NHK 解説委員室

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コロナ禍でも!? 就職活動の早期化

今井 純子  解説委員

主に今の大学3年生を対象にした就職活動が今月1日から始まりました。今井解説委員。

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Q)企業による説明会がスタートしたばかりのはずですが・・内定率21.1%ですか?
A)これは、今月1日の時点で、いずれかの企業から内定をもらっていると答えた学生の割合ですが、去年の同じ時期より5ポイントあまり髙いのです。就職活動のスケジュールは、あくまでも政府が企業に要請しているもので、実際には、守らない企業も多いということがわかります。

Q)なぜ、早期化が進んでいるのですか?
A)2点挙げたいと思います。
まず、去年、多くの企業がコロナの影響で採用活動の中断を迫られた。その反省から、今年は、去年の夏以降のインターンシップで優秀と判断した学生に、早めに選考を行う動きが強まっている点です。インターンシップを選考と結びつけると答えた企業が67%にのぼるという調査もあります。

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もう一つの背景は、一段と進む少子化です。業績が好調な企業だけでなく、中堅企業、地方の企業の中からも、今年は新卒の若手をとれるチャンスとして積極的に採用する動きがあるというのです。確かに、航空や旅行会社など、採用を見送ったり減らしたりする企業もありますが、全体的には企業の採用意欲は「底堅い」というのが多くの専門家の見方です。

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Q)これから本格的に活動するという学生さんもまだ間に合うのでしょうか。
A)早期化はしていますが、多くの企業にとっては、これからが本格的な採用活動です。ただ、最終的に学生の「人数」より、今年は「質」を重視して採用したいという企業が多いという調査もあります。ポイントになるのは「説明会や面接などの多様化」。OB・OG訪問をオンラインで受け付けている企業もあります。オンラインだと、遠くの企業とも接点を持ちやすいですよね。

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学生さんは、ぜひ、視野を広く、そして、より積極的に情報をとりにいき、納得のいく就職活動をしてほしいと思います。

(今井 純子 解説委員)

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