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「内閣改造 イメージの刷新は?」(ここに注目!)

安達 宜正  解説委員

安倍総理大臣は、内閣改造と自民党の役員人事を行います。安達宜正解説委員です。

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アナ) 今回の人事のキーワードは何でしょうか。

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安達) 安倍総理が何と言っているかと言えば「人心一新」。いいかえると、僕は「身びいきと見られるイメージ。この刷新」だ自民党内では安倍総理とは政策のスタンスがと思います。「ひぞっこ」とも言われた、稲田前防衛大臣が辞任。加計学園をめぐっても、野党側からは安倍総理と近い関係にある理事長の学校法人に便宜が図られたと追及を受けてきました。こうした印象が都議選の敗北、支持率低下の理由との指摘もあります。今回の人事ではいわば「身内」の登用をできるだけ避けて、出直しを図りたいということではないでしょうか。


アナ) 具体的にどういうことでしょうか

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安達) 例えば総務大臣の野田さん。前回の総裁選挙で立候補を模索し、安倍総理と距離を置いていました。また、外務大臣には河野さん。超党派の議員グループ「原発ゼロの会」に所属、一言居士(いちげんこじ)とも言われています。一方でみずからに近い女性閣僚、高市総務大臣や丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣は閣外に去ります。さらに自民党の三役にみずからの出身派閥、細田派からの起用を見送りました。


アナ) これで、印象はかわるのでしょうか。

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安達) どうでしょうね。政権の骨格は維持され、菅官房長官、麻生副総理、自民党の二階幹事長は留任しますからね。また、注目の防衛大臣には小野寺さんを起用するほか、閣僚経験者の登用が目立ちました。まずは政権の立て直し、安定感を最優先する狙いからでしょうが、新鮮さのアピールという点で見れば評価がわかれるところです。いずれにしても、この人事で何をやるのかが重要になります。まずは来週、国会では閉会中審査が行われます。そこで、野党側はPKO日報問題に加え、加計学園をめぐる問題も取り上げる見通しです。ここで国民に対し、新しい政権をどう印象付けるか、まずは試金石となります。
(安達 宜正 解説委員)


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