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HISTORY 2022.04.17

『吾妻鏡』 ~第15回より~

脚本の三谷幸喜さんが「これが原作のつもりで書いている」と話されている『吾妻鏡』。この史書には、治承4年(1180)の「以仁王の乱」をはじまりとする鎌倉幕府の歴史が記されています。第15回で描かれた主なエピソードをご紹介します。

寿永3年(1184)1月1日条

昨年の冬、上総広常の事件があり、源頼朝の暮らす大倉御所がけがれてしまったと記されています。ちなみに『愚管抄ぐかんしょう』によると、12月22日、広常梶原景時の不意打ちにより誅殺されたそうです。

寿永3年(1184)1月8日条

上総広常は生前、上総国一宮(現在の玉前たまさき神社)によろい一領を奉納していました。甲の前胴と後胴を結ぶひもには、1通の祈願書が結びつけられていたそうです。

寿永3年(1184)1月17日条

上総広常の祈願書には、3か年の間に
・神田20町を寄進する事
・先例に沿って社殿を造営する事
・一万回矢を射る流鏑馬やぶさめを挙行する事
という願が立てられていました。
これは、源頼朝の祈願の成就と東国の泰平を願ってのものでした。

寿永3年(1184)1月17日条

上総広常の祈願書のことを知った源頼朝は、広常を誅殺したことを後悔したようです。

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