝えて、一丸となって、これからさらに地域放送の充実に向けて頑張っていきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

 

 

<視聴者のみなさまと語る会 in 岡山> 参加者事後アンケート

※全表の単位はすべて人数

質問1:性別

男 性 女 性 その他 無回答
13 4 0 0

質問2:年齢

〜20代 30代 40代 50代 60代 70代〜
1 1 4 4 5 2

質問3:今回のイベントに参加していかがでしたか

大変満足 満足 ふつう 不満 大変不満
7 8 2 0 0

質問4:NHK経営委員会の仕事を知っていましたか

よく知っていた 知っていた 知らなかった その他
0 5 12 0

質問5:今回のイベントに参加して、NHK経営委員会の活動について理解が深まりましたか

深まった 変わらない わからない その他
16 1 0 0

 

 

<実施後のアンケートで寄せられたご意見>

 

経営・放送全般について

  • 経営委員12名は内閣総理大臣から任命されているとのことだが、独立性・公共性をどのように担保しているのか。
  • 「固い」を徹底追求するのも「NHKらしさ」の一つではないかと思った。
  • フェイクニュースの問題を危惧している。さまざまな知見を得ているレガシーメディアであるNHKに期待している。
  • 災害時において、特に多様で継続的な地域情報の提供が必要であると思った。
  • 海外在住者向けに日本の災害などの情報をリアルタイムでキャッチできるシステムがあればよいと思う。
  • NHKは質の高い放送をしていると思う。
  • 「エール」のように、NHKにしかできない番組がたくさんある。新しさもよいが、これまで積み重ねた歴史の中にも「新しい気付き」があると思うので、目先の斬新さだけではなく、過去の番組のよさも組み込みながら、楽しくてためになる番組づくりをしていただきたい。

 

講演会、オンライン開催、運営について

  • 直接声を届けることができるこの機会は、いろいろな意見交換ができ、とても新鮮で有意義だった。
  • ふだん接することのない幅広い方々と考えを共有できて、よい経験となった。
  • テーマが抽象的なので、最初の発言者の意見に影響を受けやすくなるところが気になった。
  • オンラインだと気軽に参加できるので、これからもこの形式がよいと思う。通信が途切れたり、画像が荒かったりしたところがあったので、そこは改善してほしい。
  • 個別に意見を言って終わってしまっている印象があったので、人数を絞ったディスカッション形式もあったらよいと思う。
  • 自宅から参加できるのでよい。 分科会形式にすると、もう少し意見交換が深まるのではないか。
  • できるだけ意見聴取の時間を確保するために、重要事項説明の事前送付や経営委員と理事を各1名にして、少なくとも一人2回以上発言できるようにしてほしい。
  • ドラマの制作は、働き方改革で収録時間短縮の中、本当に大変だと思う。一視聴者として国民に親しまれる素晴らしいドラマを期待している。