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MOVIE 2022.05.29

第21回より 運慶役・相島一之さん

大河ドラマ「平清盛」にもご出演されていましたが、平安~鎌倉にかけての時代にどのような印象をお持ちですか。

「平清盛」では藤原(九条)兼実という政治を動かしている側をやらせてもらったんですけど、小さな部屋にトップクラスの貴族たちが集まって、よもやま話をするような形で政治が動いていくんですよ。それが周りの世界を見ていない感じがして、どうも気持ちが悪かったんです。時代考証の先生と仲良くなって、中世についていろいろとお話を聞く機会があったのですが、まさに僕が言うセリフのような感覚で、貴族は庶民のことなんてこれっぽっちも考えていなかったそうなんです。「平清盛」は武士が台頭してくる時期の話だから、貴族からしてみたら武士ですら犬と同然だったと。ちょっと衝撃ですよね。それを清盛が打ち壊していった。庶民はそのまた先にいるわけですからね。中世という時代には本当にびっくりしました。
「鎌倉殿の13人」もそうなんですけれども、「ほしい」とか「強くなりたい」とか「上に行きたい」とか、みんなそういう原始的な感情で動いているのがすごくおもしろいですよね。もっと近代になってくると、いろんなものでがんじがらめになっていたりすることがあるけど、「ウワー!」っていう感じがあって。人間のドロドロした欲望みたいなおもしろさが中世の時代にはありますね。

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