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NHK金沢・石川WEBノート

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熊谷彩香キャスターの喜怒哀楽 アナウンサーが育児を語り合う

  • 2023年06月28日

石川県のみなさんに、親しみを持って放送を楽しんでいただきたい!
「かがのとイブニング」キャスターを務める熊谷彩香さんは、どんな人物なのか?
熊谷キャスターの「喜怒哀楽」を聞きました。
聞き手の松岡忠幸アナウンサーと、子育て論を熱く語り合う展開に。

熊谷さんの喜怒哀楽の「喜」は何ですか?

娘の成長が何よりの喜びですね。

いくつになったんですか?

夏に3歳になります。今、2歳ですね。
家だとけっこうお調子者なんですけど、外だとすごい恥ずかしがり屋なんですよ。
なかなかあいさつができなかったんですけど、最近慣れた場所だとあいさつできるようになってきて、ほほえましく見ていたんです。
そうしたら、この間親戚が集まったときに、
「こ~んにっちは~!」
って元気にあいさつしてて、お笑いコンビの錦鯉じゃん!って(笑)。

「怒」は?

けっこう、冷静に静かに怒るタイプだなって。

ですよね。

大学の時、私は心理学を専攻していて、ソーシャルワーカーの仕事の資格を取ってたんです。病院実習とか施設実習があって。
それで、レストランやお弁当の配達もしている作業所に行ってたんですよ。
精神に障害のある人たちが通う作業所です。

熊谷さんは、どういう立場で?

実習生です。
その時に、お弁当の配達に同行したんですけど、お店を出てすぐに親子が通りかかったんです。そのお母さんが、
「近づいたらあかんで。そこの人はあぶないから。」みたいなことを言ったんです。
その時は、すごい衝撃、ショッキングだったんですけど、だんだん怒りに変わってきて…。

なるほど…。
もし、その場ですぐに怒りの感情がわいていたとしても、そのお母さんにぶつけるわけにはいかなかったでしょうね…。

だから、正しい情報を広く伝えることができるといいなとは思っています。
「知らないから怖い」みたいなことを減らせたらいいなって。

わかります。「怒り」をその人に直接ぶつけるんではなくて、その背景にあるものを何とか自分の仕事の中で解消できたらいいなっていう。
熊谷さんが、正しくないことに対してはしっかりと憤りつつ、そういう冷静さも兼ね備えた方であるということは、一緒に番組をやっていると伝わってきます。

「哀」、悲しいのは?

別れは悲しいですね。唯一いたママ友、同じマンションの人が、すごい親しいって感じじゃないんですけど、ほどよく親しいママ友が一人だけいたんです。
でも、4月に夫の転勤で東北に帰っちゃったんですよ。

それは悲しい。
「ちょうど良い距離感のママ友って得難い問題」は、妻の様子を見ていて感じていました。

そうそうそうそうそう。

べったりを望むんだったら、むしろ簡単というかね。
四六時中一緒にいたいタイプの人を探すのは、そんなに難しくないけど、みたいな。

ちょうど良い距離感ってありますよね。その方も、最初は、私がベビーカーの開き方に手こずってた時に来てくれて、
「うちも一緒のメーカーだから。こうやるんですよ。」って教えてくれて。
「では!」みたいな感じで終わって。

そこですっと離れていく!?うわぁ!いい距離感!

公園とかで会ったりすると、
「ああ!」みたいな。

いい距離感!
そんなママ友との別れは悲しい!

「楽」は?

昔からお菓子作りが好きなんですよ。最近娘も大きくなってきて、一緒に作れるようになって、それが今一番楽しいです。

家族の誕生日につくったフルーツタルト

熊谷さん自身は、いくつぐらいからお菓子作ってたんですか?

年長さんくらいからずっとですね。
お菓子作りって、途中で味見とか修正できないことが多くて、焼き上がるまでわからない、一発勝負なのが楽しいんですよね。

その切り口でお菓子作りが好きっていうのを、はじめて聞きました。
クッキーの型抜きとか、子ども喜びますよね。

クッキーはたしかに多いですね。あとは、フィナンシェとかタルト作ったり。
最近、マカロン焼けるようになって。ちょっと難しいんですけど。

娘が型に流しいれた絶品フィナンシェの生地

マカロン作りのどの部分を娘が担当するんですか?

生地を混ぜてもらいます。

ええ!?生地を混ぜさせるの!?肝の部分ですよね!?
私もお菓子作るからわかりますけど、生地って混ぜれば混ぜるほどいいわけじゃないあたりが、一番難しいですよね!?

そうですね。生地を混ぜるのを娘にさせると、混ぜすぎてうまく膨らまないんです。

そうなりますよね。

そこで、
「じゃあ、20回混ぜて膨らまなかったから、次は15回ぐらいでやってみようか?」みたいにベストを探していくんです。

失敗に直結する部分は親がやっちゃうんじゃなくて、一緒に失敗しながら探っていくってことですか!?

いっしょに数えながら娘に混ぜてもらって、
「今度は膨らみ過ぎて割れちゃったから、次は18回ぐらいでやろうか。」みたいな感じです。

てっきり、大勢に影響のないところを娘にやらせてるんだろうと思ってました。

それで膨らまなかったものは、もはやマカロンではないですけど、カリカリっとした何かは焼き上がるので。
上にチョコレートのせて食べたり。おばあちゃんに持っていくと、孫が作ったものなら何でも喜んで食べてくれるので。

それで、娘さんには、
「ちょっと失敗しちゃったね。次はこうしようね。」みたいに話をするんですか?

そうです。そうです。

いい教育!
子育てって、いかに「試行錯誤の尊さ」を教えられるかが永遠のテーマだと思うんですよね。
子どもの進む道からすべての小石を取り除いて転ばないようにしがちだけど、そうじゃなくて、ケガしない程度に適度に転ばせるのが親の役割だよっていう話をいつも妻とするんです。
わかっちゃいるけど、本当に難しいですよね。
そもそも、お菓子作りで失敗すると、面倒くさいじゃないですか!!

そうなんですよね。自分がやっちゃえば早いんですけど、でも…っていう。

すばらしい!ついつい「成功体験を与えたい」ばかりになりがちだけど、失敗体験を適度にできる場としてお菓子作りを活用するって、本当にすごいと思いますよ。

石川県のみなさん、熊谷彩香キャスターを引き続きよろしくお願いします。

  • 熊谷彩香

    NHK金沢 キャスター

    熊谷彩香

    出身地 福岡県北九州市
    8年目を迎えました。 ニュースをお伝えしながら、尽きることのない「いしかわの魅力」に驚かされる毎日です。 今年はどんな発見があるのか、どんな出会いが待っているのか、わくわくしています。 引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

  • 松岡忠幸

    NHK金沢 アナウンサー

    松岡忠幸

    出身地 長崎県長崎市
    単身赴任生活3年目に突入しました。
    毎日、基本的に三食自炊を続けています。

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