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安くなる?銀行振込手数料

神子田 章博  解説委員

私たちが日ごろ使う銀行の振込手数料の引き下げにつながる動きが広がっています。神子田解説委員です。

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Q 神子田さん、食事が終わってお会計のようですが、みなさんスマホで何しているんですか?

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A 勘定を割り勘するのに、立て替えた人にスマホで送金しようとしているんですが、インンターネットバンキングを利用して他行へ振り込む場合、3万円未満の振り込みに、税込み220円も手数料がかかるのが一般的ですので、現状ではこういう人はいないと思います。そこでいま振込手数料を安くしようという動きが始まっています。

Q どうやって安くするんでしょう?

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A 私たちが銀行の口座にお金を振り込む場合、主に「全銀システム」と呼ばれる大掛かりなシステムが使われるんですが、その際に銀行が支払う手数料が振込手数料の中に含まれています。これは窓口で振り込むときにもそうなんです。この銀行間の手数料 3万円未満の振込の場合で一件あたり117円なんですが、この料金なんと40年以上も変わっていないんです。

Q 40年以上前からですか?

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A  そうなんです。40年前と言ったら昭和ですよ。政府はいまキャッシュレス決済を普及させようとしていますが、決済にかかる費用が高いことが妨げになっているとして今年の成長戦略に銀行間手数料の引き下げを明記しました。これを受けて銀行業界でも、銀行間手数料を見直す動きが始まっているんです。さらにこの動きとは別に5つの大手銀行が中心となり、新しい決済のシステムをつくって手数料を引き下げようという動きも出ています。こちらは、スマートフォンのアプリを利用して、全銀システムを経由せずにお金をやりとりする仕組みです。数万円程度の送金が対象だということで、地方の金融機関や、〇〇ペイなどのスマホ決済事業者との間の送金も視野に入れているといいます。お隣中国では、かなり以前から、割り勘はスマホでビッ、が当たり前になっていますが、銀行業界の新たな動きが、どの程度の手数料引き下げにつながり、どれだけ使い勝手の良いキャッシュレス決済につながっていくか注目されます。

(神子田 章博 解説委員)


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