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消えたインバウンド 中国の観光客を取り込め 金沢市 

  • 2022年11月10日

水際対策が大幅に緩和されて1か月。
街では外国人観光客の姿を見かけるようになったが
本格的なインバウンドの回復はまだ遠い状況です。

その要因は中国の存在です。
石川県を訪れる外国人による消費の3割から4割は中国からの観光客と言われていますが、「ゼロコロナ政策」を続けていることから客数が戻っていません。

こうしたなか中国からの消費を取り込もうと、信用金庫などが新たな一手に打って出ることになりました。

新たな一手 通販サイトとは

金沢市に本店を置く金沢信用金庫。
マーケティング会社との提携で中国向けの通販サイトを立ち上げることになりました。サイトには信用金庫と取り引きのある中小企業が、商品を出品。

中国で人気の高い工芸品や日本酒、和菓子などの販売を想定しています。

「待っていても来ないのなら、こちらから働きかけて商品を買ってもらおう」という戦略です。

金沢信用金庫 忠田秀敏 理事長

中国に販売したいというニーズって高いだろうなと思っていますし。そういった事業者の方々の商品販売の機会を提供することで事業者の方々の販路拡大、ひいては地域の活性化につながればという狙いです

サイトへのアクセスを増やす取り組みもあります。

そのひとつが、SNSで消費者に影響力を持つ「インフルエンサー」の活用です。中国で多くの人が利用しているサイトに、商品をPRする動画を投稿してもらいます。

事業者の受け止めは?

「ひがし茶屋街」の近くにある金ぱくメーカーの店では
信用金庫が立ち上げる通販サイトで商品を出品しようと考えています。

こちらは美容効果をうたった顔パック。

コロナ禍前、日本製の商品には強い信頼が寄せられ、
中国からの観光客に飛ぶように売れていました。

観光客が徐々に戻り売り上げは増加傾向ですが、それでも回復は5割ほど。サイトを通じた売り上げの回復に期待を寄せています。

作田金銀製箔 作田一則 社長

中国のみなさんは気に入ったものがあれば高額であろうがすぐお買い求めになる。化粧品とか日用品とかは大体皆さん良さがわかっているので、自分が従来から使っているものとかすぐ購入されると思います。

通販サイトをきっかけに販路をひらこうという中小企業もあります。

飲食店の運営や食品の販売事業を行う、金沢市の会社です。

欧米にも販売しているという棒茶は顧客からの反応は良く、手応えを感じています。

一方で、単独で各国のバイヤーとの商談することは簡単ではなく、どうしたら販路が拡大できるか悩んでいたといいます。

通販サイトに出品すれば、より多くの消費者に商品をアピールできると意気込んでいます。

加賀建設・鶴山雄一社長

他業種を見ていても中国への参入は難しいもので
こういったECサイトを使うことによって
私たちの持っているものが伝わっていけば
これまで考えてなかったアジアにおけるビッグチャンスをつかめるんじゃないかなと思っています

 

  • 竹村雅志

    NHK金沢 記者

    竹村雅志

    2019年金沢放送局入局
    警察担当を経て現在は県政担当と経済担当を兼任

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