NHK 解説委員室

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どうする?スポーツ以外の才能教育

二宮 徹  解説委員

連日、オリンピックで若い力が躍動していますが、きょうは、「才能教育」について、教育担当の二宮解説委員です。

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Q)こちらのイラストは、今回の金メダリストですね。 
A)日本初13歳の金メダリスト、スケートボード女子ストリートの西矢椛さん、19歳で2冠を達成した体操の橋本大輝さんなどです。皆さん、積み重ねた努力はもちろん、その才能を見出し、育んできた家族や指導者の支えも大きな力になりました。

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Q)右側の4人は?
A)化学の難問を解く「国際化学オリンピック」に出場した高校生です。今月2日まで大阪からオンラインで開催され、85の国と地域から312人が参加しました。京都と愛知、東京の4人全員が銀メダルと銅メダルを受賞しました。

Q)サイエンスの分野でも若い力が活躍しているのですね。
A)はい。実は、スポーツに限らず、こうした「特異な才能のある子ども」を、どのように見出し、指導していくか。先月から文部科学省の有識者会議で議論が始まったのです。
学問の国際オリンピックは、ほかに数学や物理、地理などがありますが、あらゆる分野で子どもの才能を伸ばす。具体的には大学教授や学会につないで、学問の楽しさや奥深さを直接指導してもらう連携などを検討します。

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Q)スポーツ以外でも、もっと子どもの才能を引き出そうということですね。
A)はい。ただ、才能教育というと、この国際オリンピックや「飛び入学」や「飛び級」のように、ごく少数がどんどん先に進む形をイメージしがちですが、それだけではありません。
先月の会合では、もっと多くの子どもを対象に、指導・支援できるようにすべきという意見が出ました。また、特定の分野に高い才能を持つ発達障害や不登校の子どもの支援も必要だとの意見も出されました。
多様な才能を、学校でどうやって引き出し、育てるのか。有識者会議は年内にも論点をまとめ、議論を深めていく方針です。

(二宮 徹 解説委員)

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