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天気の疲れは天気で癒やす池津勝教 気象予報士の日常【金沢】

「かがのとイブニング」そらなび担当 池津勝教 気象予報士の喜怒哀楽
  • 2023年08月22日

石川県のみなさんに、親しみを持って放送を楽しんでいただきたい!
「かがのとイブニング」で「そらなび」のコーナーを担当する池津勝教気象予報士は、どんな人物なのか?
池津気象予報士の「喜怒哀楽」を聞きました。
特に「楽」で語られる、気象予報士が集まった時の独特の会話はとても興味深いですよ!
聞き手は松岡忠幸アナウンサー。

見ていただけている喜び!

池津さんの喜びは何ですか?

「見ていただけている」という反応です。白山の初冠雪のズバリ予報が当たった時に視聴者の方から花が届いたときには驚きましたよね。

あれは池津さんの仕込みじゃないんですか?

違います!そういう、いろいろな反応をいただけたりとか、町で声をかけていただいたり。放送に反応があるっていうのは、すなおにうれしいことですよ。

「叱る」ときの葛藤

じゃあ、怒りは?

怒りですか…。

池津さんは、本当に温厚ですよね。

「怒る」じゃないですけど、「叱る」はよくあります。いや、すごく叱ってます。

家で子どもを叱るのは、主にお父さんみたいな感じですか?

いや、どっちもです。
約束を破ったとか、嘘をついたとか、それはやっぱり言わなきゃいけないってことがありますから、家では結構叱っています。

子どもを叱るって、すごく難しくないですか?
どういう叱り方をするんですか?

例えば、ゲームをずっとダラダラとやって、ほかに何もしなかったりすると、
「じゃあもうそのゲームはこれこれやるまではダメね!」とかって叱ったりはするんですけど、それがいいのかどうかというのは正直わからないです。
やっぱり、叱った後ってすごくもやもやした感じですね。心が晴れない感じなんですよ。
子どものために言わなきゃいけないと思うんだけど、親のエゴでもあったりするのかなと思ったり。悩みますね。

悲しい被害を出さないために

では、「哀」は?

気象予報士の立場からすると、災害につながる気象になって、実際に被害が出てしまうと、本当に悲しいですね。

気象予報士としては、そうした被害を出さないために「呼びかけ」をするわけですよね。
ただ、いわゆる空振りして“オオカミ少年”になっちゃいけない問題もありますよね。
そこは、いつもどういう風に考えているんですか?

結構ギリギリまで悩みます。雨でも、おそらくそこまでの降り方にならないからトーンを抑えようとかは考えています。
ただ、命が助かるとか、被害を免れるのにつながる「呼びかけ」のためには、ある程度の空振りは避けられないもので、言い続けていくしかないのかなと思うんですが…、難しいですよね。

災害はいつ起こるか時間を選んでくれないわけで、早朝から特設ニュースやるってなっても、池津さんは本当にフットワーク軽く対応してくれますよね。あれは、しんどいですよね?

しんどいですよ。もちろん。
ただ、そもそも、朝から特設ニュースを予定するような気象状況だと、眠れないですね。どうしても、すぐ起きちゃいます。
土砂災害警戒情報に変わるかもしれないというような状況だと、ちょっと寝ても、目覚ましかけなくても起きちゃいます。
そういうときに、ずっと気を張り詰めているのは、アナウンサーのみなさんも一緒だと思いますし、自分はいいんですが、家族には悪いなと思いますね。
どうしても負担かけてしまうので、苦しいところですよね。

気象予報士があつまるとおもしろい!

では、「楽」は?

やっぱり気象予報士なので、天気をいろいろ見るっていうのは楽しいです。

え?天気の疲れを天気で癒やしているんですか?

そうです!毎日の雲はどうなっているのか、植物がどうなっているのか、いろんな変化が全部、楽しいです。
天気は、仕事ですけど、楽しいですよ!

ことし梅雨入りして間もない日にNHK金沢局前からの夕焼け
この景色に会えると考えると梅雨の時期もワクワクしませんか!?

へぇ!(絶句)

趣味に近いですね。
雲を見る、空を見るっていうのは、たぶん気象予報士ってみんなそうだと思うんですけど、本当に好きなんです。

正直、よくわからない感覚です。

「こんな雲があったんですよ!」と紹介した時に、松岡さんや熊谷さんとの温度差は、正直、感じています。

気象予報士が集まると、何か特殊な状況になるんですか?

「天気図がどうのこうの」とか、「あの時の台風がどうのこうの」という会話が延々と続きます。

天気図トークって楽しいんですか?

楽しいです。大雨とか、一つの現象についても、その時に前線がどうのとか、私はこう思うとか、いろいろな方の視点があるんです。
そういう意見もあるのかって、勉強になったりします。
「あの時の大雨は、低気圧が山にぶつかって雨雲が発達した」って考える人もいれば、「上空の寒気が入ってきたことによる」と考える人もいたり。
多角的ないろいろな要素が絡み合っているので、いろんな見方があるんですよ。

気象予報士が集まるとおもしろいんですね!

気象予報士が集まった時は、普通は「右回り」とか「時計回り」とか言ったりして順番を表現するところを、
「高気圧の風の回り方」って言いますね。
「左回り」の時は、「低気圧性循環」

じゃあ、気象予報士が集まって順番に自己紹介みたいな時は?

「じゃあ、低気圧回りで」みたいに言ったりしますね。

いやぁ、気象予報士の日常っておもしろいですね!

石川県のみなさん、池津気象予報士を引き続きよろしくお願いいたします。

  • 池津勝教

    NHK金沢 気象予報士

    池津勝教

    出身地 栃木県足利市
    金沢局に来て丸10年経ちました。そらなびは通算2,000回超えとなりました。 
    今年度も「知って得する豆知識」や「覚えておきたい防災情報」を 様々な角度でお伝えしていきます。

  • 松岡忠幸

    NHK金沢 アナウンサー

    松岡忠幸

    出身地 長崎県長崎市
    単身赴任生活3年目に突入しました。
    毎日、基本的に三食自炊を続けています。

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