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NHK金沢・石川WEBノート

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  3. ツエーゲン金沢 絶好調の理由 廣井友信クラブキャプテンに聞く

先日の「じわもんラジオ」で放送された、J2ツエーゲン金沢・廣井友信クラブキャプテンの単独インタビュー。
好調を維持するツエーゲン金沢に一体、何が起きているのか生解説をしてもらいました。
(アナウンサー 大村和輝)

【大村和輝アナウンサー】
2月に開幕したJリーグ。ツエーゲン金沢は開幕4連敗を喫して、クラブはワースト記録を更新してしまいました。しかし、そこから見事なV字回復を見せています。

【高畠菜那キャスター】
ツエーゲン金沢、この好調の理由は、一体、何なのか。 廣井友信クラブキャプテンに徹底解説していただきます。スタジオにお越しいただきました!よろしくお願いします!

【廣井友信クラブキャプテン】
よろしくお願いします。

今日もびしっとスーツが決まっていて、かっこいいです。

ありがとうございます。

結構、日焼けもされてますね。

ちょっとグラウンドにも顔を出したりするので、それで日焼けしてますね。

まだまだ現役選手の感じがします!

もうそんなことないです(笑)

廣井さんのことを改めてご紹介をします。
廣井さんは38歳。16年間、プロサッカー選手としてご活躍をされ、現役生活の半分、8年間をツエーゲン金沢でプレー。
6年間キャプテンを務めて、昨シーズン惜しまれながらも現役を引退されました。

廣井さん、ツエーゲン好調ですね。

好調ですね!
ありがとうございます。
勝つって良いですよね(笑)

気持ちいいですよ!
まず、ここ最近の試合の結果をお伝えをしますと、9戦中4勝5敗。(※第9節終了時点)
第1節から4節までを4連敗。ただ、第5節から7節まで3連勝。8節が負けで、直近の9節が3対0で快勝となっています。
見事に復調していますけど、廣井さん、これは一体なぜなんでしょう?

2トップといって2人の最前線の選手がいるんですけど、それの関係を「タテ関係」にして。

「横」だったものを「縦」にした?

それをすることによって、中盤の選手との距離感が近くなってコンビネーションなどが起こしやすくなりました。
これがチームが好調になっている大きな要因かなと思ってます。
他には、相手にされて嫌なことがそれぞれのチームあるんですけど、その嫌なことっていうのをやり続けることができている。
ここも大きな要因かなと思います。

一昨日のいわきFCとの試合も3対0と快勝しました。
中2日の試合ということもあり、先発メンバー11人を総入れ替えした中での勝利でしたね。
まずこの試合、廣井さんはどう見ましたか?

なにより試合出場を渇望していた選手達が躍動して、そして、90分間相手の嫌なことをやり続けてくれたことが、勝因だと思います。

この試合、シーズン初出場のメンバーもいたんですよね。

ほとんどが初スタメンだったと思います。

そうした選手たちが、「出たら活躍してやるぞ」という思いを持ちながらも、チームプレーをしっかりやったということでもありますよね。

そうですね。
大前提として、まずチームのやらなければいけないことをやる。
その上でそれぞれの特徴を足していくことが大切で、そういうことが表現できていたゲームだったのかなと思いますね。

その中でも嫌なことをやり続けられたということなんですよね。
廣井さんには、事前にお聞きしましたけど、特にいわきFC戦では、全3得点のうち、「2点目」がチームのねらいが全て出ていたということでした。

そのシーンを簡単に説明をしますと、右サイドバックの小島選手から右サイドのスペースへロングボールを入れました。
それを右サイドの大石選手が巧みにトラップして、コントロール。ゴール前にクロスを入れました。
中にいたフリーの杉浦選手が落ち着いて合わせて、2点目が入ったというシーンでした。

これ、どこが良かったんでしょうか?

いわきの守備というのは、片方のサイドに極端に寄ってコンパクトにしてから、そこで奪い切ってしまおうという守備なんです。
ですので、ツエーゲンは、センターバックの庄司選手から右サイドバックの小島選手に、1人の選手を飛ばしてパスが出ました。
それによって右サイドのガラガラのスペースを使う準備が出来ることになります。
そこで小島選手が縦にロングボール。
そこに大石選手が走り込んで、相手のディフェンダーが整わない内にクロスを上げて、杉浦選手が押し込むという流れでした。

これがまさに相手が嫌がること、つまり、コンパクトにしているからこそ、逆サイドがあいてしまう。
そこをどんどんと使っていったということですね。

さらに、一昨日のいわき戦では、杉浦選手が前半だけで3得点を決めてハットトリック達成。
これは杉浦選手自身、初であり、クラブとしてもリーグ初のハットトリックだったそうです。
この活躍を廣井さんはどう見ましたか?

