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MOVIE 2022.07.03

第26回より 政子役・小池栄子さん

義時から「鎌倉を離れる」と言われたときはどのようなお気持ちでしたか。

不思議とリハーサルのときは「何、勝手なことを言って」って、ちょっといらだちが強かったんですけど、ちゃんとふん装をして対面してやってみたら、「あ、なんか姉弟きょうだいだな」っていうのを久しぶりに感じて。「姉弟でこういったシーンってあんまりなかったよね」って、小栗さんとも話しました。すごく姉らしい瞬間と弟らしい瞬間っていうのが見えて、芝居しながら「この人、もしかしたら止めてほしいんじゃないかな」って気持ちにもなったりして。まさかのつらそうに涙を流している姿を見て、「(鎌倉を)守ってと言いながらも、この人(義時)のことも守らないといけない」っていう、立場以上に肉親なんだってことをすごく感じたいいシーンだったなと思いましたね。

跡継ぎを決めるように言われたときの心の葛藤はどのようなものでしたか。

頼家には務まらないんじゃないかっていうのは、小さいときから見ていた母親としてわかると思うんですよね。いくら頼朝っていう圧倒的なリーダーの血を引いているとはいえ。彼を超えるような将軍に育て上げなきゃいけないっていう思いはあると思うんですけど、「どうしたもんだろう」と、本当のところは悩んでいたと思います。それまでちょっと離れたところから政治を見ることしかできなかったので、立場的に決めてくれと言われて急にその中心に立たされても、義時の支えがなければやっていけないなって不安な気持ちもあったと思いますね。でも彼女のすごいところは逃げないところだから、こうなったらこうなったで、殿の意志を継がなきゃいけないっていう腹をくくってからはたぶん強かったんだと思います。

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