2013年7月26日の

一番星
TOSHIMIさん

TOSHIMIさん

職業:ダンサー

★今の自分を踊りたい!★

 鹿児島を拠点に全国の舞台で踊る、ダンサーのTOSHIMIさん。かつて東京で有名アーティストのバックダンサーを務めていましたが、30歳を迎えた今、鹿児島で指導者としても活動しています。人生の喜びや悲しみ、等身大の自分を全身で表現する、TOSHIMIさんのダンスの世界にご案内します。

 

 TOSHIMIさんが1曲目に踊ったのは、Elle Varnerの「Refill」という曲です。振り付けを考える上で「恋に悩み、バーで飲んでいる女性」をイメージしたそうです。激しい動きと、ゆるやかな動きを織り交ぜたダンスで、恋に揺れる女性の心を表しました。
「30歳になった今だからこそ、踊ることができる曲です。20代の私では絶対に踊ることはできなかった。」と語るTOSHIMIさん。その時々で「踊れるもの」や「踊りたいもの」が違うそうで、ダンスは今の自分の感情を素直に表現できるものだと言います。

 

 6歳でダンスを始めたTOSHIMIさんは、高校卒業後に上京しました。
東京ではダンス以外にもバレエのレッスンに参加するなど、様々なジャンルの踊りを取り入れて練習漬けの日々を送りました。その甲斐あって22歳の時、有名アーティストのバックダンサーや、映画で踊る役をつかむなど、東京でも注目されるダンサーになりました。
 しかし、ようやく活躍し始めた頃、鹿児島でダンス教室を開く母親が腰を痛めたため、TOSHIMIさんは帰省し母親に代わってダンスを教えるようになりました。半年間で東京に帰るつもりでしたが、子供にダンスを教えるうちに、新しい発見が次々と出て来たと言います。「体つきも運動神経も異なる一人一人の子供と向き合い、それぞれに合ったダンスを考えるようになり、ダンスの奥深さに気付かされた」
 自分が大きな舞台で活躍することを夢見ていたTOSHIMIさんは、次第に子供たちにダンスで夢を与えたいと考えるようになしました。

 

 「どこにいても、お客さんにとってはセンター(中心)なんだよ」ステージに上がる前に、TOSHIMIさんが必ず子供たちにかけている言葉です。
鹿児島で地道な鍛錬を重ね、東京で花開いたTOSHIMIさんは、「鹿児島にいようが、どこにいようが、努力すれば必ず大きな舞台に立てる。だから鹿児島で頑張る子供たちには絶対に諦めてほしくない」と語っている。舞台に上がるダンサーたちには、どこにいても「自分がセンターだ!」という意気込みで踊って欲しいのだと言います。
 2曲目は、Michael Jacksonの「Scream」という曲で、教え子たちと一緒に踊ります。振り付けを考える上で、全員が必ず一回はセンターに立てるように構成したそうです。「全てのダンサーに、チャンスがあることを知ってほしい」TOSHIMIさんの思いと、夢見る子供たちのパワーで、躍動感あふれるダンスが完成しました。

番組制作者からひとこと
番組制作者からひとこと

 「どこにいても、センターなんだよ」TOSHIMIさんが子供たちに伝えたこの言葉に、ハッとさせられました。鹿児島で活躍していたTOSHIMIさんは、20代で上京し、そこでダンスのレベルの違いに大きな挫折を味わいました。しかしそれでも諦めずに努力を重ね、東京でもステージのセンターで踊り、夢を叶えました。
 その姿を見ていると、今の時代はどこに住んでいても、努力次第で夢を叶えることができるのだと気付かされました。取材をさせてもらった私自身も、仕事で悩んだ時にはTOSHIMIさんの言葉を思い出し、「ここがセンターなんだ!」と思って、諦めずに頑張りたいと思いました!