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感染者も隔離せず コロナとの共生は成功するか

二村 伸  解説委員

ヨーロッパやアメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための規制を緩和する国が増えています。

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●イラストはカーリングですね。北京オリンピックで日本の女子は惜しくも決勝でイギリスに敗れました。

女子は金メダル、男子は銀メダルとイギリスは強かったですね。でもきょうのテーマはカーリングではなく新型コロナです。イギリスのイングランドとデンマークはどちらも公共の場でのマスク着用義務が撤廃されました。飲食店でのワクチン接種証明書の提示も必要ありません。さらにデンマークは今月1日から、イギリスは今月中にも感染者の隔離義務を撤廃する方針です。

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●感染の心配はないのでしょうか?

イギリスでは1日の新規感染者が20日には2万5000人あまりとなり1週間で4分の1に減りました。ワクチンの接種と感染により国民のほとんどが抗体を持っていると言われ、ジョンソン首相はきょう21日、「コロナとの共生」を前面に打ち出す新たな戦略を発表することにしています。厳しい措置に不満を持っていた市民の多くは歓迎しています。ただ感染はおさまったわけではなく、イギリス王室は20日、チャールズ皇太子とカミラ夫人に続いてエリザベス女王も陽性が確認されたと発表しました。専門家の間からは隔離義務の撤廃はリスクが高いと懸念する声も聞かれ、WHOもまだパンデミックは終わっていないと警告しています。ロックダウン、都市封鎖などの厳しい規制が続いていたさ中にパーティーに参加し、批判を浴びているジョンソン首相にとって起死回生の一手となるのでしょうか。

●ドイツはまだマスクをしていますね。
ドイツは1日あたり20万人をこえていた新規感染者が11万人まで減り、ショルツ首相は「ピークは過ぎた」として来月末までにほとんどの規制を段階的に解除することを決めましたが、マスクはしばらく必要のようです。

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一方、アメリカでは17日からディズニーワールドやディズニーランドにもワクチンを接種した人はマスクを着けなくても入場できるようになりました。ワクチンの追加接種が進み規制緩和の動きが各国で活発になっていますがまだ油断はできません。ウィズコロナ、新型コロナウイルスとの共生への模索が当分続きそうです。

(二村 伸 解説委員)


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二村 伸  解説委員

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