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米大統領選 いざ決戦!アイオワ党員集会へ

髙橋 祐介  解説委員

アメリカ大統領選挙は、週明け15日、中西部アイオワ州で開かれる共和党の党員集会で、いよいよ本格的にスタートします。髙橋解説委員とお伝えします。

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Q1)
けさのイラスト、トランプ前大統領がアルペンスキーの“スーパー大回転”?
A1)
エッジを立てて雪煙。スキーも大統領候補選びも滑り出しが肝心です。州ごとの旗門を回りながら、スピードをいかに落とさずに、勢いを次につなげられるかが問われます。
トランプ氏は緒戦となるアイオワ州の世論調査の平均で支持率トップを独走しています。フロリダ州のデサンティス知事は、大きく遅れて、ヘイリー元国連大使にも追い抜かれ、ここでトップとの差を縮めなければ、レースから脱落を余儀なくされるかも知れません。

Q2)
スタート直後に早くも脱落する可能性がある?
A2)
アイオワ州で勝敗の鍵を握るのは、共和党支持層の6割を占める白人の福音派と呼ばれる保守的なキリスト教徒です。保守派のデサンティス氏は、そうした支持層を取り込んで2位以内に踏みとどまれなければ、挽回が難しくなりそうです。翌週のニューハンプシャー州や来月のサウスカロライナ州などの予備選で、ヘイリー氏が上り調子でトランプ氏を追い上げているからです。
トランプ陣営は、2人の追撃を振り切って圧勝し、各州の予備選挙が集中して序盤戦の最大のヤマ場となる3月の“スーパーチューズデー”を過ぎた辺りで、共和党の大統領候補の指名獲得を確実にしたいとしています。

Q3)
トランプ陣営の思わく通りに事は運ぶでしょうか?
A3)
トランプ氏の指名獲得はすでにレースが始まる前から“かなり濃厚”と目されてきました。ただ、指名獲得が“確実”とまで言えないのは、一連の裁判の行方が不確定だからです。そのひとつ、“スーパーチューズデー”でトランプ氏に立候補の資格を認めないコロラド州の最高裁判決をめぐり、来月8日、連邦最高裁で口頭弁論が予定されています。トランプ氏が、この旗門を通過できるかが当面の焦点です。
週明けのアイオワ州には冬の厳しい寒波が襲来する予報です。アメリカ大統領選挙は、荒れ模様の波乱含みでスタートを切ることになりそうです。


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