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本部(東京)と地域放送局における職員の意識の違いが大きい。特に、地域放送局では視聴者との接点も多く、距離も近いため、一連の不祥事によって受けた現場の業務への影響や職員の苦労は計り知れず、事の大きさを改めて実感できた。 |
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執行部の講じている対策の具体的な成果、あるいは“COSO”に代表される業務フローの改善や考え方については、ほとんど理解が得られていない印象を持った。しかし、公金意識、コンプライアンス意識については、以前に比べて浸透しつつある感触を得た。 |
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NHKでは、これまで、地域から本部への情報が十分に伝わらず、部局や地域放送局任せになっているように感じた。“COSO”の一つの柱に、「情報と伝達」というキーワードがあり、この点は今後のさらなる改善項目となると思う。 |
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人事評価があまり機能しておらず、業務成績に応じた評価が必要との声が特に若い職員から出された。また、評価は「上から下の評価」だけでなく、「下から上の評価」も参考にするといった「360度評価」も採り入れるべき、との意見も出された。特に、一連の不祥事が中間管理層で生じており、こうした層での職員の規律が緩んでいることに対して、若手職員は、相当の危機意識を持っているとの感触を得た。 |
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コンプライアンス活動の取り組みの中で、本部からなされるさまざまな指示に対し、現場に多少の締め付け感があり、業務に対する萎縮を懸念する声があったが、全体として前向きに受け止め、そのことを必要なこととして取り組もうとする姿勢が感じられた。経費削減については、効率的かつ効果的というメリハリのある姿勢がうかがえた。 |