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INTERVIEW 2022.05.01

源義高役・市川染五郎さんインタビュー

~最期まで、“父のために”~

三谷作品にはどのような印象をお持ちですか。

自分は三谷さんが演出した歌舞伎に出演させていただきましたが、三谷さんの作品はキャラクターひとりひとりがすごく大切に描かれていて、それぞれ違った個性があるのが好きなところですし、一番の特徴なんじゃないかと思っています。

「鎌倉殿の13人」における源義高の印象を教えてください。

とにかく父である義仲のことをとても尊敬していて、“父のために”生きているような人。最初から最期まで、“父のために”ということだけを考えていた人だと思いますね。それゆえに苦労もしたし、そのせいで人質になって最終的に殺されてしまうという運命ではありますが、その信念の強さはカッコいいなと思います。
彼の悲劇的な運命を三谷さんがどう描くのか楽しみなところでもあったのですが、すごく三谷さんらしいフォーカスの当て方で描いてくださって感謝しています。

偉大な父・義仲を演じた青木崇高さんとは現場でどのようなお話をされましたか。

実際にご一緒できたシーンは本当に少なかったのですが、あるとき、青木さんは撮影がない日なのに、様子を見に来てくださったんです。その合間の時間に、プライベートなことだったり、歌舞伎のことだったりを聞いてくださって、ちゃんとお話をさせていただくことができました。自分はあまりドラマの撮影に慣れていなくて、どうしたらいいかわからない状態だったので、青木さんが話しかけてくださったことはすごくうれしかったです。

義高のキャラクターを表すために気をつけていたことや、監督からのアドバイスで意識していたことはありますか。

監督からは、「大姫と遊んでいるときは少年っぽい笑顔を見せたりもするけど、たまに素に戻ったときには思いつめた表情をしてほしい」と言われました。そうすることで、素に戻ったときに彼の怖さを感じるような裏の部分や、「父と頼朝の関係によって自分はどうなっていくんだろう…」と心配している感じが出ると。義高らしさについては撮影に入る前から考えていたのですが、「そういう表現のしかたがあるのか!」と思って、意識して演じさせていただきました。

三谷さんは当て書きをするイメージがあるのですが、演じられていて「自分と似ているかも」と感じた部分はありましたか。

義高がセミの抜け殻を集めているというエピソードがありましたが、自分も仏像を集めていたことがあって、あまり同い年の人にはいないみたいで意外に思われてきたので、似ているなと思いました。

大河ドラマでの撮影期間は、染五郎さんにとってどのような経験になりましたか。

そもそもテレビドラマに出させていただいた経験が少ない中で“大河ドラマ”に出演するというのは結構プレッシャーでしたし、クランクインした当初は右も左もわからない状態でした。そして舞台をやってきた人間としては、場面が順番に展開していく舞台と違って、映像の場合はひとシーンごと、順番もバラバラに撮影していくので、慣れるのが難しかったです。でも、あたたかいスタッフの皆さんや豪華な共演者の皆さんに囲まれて、その一員としてお芝居をできたことは貴重な経験になったなと思います。

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