監修 仲 實(辻製菓専門学校)
向田邦子のエッセーに記された水羊羹の命「切り口と角の鋭さ」「薄墨色の美」「生温い懐かしさ」…
などを読み解き、大切に反映させた向田好みの水羊羹のレシピ。絶品。
【初回放送】2011年7月30日
◆ 分量:流し缶1枚分(12×15×4cm) | |
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糸寒天 | 4g |
水 | 600ml |
三温糖 | 80g |
小豆漉し餡 | 380g |
葛粉 | 5g |
水 | 50ml |
和三盆糖 | 30g |
キメテ 口どけのなめらかさ
キメテ小豆の風味
キメテ水っぽくない
オキテ1 豆の皮はとにかく破るな
オキテ2なにがなんでも熱さはガマン!
オキテ3焦ると台無し!
あらかじめ小豆漉し餡をつくり、できれば一晩ねかせておく。 |
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まず水羊羹の命は切り口と角であります。それこそ手が切れそうなどがった角がなくては、水羊羹とはいえないのです。「眠る盃」「水羊羹」より |
器にもこだわりましょうよ。向田さんが水羊羹用にと決めていたお気に入りの小皿。こちらか薩摩切子の皿でいただくのを良しとしていました。 |
心を静めて、香りの高い新茶を丁寧にいれます。 |
クーラーよりも、窓をあけて、自然の空気、自然の風の中で。ムードミュージックは「ミリー・ヴァーノンスプリング・イズ・ヒア」が一番合うように思います。 |
ライティングにも気を配ろうじゃありませんか。すだれ越しの自然光か、せめて昔風の、少し黄色っぽい電灯の下で味わいたいものです。 |
水羊羹は江戸っ子のお金と同じです。宵越しをさせてはいけません。水気が滲み出てしまって、水っぽくなります。水っぽい水羊羹は(略)始末に悪いのです。 |