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「平和は訪れるか ナゴルノカラバフ紛争停戦」(ここに注目!)

石川 一洋  解説委員

アルメニアとアゼルバイジャンが激しい戦闘を続けたナゴルノカラバフ紛争は、ロシアの仲介で停戦が成立しました。石川一洋解説委員に聞きます。

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Q 停戦の内容は?

A 「それまで、停戦」とロシアのプーチン大統領。2000人の平和維持部隊を派遣します。
アゼルバイジャンのアリエフ大統領は勝利と喜び、アルメニアのパシニャン首相は涙ながら苦渋の調印です。停戦合意はアルメニアにとって「事実上の敗北」とも言える内容だからです。アルメニアはアゼルバイジャン領内のナゴルノカラバフとその周りの占領地域を実効支配していました。しかし9月末からの戦闘でアゼルバイジャンがナゴルノカラバフの要衝など大きく領土を奪還しました。さらに周辺の占領地域も来月までにアゼルバイジャンへの返還が明記されました。力尽きたアルメニアは受け入れるしかありませんでした。

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Q なぜアゼルバイジャン優位となったのですか?

A アゼルバイジャンはトルコやイスラエル製のドローンなど新たな世代の兵器で圧倒しました。アルメニア軍は、装備は一世代前のロシア製ですが、戦意の高い精鋭でした。そのアルメニアの敗北、「新世代の兵器の力」と世界の軍関係者に衝撃を与えています。

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Q プーチン大統領とトルコのエルドアン大統領はなぜグータッチしているのですか?

A ロシアはアルメニアの同盟国、トルコはアゼルバイジャンの兄弟国ですが、今回プーチン大統領はエルドアン大統領と停戦に向けて裏で手を握りました。両国で主導することで、アジアとヨーロッパをつなぐ重要な地域の覇権を分け合おうとしたともみられます。
この二人が気にしているのは、アメリカのバイデン前副大統領です。

Q アメリカですか

A 大統領選挙での勝利を宣言した民主党のバイデン氏はアルメニアに同情的でアメリカの積極的な関与で停戦をと訴えています。在米アルメニア人のアルメニアロビーは民主党の地盤のカリフォルニアを中心に強力で、「トルコとアゼルバイジャンに制裁を」と要求しています。バイデン政権ではやりにくいとロシアとトルコは停戦を急いだ側面もあるでしょう。

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何はともあれ銃声は止みました。幅広い国際協力による平和構築が必要です。しかし現地ではアゼルバイジャン支配に戻る地域ではアルメニア人は家を燃やして逃れています。長年の紛争で憎みあった両民族、共存に向けた融和は容易ではありません。

(石川 一洋 解説委員)

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