新たな鎌倉殿を迎えようと朝廷に伺いを立てる北条義時(小栗旬)、大江広元(栗原英雄)たち。実衣(宮澤エマ)が野心を燃やし、三浦義村(山本耕史)が暗躍する中、京では鎌倉への不信感をさらに高めた後鳥羽上皇(尾上松也)が、藤原兼子(シルビア・グラブ)、慈円(山寺宏一)と共に今後を見据え、鎌倉への圧力を強めていく。一方北条家では、思い悩む泰時(坂口健太郎)をよそに、のえ(菊地凛子)が愛息・政村(新原泰佑)を……
2022年12月4日(日)
- 午後8時~
- 午後6時~
再放送
2022年12月10日(土)午後1時05分~
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後鳥羽上皇役・
尾上松也さん- 北条義時との化かし合い ほか
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藤原秀康役・
星智也さん- 藤原秀康について ほか
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放送前に出来事や背景などをかいつまんで説明する“前説”
【監修】時代考証・木下 竜馬
幕府の危機! 鎌倉殿の不在
建保7年(1219)1月27日の三代鎌倉殿・源実朝の横死は、日本中に多大な衝撃を与えました。『吾妻鏡』によると、翌1月28日に安達景盛をはじめ御家人百余名が悲嘆のあまり次々と出家しています。実朝がいかに御家人たちから慕われ、大きな存在であったのかがうかがえます。
政子、北条義時、大江広元ら幕府首脳陣にとっても、鎌倉殿の不在は危機でした。実朝は後鳥羽上皇から支援を受けて、父・頼朝をはるかに超える右大臣という武家ではきわめて異例の高い地位に昇った存在であり、実朝を失ったいま、幕府の求心力の低下は避けられません。公暁が鎌倉殿の座を欲していたように、源氏の血を引く者たちがその座を狙って謀反を起こし、幕府内が混乱に陥る危険性がありました。
新たな鎌倉殿を迎え、速やかに新体制を確立する必要があった鎌倉幕府。しかし、不信感を募らせた後鳥羽上皇との駆け引きは一層激しさを増し、粘り強く朝廷と交渉することを余儀なくされます。