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日本シニアオープンゴルフ選手権 北陸で初めて石川県で開催

能登カントリークラブのグリーンキーパーに密着
  • 2023年09月13日

第33回日本シニアオープンゴルフ選手権が9月14日(木)に開幕します。
今年は宝達志水町の能登カントリークラブが舞台。北陸では初となる開催です。
50歳以上のゴルファー日本一を決める最高峰の大会に向け、コースを美しく整える準備が急ピッチで進んでいます。
グリーンキーパーと呼ばれるコース管理のスペシャリストに密着しました。
(キャスター 高畠菜那)

大会に向けて着々と準備が進んでいる会場の能登カントリークラブを、ゴルフ初心者の私が取材してきました。

日本海をバックに豊かな自然が広がる能登カントリークラブです。

芝の状態に全責任を負うグリーンキーパー

このコースの整備責任者、グリーンキーパーの柄川寛(えがわひろし)さんです。

この道33年の大ベテラン、腕を買われ、関西や四国、中国地方で芝の管理をしてきました。

柄川さんは今回、日本シニアオープンゴルフという最高峰の大会を初めて担当します。

【グリーンキーパー 柄川 寛さん】
ついにその日が来たかなという思いです。
今は、緊張もしながら、なんとか成功したい思いです。

グリーンキーパーは、プレーを大きく左右する芝の状態に全責任を負っています。

柄川さんの1日の作業に同行させてもらいました。

水の含有率をこまかく調べて水まき

まずは水まきです。複数の場所で水の含有率を確認します。

【グリーンキーパー 柄川 寛さん】
「この下の土の水分がどのくらいかな?」と目で見えないところを数字を見て、足りなかったら水をまこうと調べています。

コースを美しい緑に保つために水の量を調整しながら27あるホールをくまなく回ります。

ラフの長さを35ミリから80ミリに

次は芝の長さを調整します。

日本シニアオープンの主催者から今回要望されたのが、フェアウェイから外れたラフの芝を80ミリにそろえることです。

ラフが深いほどボールは打ちにくくなって、難度があがります。

グリーンキーパーの技量が試されるグリーン

そして最後に向かったのがパッティングを行うエリア「グリーン」です。

芝を最も短く一定に刈り込まなければならず、グリーンキーパーの技量が試されます。

この専用の芝刈り機、職人が毎日刃の切れ味を点検しコースに出しています。

特殊な研磨剤を何度も塗り込み、納得がいくまで研ぎ続けます。

新聞紙で試してもらうと、

切れ味が変わったことが分かりました。

切れ味がいいことが、どう芝に影響するのでしょうか?

切れ味が悪くなると、切れているというより、ちぎっていることになる。

【グリーンキーパー 柄川 寛さん】
刃によって芝の切れ方にばらつきが生じるとボールの転がり方もスムーズではなくなるんです。

いよいよ基準を満たした機械でグリーンの芝を刈りとっていきます。

水平に見えるグリーンですが、微妙な起伏が多く、一定の長さにそろえるのが難しいそうです。

この芝、3.6ミリちょうどに整えます。

土の部分から芝の部分が3.6ミリだそうです。

グリーンの芝3.6ミリが、ボールの伸び方として最適だと柄川さんは考えています。

芝のいい状態でプレイしてもらいたい

本番まで残りわずか、柄川さんは直前まで芝の調整に努めます。

【グリーンキーパー 柄川 寛さん】
芝のいい状態、フェアウェイなら、じゅうたんみたいにやわらかく、踏んでいても気持ちのいい状態。グリーンなら、きれいにそろっていて転がりがいい状態。
お客様の要望に応えていけるよう、がんばっていきます。

NHK BSでも生中継!

9月14日(木)に開幕する「日本シニアオープンゴルフ選手権」の模様は、NHK BSでも生中継します。

大会期間中は、NHKの特設ブースも設置され、 パターの体験なども楽しめます。

  • 高畠菜那

    NHK金沢 キャスター

    高畠菜那

     キャスター2年目。
    金沢生まれ金沢育ちの私ですが、地元の皆さまとの出会いは、いつも新しい発見と学び、そして感動であふれています。
    人と人とのつながりを大切に、これからも地元の魅力を伝えていきます!

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