例年2月3日だった節分が、今年は124年ぶりに2月2日に。
その節分に行う豆まき、今年は細心の注意が必要。水野倫之解説委員の解説。
節分の日が2日になるのは暦と、実際の地球の動きとの‘ずれ’が原因。
節分は二十四節気の一つ、立春の前日のこと。
暦上1年は365日だが、国立天文台によると実際に地球が太陽を1周するには365日と6時間弱かかる。
このままだと日付や時刻と地球の動きがどんどんずれるので、4年に1度うるう年を入れて調整するも、微調整のためうるう年をいれない年もある。
こうした調整の繰り返しで例年2月4日の立春が今年は124年ぶりに3日になるのに伴い、節分も1日早くなる。
天文台によるとカレンダーの中には節分が3日のままのものもあるということで、豆まきするなら気をつけてと話す。
ただこの豆まきを巡っては今年もっと注意すべき点あり。
消費者庁が、5歳以下の幼児には豆を食べさせないで、と注意喚起を始めた。
幼児が豆などをのどに詰まらせる事故が相次いでいるから。
幼児は奥歯が生えそろわず、かみ砕く力が十分ではないからで、これまでも3歳以下には食べさせないよう呼びかけられていたが、これを先週、5歳に引き上げた。
というのも去年、保育施設の節分行事で豆を食べた4歳の幼児が窒息死する事故があったから。
その後の消費者庁の調べで、過去6年間に食べ物による窒息で亡くなった14歳以下80人のうち、5歳以下が73人とほとんどを占めていたことがわかり、今回引き上げた。
今年はコロナ禍の巣ごもりで家庭の豆まき多いとみられるが、豆はじかにまかずに、個別に包装されたものを袋ごとまくなど工夫し、じかに撒いた場合は子どもが拾って口に入れないよう後片付けを徹底する事が重要。
必ず保護者がいっしょに行い、安全な節分に。
(水野 倫之 解説委員)
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