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ダイハツ工場停止から1か月 再開の時期や今後の見通しは

岸 正浩  解説委員

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自動車メーカーの「ダイハツ工業」が国の認証取得での不正を受けて国内の自動車工場を停止、1月25日で1か月となります。工場停止の影響や今後の見通しついて考えます。

▼ユーザーや取引先への影響

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新規の注文の受け付けは停止され、部品メーカーも受注ができなくなっています。自動車は、数万点の部品が必要と言われ、すそ野の広い産業です。地域経済への影響も心配されています。取引先は2次、3次の下請けも含め、全国で5000社以上に上ります。ダイハツは補償を行うとともに、親会社のトヨタ自動車もダイハツに資金的な支援を行う方針を明らかにしています。国も取引先の資金繰り支援に乗り出しています。

▼工場再開の時期

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全面的な再開の時期は未定です。国土交通省は、特に悪質な不正行為が確認された3つの車種のトラックタイプで「型式指定」を取り消す方針です。型式指定が取り消されますと大量生産ができなくなることなどが見込まれます。さらに国土交通省は、車種ごとに安全性の確認を行っています。一部で国の基準に適合していることが確認されましたが、まだ40の車種で作業が続くとみられ、工場停止が長引くことも懸念されます。

▼今後の課題

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今回の不正は安全・安心に関わる重大な問題です。国土交通省が2月半ばまでに再発防止策を出すよう求めています。まずはダイハツ自身が不正を起こさない体制を作ることが大前提です。さらに100%の株を持つトヨタが親会社の責任としてダイハツの改革を進めることができるかも問われています。


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岸 正浩  解説委員

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