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INTERVIEW 2022.04.10

丹後局役・鈴木京香さんインタビュー

~愛情に近い好奇心で“たくらむ女”~

三谷さんの大河ドラマには、「新選組!」(2004年)、「真田丸」(2016年)に続いて、3回目の出演になりますね。

そうなんです。なので今回も、「ぜひ出たい! 呼ばれなかったらさみしいな…」と思っていたので、お話をいただいたときは本当にうれしかったです。ちょっとジャンプするくらい喜びました(笑)。大河ドラマはキャストの皆さまがとにかく豪華で、幅広い世代とジャンルの方々とご一緒できる貴重な機会ですので、とにかくうれしいんですよね。
「新選組!」では、芹沢鴨の愛人でお梅という色香漂う女性だったので、ちょっと情熱的に。「真田丸」では、豊臣秀吉の正室・寧として「母性のある女性をやってください」と三谷さんに言われました。今回はなんとおっしゃるのかなと思っていたら、「“たくらむ女”をやってください」と。どう“たくらむ女”になるべきか結構悩んで役づくりをしましたが、実際に撮影が始まってみたら後白河法皇役の西田敏行さんとご一緒するシーンがほとんどなので、西田さんの隣でお顔を拝見しているうちにだんだんとたくらめるようになりました(笑)。

台本を読んだ感想と、「鎌倉殿の13人」における丹後局の印象を教えてください。

「新選組!」のときは、題材も含めてとても“若々しい大河”という印象でしたけど、今回は、私が出演するパートがたくらむ側だからかもしれませんが、軽快なやりとりの中に重厚感が増している気がして、「三谷さんの描く大河ドラマといっても、毎回こうも違うのか!」と台本をいただくたびに驚いています。私が言うと偉そうになってしまうかもしれませんが…。でも、本当にそんな気持ちです。
現段階で演じさせていただく丹後局のことは、尊敬できる方だなと感じています。後白河法皇のもとで、まだまだ政治のことをそんなにわかっていないながらも好奇心が隠しきれないような感じですよね。当時、政治に関わった女性は少なかったと思いますし、三谷さんのおっしゃる“たくらむ女”の貫禄と、ちょっとでいいから愛情みたいなものを出しながら演じられたらいいなと思います。

出演者発表のときに「丹後局の大ファンになりました」とおっしゃっていましたが、どのあたりをお好きになったのでしょうか。

やっぱり、堂々と表に出ていくところですね。それは、亡くなったもともとの旦那さまを愛していたからだと思います。「旦那さまの遺志を継いで後白河法皇のそばにいよう」という気持ちなのかなって。そんな愛情が基本にあって、ものおじせずどんどん前に行くところがすてきだと思いますし、権力を持った男性のそばで手伝っている感覚で一緒にいるんですよね。少しかもしれないけれども、政治の一端をしっかり担って支えていることはかっこいいなと感じます。最初にお話を聞いたときは丹後局のことをよく知らなかったので、怖くて強いイメージでしたが、それだけではない彼女の情の深さみたいなものを知ることができました。本当にすてきな役をいただけたなと思っています。

そばにいるからこそ感じる後白河法皇のすてきなところはどのようなところだと感じますか。また、西田敏行さんとの共演についてはいかがですか。

西田さんが演じる後白河法皇とご一緒していて感じるのは、その賢さと貫禄のすごさ。「このすごい人がどうなるのか見たい」という愛情に近い好奇心と、「お世話をしたい」という両方の気持ちが丹後局には芽生えているのではないかと。

西田さんには「楽しんでやっていきましょう」と言っていただいて、うれしかったですね。やはり大河ドラマで大きな役をいただいて、緊張するところもありますし、三谷さんの台本に書かれていないことはやってはいけない気がしてかたくなってしまっていた部分もあったんです。ですが、「楽しんでやろう」と言っていただけたことで、もう少し自分から積極的に役をつくって表現していこうという気持ちになりました。背中を押していただけたような気がして、うれしかったです。

丹後局は、史実でも容姿の美しさについて褒められていることの多い方ですが、たたずまいや所作で意識されていることはありますか。

実は私も聞きたかったんですよね。例えば、「しっとりとした熟女なんだけど、ツンケンしているような雰囲気かしら?」とか、「少しぼやーっとしている魔性の女性なのかしら?」とか。三谷さんに聞きたかったのですが、聞けていなくて…。なので私自身としては、“ものおじしない女性”としてやろうと思っています。でも本当に、今より寿命も短かった時代に30歳~40歳くらいになっても人前に出て、すばらしく位の高い方の子どもまで持つわけですから、すごい女性だなとは思うけれど(笑)。やりすぎもよくないですから、後白河法皇のことを仰ぎ見ながら、様子をうかがっている感じ、でしょうか。
十二ひとえはとても重くて、衣装さんが小柄な方だと1人じゃ持ち上げられないので、いつも袖を通すまで2人か3人がかりで着せていただいています。長い髪も常にキレイに見えるようにしていただいて、位の高い場所にいきつつある女性であることを実感しています。すばらしい衣装を着させていただけてうれしいです。

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