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夏の高校野球石川大会2023 注目選手 徹底解説 どこが甲子園へ

  • 2023年07月11日

46校43チームが夏の甲子園を目指す、夏の全国高校野球石川大会がいよいよ開幕。
先週、「かがのとイブニング」でお届けした大会の見どころと注目選手の紹介を、WEB記事にまとめました。観戦のお供にどうぞ。
(アナウンサー 大村和輝)

大村

46校43チームが夏の甲子園を目指す、夏の全国高校野球石川大会。
大会の見どころや注目選手などについて、この方に深掘りしていただきます。

NHK金沢で高校野球解説をお願いしている赤土悦崇(しゃくど よしたか)さんです。
電話がつながっています。赤土さんよろしくお願いします。

赤土さん

よろしくお願いします。

赤土さんは、県立工業などで30年近く、野球部の監督や部長、顧問を務めました。
まず、夏の石川大会過去10年の優勝校がこちらです。

夏の石川大会過去10年の優勝校

3年前は甲子園での全国大会が中止になり、県独自の大会として開催されました。
ご覧のように、星稜が半分以上の6回、日本航空石川が2回、遊学館小松大谷が1回ずつ優勝しています。
この4校が今年の春の県大会でベスト8、北信越大会にも出場しました。この4チームの戦力を中心に赤土さんに解説いただきます。

星稜

最初は、去年の夏を制し、今年春の県大会でも優勝した星稜です。

春の成績を見ますと、大勝ちする試合もあれば、1点差の試合もありました。
赤土さん、今年の星稜どんな印象ですか?

選手層が非常に厚くて得点力は高いので、失点しても選手は慌てず余裕が感じられます。反面、失点も多く、守備面で少しミスも目立ちました。ただし、これはあくまで春の段階ですので、星稜に限らず、夏に向けた調整をしっかりと行ってくると思います。

星稜の注目は投手陣です。3年生の3人。
エースの武内投手、右のオーバーハンドピッチャー、北信越大会を合わせた8試合のうち7試合に登板をしました。去年のチームでも中心を担っていたピッチャーです。
背番号10の中山は、左のオーバーハンドのピッチャー。
背番号11の玉村は、星稜中出身、右のオーバーハンドのピッチャーです。

赤土さん、やはりこの中で中心というと武内投手でしょうか。

そうですね。エースの武内投手ですけども、去年の秋から見ると、体が一回り大きくなりました。

武内 涼太 投手

球速140キロ後半、最速149キロを計測していましたけれど、ストレートとスライダー、カットボール、ツーシーム、いろいろな球種を意識して投げていました。

その他の、3年生の中山投手、玉村投手は、去年の秋と今年の春を投げて経験を積んでいます。2年生の投手陣も含め、ピッチャーをどのように起用するかが大事になってくると思います。

エースの武内投手は、春の大会でプロ野球のスカウトも注目していました。星稜の投手陣に注目です。

その星稜は、Aゾーンで戦います。
春ベスト8の飯田もシード校として入っています。飯田は、地震で大きな被害を受けた珠洲市から出場します。春の大会でもいい試合を見せていましたから、こちらも注目です。

星稜の初戦は今月15日、県立野球場の第1試合で小松明峰と対戦します。

キャプテンの服部翔(かける)選手に意気込みを聞きました。

服部 翔 主将

【星稜 服部 翔 主将】
打撃陣は強豪相手にも受け身になることなく、どんどん積極的に打っていけています。
調子としても、個人個人でもチームとしても上がってきてるのではないかなと思います。
それを夏に一番いい状態で持っていけるように、キャプテンとしてチームをまとめていきたいと思います。

星稜は、夏は2年連続22回目の甲子園出場を目指します。

日本航空石川

その星稜と、このところ石川県のナンバーワンを争っているのが日本航空石川です。北信越大会も2連覇しました。

赤土さん、日本航空石川の春の戦いぶりを、どう見ていますか?

航空石川は、昨年秋は優勝、春の県大会は決勝で星稜に1点差の僅差で負けました。さらに、春季の北信越大会の決勝では、また星稜と対戦して、逆転して優勝。
星稜と同じく非常に安定した力を発揮していて、夏の優勝候補の1つであるのは間違いないですね。

夏に向けて弾みもついているということですよね。
日本航空石川の注目はこちらも投手陣で、なんと”4枚看板”を擁しています。

エースの浦久投手は、右のオーバーハンドのピッチャー。
10番の松本投手は、左のオーバーハンド。
11番の鞠谷(きくたに)投手は、左のサイドハンド。
18番の田中投手は、右のオーバーハンドのピッチャーです。

赤土さん、日本航空石川の投手層は厚いですね。

厚いですね。
エースの浦久投手は2年の時から本格派の右腕。140キロを超えるキレの良いボールを投げます。
また、鞠谷投手は、左サイドスローのコントロールが良い、軟投派の左腕であります。

鞠谷 優 投手

松本君、そして、田中君。さらに、1年生でも春の大会で投げたピッチャーなど、非常に投手陣が豊富だと思います。

田中 大翔 投手

この4投手以外にも、1年生の長井投手や、2年生の深井投手もいるということで投手層の厚いチームになっていますよね。

日本航空石川は星稜から1番遠いゾーン、Dゾーンに入っています。15日、県立野球場の第2試合で去年に続いて津幡との初戦になります。

日本航空石川の中村監督は、
「また津幡か」という言葉を残していました。春に苦戦した初戦の戦いにも注目です。

キャプテンの小林選手に話を聞きました。

小林 凛 主将

【日本航空石川 小林 凛 主将】
チームの強みは全員で徹底できる徹底力の野球だと思っています。春と夏は全く別の大会になると思うんで、しっかり気持ちを切り替えて、1戦1戦勝ち抜けるように、しっかりと全力で戦っていきたいと思います。

