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"地球沸騰"の時代!?観測史上最高気温の7月に

土屋 敏之  解説委員

◆7月の気温が統計開始以来最高に!

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WMO=世界気象機関などが27日、2023年7月は世界の平均気温が観測史上最高の月になる見込みだと発表し、国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、“地球沸騰”の時代が到来した」と危機感を訴えました。
続いて日本でも気象庁が1日、7月の全国の平均気温が統計開始以来最高になったと発表。地域別でも東京や仙台など20地点で記録を更新しました。
さらに、海の水温も世界でも日本でも極めて高くなっていて、これは現在も接近している台風の発達や大雨をもたらす原因にもなるため、暑さに加えて災害への警戒もこれまで以上に必要になっています。

◆世界的な猛暑の原因
  
まずは年々進んでいる気候変動=地球温暖化がベースにあります。2日、アメリカの研究者らのグループが7月の猛暑を分析した結果、気候変動の影響で多くの国で猛暑となる確率が大幅に高まっていたと発表しました。
その上に、世界的にエルニーニョ現象の影響や、日本では太平洋高気圧の勢力が強まり南から暖かい空気が流れ込んだことなどが、気温を押し上げたと専門家は見ています。

◆今後この暑さはどうなる?

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日本では先週発表された3か月予報で十月まで高温の傾向が続くとされていますし、世界的にも高温をもたらしている条件がすぐに変わるとは考えにくいので、この夏は私たちが経験したことのない暑い夏になる可能性も否定はできません。
抜本的な対策としては温室効果ガス削減の一層の強化が不可欠ですが、まずはこの夏の猛暑から命を守るため、室内でも熱中症を避けるようエアコンの適切な使用や水分の補給。 そして、海水温の高さが影響する台風や水害などへの備えも再点検しておきたいところです。


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土屋 敏之  解説委員

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