かほく市 野良猫の避妊手術助成制度
(ニュースディレクター)結川弥生
2023年01月21日 (土)

ネコの保護活動に取り組むボランティアグループを取材しました。

前の日に仕掛けた捕獲器にネコ1匹が捕まっていました。
生後半年ほどの、飼い主のいない「野良ネコ」のオスです。
捕獲したのは、ネコの保護活動に取り組むボランティアグループ「かほく猫の会」
野良ネコが増えないように、捕獲したネコを病院に連れていき避妊手術をして、地域ネコとして住民にお世話をしてもらう取り組みを続けています。

「元々エサをやってもらっている餌やりさん(住民)が、地域ネコになった後も、食事の世話とかトイレの世話だったりをしてくれています」
助成制度について
この日、かほく市役所を訪れた「猫の会」のメンバーは、捕獲したネコの避妊手術の助成金を受けるため、必要な書類を提出して手続きを進めました。
かほく市では、地域で増え続ける野良ネコのトラブルが絶えないため、これまで飼い主のいるネコのみが対象だった助成制度を、1月1日から飼い主のいない野良ネコも対象に含め、避妊手術費用を助成する事業を始めました。

かほく市では、避妊手術の助成を野良ネコも対象にしたことで、地域で野良ネコの問題を解決しようという取り組みが増えてくれることを期待しているとのことでした。

手術を受けた野良ネコは、その後メンバーが一時保護していました。
「退院したあと、体調が戻るまで家のほうで保護している状態です
地域ネコになった後も、また元気な顔を見せてほしいです」
「猫の会」では、この5年間で約350匹のネコに手術を受けさせて、地域に戻してきましたが、
避妊手術の費用はメンバー自身が負担することも多かったということです。

「助成金はメンバー全員が願っていたことなので、みんなで大喜びしました
1匹でも増えるネコが減るように、1匹でもかわいそうな命がなくならないように全員で頑張りたい」
