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広がる 救急救命士の活躍の場

矢島 ゆき子  解説委員

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新型コロナウイルスの第5波で自宅療養者などを病院に搬送する際に活躍した、「救急救命士」。
救急車で患者を搬送しているのは消防署勤務の救急救命士。ときに医師の指示のもと、救命処置をしながら搬送します。この救急救命士には、病院勤務の人もいて、患者の受け入れ・転院の対応などをしていますが、これまで勤務している救急外来で救命処置ができませんでした。

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実は、今、救急外来は、高齢化で、心臓病などで運ばれる患者が増え、さらに、新型コロナで、医師・看護師の負担が増えています。そんな中、医師の「働き方改革」、「医療提供体制の確保」など医療現場の課題を解決するために、いくつかの医療に関わる法律が改正され、医療を支えようとしています。この今回改正された法律には、救急救命士に関係する法律も含まれ、この10月から、病院勤務の救急救命士が、救急外来で救命処置ができるようなりました。

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具体的に、どんなことができるようになったのでしょうか?
搬送された患者が、入院病棟に移るまでの間、医師の指示のもと、気道確保など33の救命処置ができるようになりました。ただなんでもできるわけではなく、使える薬も限られているため、必ず病院で研修をしてから業務を始めることになっています。救急救命士の効果的な活用は、医療のひっ迫解消につながるかもしれず、新型コロナの第6波に備えるためにも、今後の活躍に期待したいと思います。

(矢島 ゆき子 解説委員)


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