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ポケモンと工芸 企画展はなぜ実現??金沢市の国立工芸館

  • 2023年04月12日
6月11日まで金沢市の国立工芸館で開催されていたポケモン×工芸展。
ゲームやアニメで人気の「ポケットモンスター」と“工芸”という異質な組み合わせがなぜ実現したのか取材しました。

会場の国立工芸館には連日、多くの人が!


ポケモン×工芸 いかがでしたか?

「昔のリザードンとか技術が加わって、新たに生まれ変わったという感じが新鮮でとても楽しかったです」

「今までゲームとかの画面で見ていたのとは またちょっと違ったタッチで描かれていてすごく可愛くて、光沢がおしゃれでかっこよかったです」

飽きられず 長く愛され続けるをテーマに


工芸展を企画したのは「ポケモン」をプロデュースする会社の田中雅美さんです。
なぜ工芸に注目したのか聞いてみると

「永遠に残る作品が出来るんじゃないかという思いがありました」

これまでゲームやアニメを中心にしてきたポケモン。
ゲームソフトの出荷数は4億4千万本を超えるなど世界的な人気を獲得しました。

そのポケモンもことしで誕生から27年となりました。
 いかに長く愛され続けるかがテーマだったと言います。

そこで注目したのが時代が変わっても作品として残り続ける「工芸」でした。

「日本の工芸は本当にその種類とか技のすばらしさとかがあるというふうに思っていましたので、そうした作家の方と一緒に作品を作るということができたら 宝物だと思っていますし、永遠に残り続けてくれるものだと思っています。」

工芸への関心が薄れつつある現状を変えたい!


一方、工芸の側は...

人気キャラクターの工芸品を制作した金工作家の桂盛仁さんです。 鏨(たがね)という工具を使って金属を加工する彫金の分野で重要無形文化財保持者、 いわゆる人間国宝に認定されています。 桂さんは、工芸への関心が薄れつつある現状に危機感を感じていました。

「元々は工芸って家庭内に入っている全てが工芸だったと僕は思うんですよ。
それをだんだんと気がつかないで見過ごしてしまう、状況に持ってきてしまった自分たちが悪いのかなって。
工芸っていうとクラスひとつ上の、自分たちが手に届かないものだって思われてしまっているんじゃないかと」


「ポケモンを通して工芸を身近に感じてほしい」と企画展に参加した桂さん。
ゲームやアニメを見てキャラクターの魅力を探すことからはじめました。

1枚の金属を叩いて作ったこの作品。
このキャラクターを見た時に感じた「触ってみたくなる」ような丸みを表現しました。
普段と全く違うモチーフに挑んだ経験は刺激的だったいいます。

「好きな人たちのポケモンって分かるとおもうんですよ。どう表現したらいいのかはすごく戸惑いましたから、どんなふうに見ていただけるかもちょっと不安なんですよ... 楽しみなんですけどちょっと怖いなっていう。」

人気キャラクターを工芸の入り口に


工芸作家が持てる技を尽くしてキャラクターに挑んだポケモン工芸展。 国立工芸館はこれをきっかけにより多くの人に工芸の魅力を知ってほしいと考えています。

「(ポケモン工芸展)を入口として工芸の世界に入ってもらえるといいなと思います。そうすると素晴らしさであったり、奥深さだったりとか、色んな工芸の世界があるんだなっていうのを知っていただきたいと思います。」

  • ことじろう

    NHK金沢放送局キャラクター

    ことじろう

    兼六園に住んでいる「ことじろう」
     平日はNHK金沢に勤めている。

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