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INTERVIEW 2022.07.17

源頼家役・金子大地さんインタビュー

~ピュアでまっすぐで若いがゆえの葛藤~

源頼家役をオファーされたときの感想をお聞かせください。

大河ドラマに出演させていただくのは初めてなので、素直にうれしかったです。「鎌倉殿の役です」と言われたときは驚きましたが(笑)、とても光栄だなと思いました。

「鎌倉殿の13人」における頼家はどのような人物だと思いますか。

自分なりに歴史を調べて、頼家はちょっと自己中心的な人物なのかなと思っていたのですが、台本を読んだら、とてもピュアでまっすぐで、とにかく若かったんだなと思いました。いきなり将軍を任されたら、誰でも難しいよなと。若くして偉大だった父を失い背伸びをしてしまっている部分があるし、純粋だから大人の意見にも流されやすくて、でも自我もあるから葛藤もするし。三谷さんからは「頼家を嫌われ者にしたくない」と言っていただいたので、彼のそういう必死さが刹那的に見えたらいいなと思っています。

頼家にとって父・頼朝はどのような存在でしたか。また、演じていた大泉洋さんと現場でお話しされたことなどはありますか。

父は人を引きつける圧倒的カリスマ性みたいなものを持っているけれど、ちょっと抜けているところもあって、とても魅力的な人だなと感じます。それを大泉さんが演じることもとてもぴったりだと思いました。とてもユーモアのある方なので、みんながついていく気持ちもわかりますし、とにかくかっこよかったです。そういう部分に僕としても憧れていたし、頼家はきっと父に認められたかったんだろうなと思うんです。その才能は受け継いでいるんだろうけど、頼家は明らかに父より苦労していない。例えば、僕が現場で大泉さんの背中を見ているからって、「あした紅白歌合戦の司会をやって」と言われたら絶対に無理ですし、それくらい相当の重圧を頼家は感じていたんだろうなと思います。
大泉さんには「我が息子よ!」とか「俺より派手な衣装は着るな!」と気さくに話しかけていただいたので(笑)、おかげで緊張がほぐれてのびのびと演じることができました。

では、母・政子を演じる小池栄子さんの印象はいかがですか。

小池さんは“強い女性”という印象でしたが、初めてお芝居をご一緒したときから目の奥に愛情を感じて、すごい方だなと思いました。今回の頼家はセリフがかなり命令口調で、ベテランの俳優陣にむかって「~せよ!」と結構言うんですが、僕はお芝居をしていても先輩・後輩をわりと気にしてしまうタイプなので、最初はものすごく緊張してしまっていたんです。それを小池さんが感じられたのか、「何も気にしなくていい。頼家は、所作なんてどうでもいいくらいのびのびやって」と言ってくださり、うれしかったのを覚えています。

出演者発表の際に「憧れの存在」と話していた義時役の小栗旬さんとの共演はいかがですか。

とにかく存在感のある方です。緊張感はありつつも、あたたかくて落ち着いた雰囲気をつくってくださるので、「途中参加でなじめるかな…」という不安もなくなりました。きっと小栗さんのお人柄がつくりあげているものだとは思いますが、みんなを和ませる力は本当にすばらしいなと思います。お芝居の説得力も本当にリスペクトしかないですし、さきほどお話ししたように「先輩だから」というのを気にしてしまっていた僕でも役に入って生意気を言いやすいくらい、目を見てお芝居をしてくださるので、すごい方だなと思います。

幼いころからよく顔を合わせて育ち、互いに家の嫡男同士でもある頼時のことはどう思っていますか。

頼家頼朝に期待されてはいますが、義時頼時のように距離の近い親子関係ではないので、嫉妬ではないですが、父からの愛情コンプレックスのようなものはずっとあるんじゃないかと感じるんです。しかも頼時は弓もうまいし、すごくジェラシーを感じて意識している存在ではあるかなと思います。

三谷大河の魅力はどのようなところに感じますか。

三谷さんの作品といえば“会話劇”ですよね。そのテンポ感がやっぱりおもしろいですし、いろんなエピソードが並行して行われたり、そこがたまにつながったり、物語の構成も楽しいなと感じます。だからこそ演じる側としては、「三谷さんのやりたいことをくみ取れているのだろうか」という心配もありますが、今回は本当に重要な役をいただきましたし、後悔のないように自信をもって演じたいなと思います。

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