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移動美容室 トラックを改造し笑顔届ける

執筆者のアイコン画像(ニュースディレクター)結川弥生
2022年12月07日 (水)

美容師さんが出張して髪をカットする話は聞いたことがあるかもしれませんが、トラックを美容室に改造した 「移動美容室」 があります。 お年寄りや、体の不自由な人におしゃれを楽しんでもらおうと始めたかほく市の美容師を取材しました。

手にするのは、ハサミ・ドライヤー、トラックのハンドル


山本ゆかさん

美容師の山本ゆかさんは、去年9月から県内ではめずらしい「移動美容室」を営んでいます。
トラックを改造した美容室は10畳ほどの広さです。

トラック全景 美容室内

「きれいになってほしいために、やっています。 ふつうの美容室が、動いてきたと思っていただければ」

いつか地元の人に恩返しがしたい

結婚して、4年前にかほく市に移り住み、美容師として働いてきた山本さん。
移動美容室を始めようと思ったのは、自身が生まれ育った奥能登の輪島市門前町がきっかけでした。

過疎化する門前町

人口減少や過疎化の影響で美容室や理髪店が減り、お年寄りが身近で利用できる美容室が少なくなっているなか、さらに新型コロナの影響もあり、外出を控える人もいることを知り、自分の方から出向くことを決めたのです。

「だんだん美容院もなくなって、本当に困ったという声も聞くので
車だと、どんなかたちでも対応できるので始めました」

おしゃれを楽しんでもらいたい

山本さんは、月に一度、ふるさとの門前町を訪れています。

カットするおばあちゃん01

「短くする?」
「短いがにするわ、うしろ刈り上げてもいいさけ」
「かぜ、ひかんとおった?」
「うん」
「体調悪くならんけ?」
「大丈夫」

一人暮らしや、家族と離れて暮らすお年寄りも多く、
山本さんは、会話を大切にしながら相手の気持ちに寄り添います。

カットするおばあちゃん01

山本さんが「移動美容室」で訪れるのは、県内全域です。
この日は、体の不自由なお年寄りから依頼が寄せられました。
美容室は、リフトを利用してトラックの中に入ったり、車いすに乗ったままサービスを受けられます。

車いす利用者

「お元気でしたか?」
「元気やったよ」
「よかった、よかった」
「ここだと、車いすのまま入っていただいてもそのまま施術する。座り直すこともいらない」

悩みは高いガソリン代...

高騰するガソリン

「電気も発電機でまかなっている
ガソリンで動いているので、とてもつらいです」

トラックの購入・改装費に加え、高騰するガソリン代など、「移動美容室」を維持するのに、毎月20万円以上が必要だと言います。 この美容室を始めて1年。
軌道に乗るまでには、もう少し時間がかかりそうですが、山本さんは、気軽におしゃれを楽しんでもらおうと考えています。

おしゃれは生涯の生きがい

カットするおばあちゃん03

「おしゃれとは、生涯の生きがいだと思っています
そこを思い出させる上でも美容師という職業は大切かなと思います
気持ちに刺激ができて、外出してみようかなとそういう気持ちになっていただけると一番うれしいです」

山本さんは病気や障害で外出が難しい人や、授乳中のお母さん、子どもを預ける人がいない子育て中のお母さんなどにも気軽に利用してほしいと話していました。

いま行くさけ待っとってね

"いま行くさけ 待っとってね"
きょうも笑顔を届けます


山本さんの移動美容室
かほく市から30キロ超える場合、「出張費」として別途2500円
(3人以上で利用する場合無料)


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