日本航空石川は6年ぶり3回目の夏の甲子園を目指します。

小松大谷

続いては小松大谷です。夏は2年連続で決勝に進んでいます。春の県大会3回戦では、北陸学院を相手に終盤まで3点を追いかける展開となったのですが、最後は延長タイブレークでサヨナラ勝ち。もう負けてもおかしくない展開でしたが、非常に落ち着いているように見えました。

注目はピッチャー。エースの竹島塚田の2枚看板で勝ち上がってきました。赤土さんはこの二人をどう見ていますか?

塚田投手は、最速140キロ台のストレート、そして多彩な変化球をコントロールよく投げていた。
また、竹島投手は、140キロ台のキレの良いストレートと変化球を投げ込んできます。これらのピッチャー陣を、キャッチャーの前本が好リードで支えます。

この小松大谷が、星稜や日本航空石川を超えるためには何が必要ですか?

春、チーム打率が2割5分2厘と、攻撃面での不調が感じられました。

ヒット数は少ないんですけど、チャンスに強くしぶとく攻撃していました。各打者が自分の持ち味を発揮すること、守備面でも少しミスがあったのでそこを修正すること。このチームも、夏までには立て直してくると思いますね。

修正がどこまでできるのかがポイントになってきそうです。

北方キャプテンに話を聞いています。

北方 仁結 主将

【小松大谷 北方 仁結 主将】
昨年まではなかった機動力が少しずつ増えてきたので、機動力を生かしていきたいなと思います。
昨年は2年連続優勝まであと一歩というところまで行きましたが、悔しい結果となってしまったので、今年は2年ぶり3度目を必ず達成したいなと思います。

2年ぶり3回目の夏の優勝を目指す小松大谷はBゾーンに入っています。

初戦が15日、県立野球場の第4試合、能登高校と対戦します。

遊学館

最後に遊学館です。
2001年の創部以来、夏は毎年ベスト8以上、中川監督にとって2年目の夏になります。春の成績を見ますと接戦が多い印象です。

赤土さんに、投打それぞれ注目選手を挙げていただきました。
ピッチャーでは、エースの村松投手ですね。

村松投手は、高校日本代表候補の合宿に参加し、全国の優秀な選手たちと触れ合うことが素晴らしい経験になったと思います。

石川県から”ただ1人”ですね。

村松投手は、最速150キロ超のストレートと、スライダー、カットボール、チェンジアップなどの多彩な変化球を投げ分けます。

バッターでは、4番の吉本選手でしょうか。

攻撃面では、チーム全体もですね。チーム打率3割6分6厘と非常に素晴らしい結果を残しました。4番の吉本選手は春は長打こそ出なかったんですけども、打率5割と打ち、県大会そして北信越の6試合すべてでヒットを打ちました。

吉本選手というと、身長1m83cm、体重121キロという非常に大柄なバッターです。その吉本選手以外にも、5番の刈安選手なども注目ですよね。

よく打っていますね。

投打の活躍に注目です。では、キャプテンの松村選手の話です。

松村 拓武 主将

【遊学館 松村 拓部 主将】
エースの村松だったり、4番の吉本を中心に、守備から流れを作っていいリズムで打撃に入ることができれば、自分たちの流れを作ることができるので、守備から攻撃にいいかたちで移れるようにやっていきたいと思います。
最後の夏で甲子園に行くことがすべてなので、そこに向けても本当に必死に1試合1試合全力でやっていきたいと思っています。

8年ぶり7回目の夏の甲子園を目指す遊学館はCゾーンです。初戦は15日、県立野球場の第3試合で小松商業と対戦します。

その他の注目チームは?

4チームの戦力をここまで見ていきましたが、この他、赤土さんが注目するチームはありますか?

秋・春と8強がすべて同じなんですよね。金沢桜丘飯田高校、金沢龍谷高校、金沢学院大附属高校。これらも注目チームであります。
また、やっぱり金沢高校、そして鵬学園という私学の2強も名前があがってくると思いますね。
あと、古豪の金沢商業金沢泉丘高校、1、2年生主体で頑張っている門前高校、そして津幡高校などが注目されると思いますね。

今年もどんなドラマが生まれるのか楽しみですねですね。

そうですね。

今年は4年ぶりに新型コロナ対策の制限がない大会です。声を出す応援も認められていて、選手たちの力になりそうです。
夏の高校野球石川大会は7月11日(火)に開幕。日程が順調に進めば、準決勝が25日(火)、そして決勝は1日空けて27日(木)の予定です。

NHKでは、準決勝と決勝をテレビとラジオで中継します。赤土さんも解説します。夏の高校野球石川大会が見どころを赤土悦崇さんにうかがいました。
どうもありがとうございました。

ありがとうございました。

  • 大村和輝

    NHK金沢 アナウンサー

    大村和輝

    出身地 埼玉県狭山市
    石川に来て、あっという間に3年目です。
    取材の度、親身になってお話しをして下さり、心から感謝しています。
    地域のお役に少しでも立てるよう、力を尽くします!

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