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MOVIE 2022.08.07

第30回より 実衣役・宮澤エマさん

実衣にとって、全成はどのような存在でしたか。

実衣全成は、激動の世の中で、権力のすぐそばにいながら権力を持たないことで生き延びてきた人たちだと思うんですけど、特に実衣なんて、「こうなりたくてなったわけじゃない」という子ども時代を経て大人になりました。
実衣と姉上がちょっと仲たがいをしてしばらく疎遠になっている間、全成さんともちょっと疎遠になったりしましたが、そうなると実衣って本当に一人ぼっちなんですよね。何をしたらいいかもよくわからないという、実衣はこの鎌倉幕府の中で自分の役割が何なのか明確ではない人なんです。そんな中、ずっと全成さんが隣にいてくれて、大変な歴史の渦の中を2人で「でも私たちは違うよね」という共通認識を持って、ニコイチで生きてきたんだと思うんですよね。「2人がわかりあえていれば周りからどう思われてもいいや」みたいな、その強さは全成さんの隣にいてこそだったので、ひとことで「この人がどういう存在だったか」というのは難しいですし、全成亡きあとの実衣がとても心配です。あれだけ口では「この人の占いはどうせ当たらないから」とか結構邪険に扱っていましたが、奥底では実衣のほうが全成にすごく頼りきっていた部分があったんじゃないかなと思います。

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