NHK 解説委員室

これまでの解説記事

"こどもファスト・トラック"で目指す 子連れにやさしい社会

竹田 忠  解説委員

この連休、どこまで広がりを見せるでしょうか?
政府が取り組む「こどもファスト・トラック」について
竹田忠解説委員に聞きます。

C230428_1.jpg

Q これから暑くなって、子ども連れで長い時間並ぶのは
大変になってきますよね?

C230428_2.jpgのサムネイル画像


そうなんです。そこで、政府が旗を振っているのが、「こどもファスト・トラック」。
子ども連れや妊娠中の女性が、列に並ばず、入場できるようにしようという、
いわば子連れ優先レーンのことです。
少子化対策の一環として、こども家庭庁が呼びかけて、
全国に広げようとしているわけです。

Q どんな所に作るんですか?

C230428_7.jpgのサムネイル画像

A
すでに一部で始まってまして、
たとえば東京の新宿御苑では
先日、花見の時期に設けた所、一日3000人の利用がありました。
今後、政府としては連休や夏休みに向けて
国の博物館や美術館、それに自治体の施設などにも協力を求めて増やしていく方針です。
担当の、小倉こども政策担当大臣は、
「こどもが行きたい所で作りたい」と話していまして、
そうなるとやはり、テーマパークや遊園地、
水族館やスポーツイベント、などの民間の施設や催しが欠かせない。
今後経済界がとう協力してくれるかがカギになります。
政府はこうした民間の取り組みも含めて
ホームページで公表することにしています。

Q 気になるのは、行列の中のこの人にはハテナマークが浮かんでますが、
いろんな受け取り方があるということなんでしょうか?


おっしゃる通りです。この取り組みをもっと増やしてほしい、という声がある一方で、
なぜ、子どもだけを特別扱いするのか、
障害者や高齢者の人たちへの配慮はどうするのか、という声もあがってます。

C230428_8.jpg

大事なのは、この取り組みが本来目指しているのは
こども連れに優しい社会、であるのと同時に、
“人にやさしい社会”ということなんだと思います。

こうした具体的な取り組みを増やしていくことで
お互いに配慮しあえる社会に近づいていければ、ということだと思います。


この委員の記事一覧はこちら

竹田 忠  解説委員

こちらもオススメ!