長く一緒にプレーをしてきた選手なので、本当に見ていて嬉しかったですし、感動しました。
34歳になりながらも成長し続けてるというのは、すごい。感銘を受けますね。

杉浦選手はこの試合、なぜハットトリック達成できたとお考えですか?

やはり最初のポジショニングっていうのは非常に優れてますよね。
相手のマークにつかれないようにする。
そしてボールが来るっていう時に、絶妙なタイミングでそこに入っていく。
そして最後はゴールを決める時のシュートの落ち着きですよね。
キーパーの逆も取ってましたし、ここが光っていました。

チームとしても、杉浦選手が調子を上げているというのはいいことですよね?

先発出場がなかった杉浦選手がきっちり結果を出すっていうのは、FWの層の厚さという点でかなり大きいと思います。

杉浦選手の活躍、この後も注目ですね。

ここで気になるデータがあります。
それがJ2リーグ、ここまで全9試合(※いわきFC戦後)を終えての「総得点」のランキングです。
ツエーゲン金沢は、現在22チーム中、なんと2位(15得点)なんです。

これってスゴくないですか?

すごいですね。

この結果をどう見ていますか?

これは好調になった要因の前線の選手の距離感が改善されたことによって、コンビネーションが生まれてくるんですよね。
それによって、相手の守備網を突破する機会が増えて、シュートチャンスも自ずと増えてきているのかなと思います。

なるほど。コンビネーションが取れて崩していけている結果ということですね。
それからシュートの精度という点で言うと、どうでしょう?

これがめちゃくちゃ高いんですよね。
すごい難しい位置からのゴールというのも多くありました。
まずゴールの枠の中に入れないとゴールというのは絶対生まれないですから、枠内シュートの質の高さっていうのも際立ってるのかなと思いますね。

なぜそこまで、難しいシュートを枠内に決められているんでしょう?

日頃の練習の賜物だと思います。「流れ」もあるかもしれないですね。

流れですか。やっぱりそういう「流れ」というのがあるんですか?

現役時代も、「こんなシュートが入っちゃうの?」っていうことが続いたことがありましたし、逆に「これが決められないの?」ということが続いたり、悪い流れの時もありました。
そういうのって何か分からないけど、あるんですよね。
その「流れ」を手繰り寄せるため、日々努力してる部分もありますよね。

ただ、一方でですよ。
リーグ全体の「総失点」の順位は、(廣井さん苦笑いを浮かべる)
なんとツエーゲン金沢、ワースト2位でございます...。廣井さん、これはどう見ていますか?

これは大きな課題かなと思いますね。
失点0ならば必ず勝ち点「1」はとれるんですよね。
なのでここは修正しなきゃいけないポイントだと思ってます。

ここまで失点が重なってしまう原因は、どこにあるんでしょうか?

やはり、ゴール前での寄せの甘さ。
また、かわされた後のカバーの遅さっていうのがちょっと目立ちますね。

そこは意識で改善できる所?

そうですね。怖がらずに相手の近くにしっかりいること、正しいマークのポジションから守備を始めること。
また、抜かれそうだなと思った選手をしっかり助け合うこと。ここがすごい大事なのかなと思ってます。

ですから、今後は失点を最小限に食い止めて、得点は今後も量産していって欲しいという感じですよね。
そうしていけば、「J1」も...?

自ずと見えてくる!ということですね。

  • 大村和輝

    NHK金沢 アナウンサー

    大村和輝

    出身地 埼玉県狭山市
    石川に来て、あっという間に3年目です。
    取材の度、親身になってお話しをして下さり、心から感謝しています。
    地域のお役に少しでも立てるよう、力を尽くします!

  • 高畠菜那

    NHK金沢 キャスター

    高畠菜那

     キャスター2年目。
    金沢生まれ金沢育ちの私ですが、地元の皆さまとの出会いは、いつも新しい発見と学び、そして感動であふれています。
    人と人とのつながりを大切に、これからも地元の魅力を伝えていきます!

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