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INTERVIEW 2022.03.27

梶原景時役・中村獅童さんインタビュー

~強面だけど、品格もある武将~

「鎌倉殿の13人」で描かれる平安末期から鎌倉時代についてのイメージをお聞かせください。

今とはまるで感覚が違いますよね。戦いとなると、血のつながっている親戚だろうが関係なく殺し合いになってしまったり、独特の世界観がある時代だと思います。脚本を読んで、北条義時が言う「あの方(頼朝)は天に守られています」というセリフが印象的だったのですが、そういう感覚も現代を生きていると滅多に感じないことですよね。神に祈ったり、頼ったりするという部分も、当時ならではだなと思います。

梶原景時の存在感を出すために意識されていることはありますか。

台本のト書きに「目つきの鋭い男」という一言があったので、それは参考にしていますし、文献をいろいろ見てみると、ただただ強面で性格が悪いというよりも非常に教養も品格もあった武将だったみたいなので、“どこかに品格を漂わせながらも、目つきは鋭くて頭も切れる武将”というつもりでやらせていただいています。ほかに特徴といえば、ヒゲですね。景時のことを調べたら結構ヒゲを伸ばしていたようなので、ほかの仕事との兼ね合いももちろんあるのですけれど、今回ヒゲは自前でやらせていただいています。

台本を読んで、「当て書きされているな」と感じる部分はありましたか。

「やっぱり僕は強面なんだな」とは思いましたけど、特に当て書きという感じはしないです。景時は非常に冷静沈着というか、「ダメなものはダメ」ってバッとシャッターをおろしてしまう人かなと思っています。だから、今まで三谷作品でやらせていただいた役の中で一番クールで冷たい感じなのかな。

三谷大河の魅力はどんなところにあると感じていますか。

単純におもしろいですよね。三谷さんの作品は、大河ドラマに限らずいつも台本をあっという間に読めてしまうし、一人ひとりの役柄が目に浮かんでくるんですよね。そこが魅力だと思います。実際に僕がやっていないほかのドラマを見ていても一人ひとりのキャラクターが際立っていて印象に残りますし、三谷さんの作品は“みんなでお芝居をつくっている感じ”が強いんだと思います。

最初は平家寄りだった梶原景時ですが、大庭景親とたもとを分かち源氏側の頼朝に仕官していきます。両者の印象はいかがですか。

最初についていた大庭景親という人は、僕のセリフにも出てきますが、「粗暴な男は苦手でな」って思うくらいちょっと荒々しくて、景時から見ると品格が足りないというか…どこか見下している部分があったんでしょうね。今回の台本だと、そういう感じです。
頼朝に関しては、ちょっとわがままで個性的だけど、抜けているところもあって憎めないキャラクターだなと思います。景時はきっと彼に品格を感じているし、「天に守られている」といわれるくらいだから、「この男には何かある」と察知したんじゃないかなって。そんなイメージですね。

頼朝に感じたオーラの強さのようなものを、実際にどなたかに感じた経験はありますか。

若いころに歌舞伎の舞台で“名優”といわれるような大先輩と同じ板の上に出させていただいたときは、役者としてのオーラのようなものをすごく感じる瞬間はありました。今から考えると、震えるほど緊張したことはいい経験だったのかもしれません。

今回の撮影で、大河ドラマのスケールの大きさを感じるシーンはありましたか。

伊豆の国市でのロケは、かなり大規模でしたね。すごく広大な敷地の中に馬が何十頭もいて、エキストラの方もたくさんいて、現地の方々にもたくさんのご協力をしていただいたロケでした。やっぱり、ご当地でロケをするというのは大河ドラマならではですし、伊豆の国市のみなさんがとても温かく迎えてくださったので、「大河ドラマをやらせていただいているんだな」と実感できました。

梶原景時を演じるにあたって、ゆかりの地を訪問されたりはしましたか。

先日寒川町へ家族で行ってまいりました。館跡を訪問したあと寒川神社へお参りにいき、絵馬も奉納させていただきました。ゆったりとした時がながれていて、景時の生きざまにおもいをせることができました。そのほかにも鎌倉や、静岡、愛知にもあるようなので、時間を見つけて伺ってみたいです。

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