2013年5月17日の

一番星
西岡 華代さん

西岡 華代さん

職業:かつお節製造会社 社長

★女性社長の素顔★

 かつお節の世界に飛び込んだ指宿市山川のかつお節工場の女性社長を紹介します。

 

 朝4時半。一日が始まります。台所に立つ西岡さん。この時間に、1人娘のお弁当を作るのが日課です。4年前社長になり、毎日忙しい日々を送る西岡さんにとって、朝は娘と触れあう貴重な時間です。
そして出勤時間は5時半。西岡さんは誰よりも早く出勤することを、心がけています。その理由は、気になった記事を切り抜き、電子メールで取引先に送るためなんです。こうした気配りが、商談に役立つと考えているからです。

 

 6時半、向かうのは作業場です。カツオをまんべんなくいぶすために、ひっくり返す作業。西岡さんは、従業員と一緒に作業することが大切だと考えています。
7時半、やってきたのは魚市場です。競りに参加しているのは、男性ばかり。西岡さん、最近ようやくその雰囲気にも慣れてきました。

 

 西岡さんは、江戸時代から続くこの会社の7代目。小さい頃は、かつお節の世界に入るとは考えてもいませんでした。11年前、離婚を機に鹿児島に帰ってきました。幼い娘を抱え仕事が見つからない中、実家のかつお節工場で働くことにしました。
8年前には、工場長に就任。そんな西岡さんに、父の啓治さんは「当分再婚をしないこと」という条件を出しました。「男性社会なので、それぐらいの気構えは欲しい」という気持ちからでした。
社長を継いだのは4年前。祖父が亡くなり、西岡さんの働きぶりを認めた父親が、社長を譲ったのです。

 

 そんな古い世界に風穴を開けようと試みを始めています。かつお節の生産者とお茶農家が一緒になって新しい商品を作ろうとしています。これまで、他の業界とあまり交流をしてこなかったかつお節の世界。かつお節と味噌に、お茶を注ぐ「茶ぶし」を、今後ホテルなどに売り込んでいきたいと考えています。
「男性社会なので女性がやはりひっぱって行くことで、新しい風がおこせるかな。そのためには自分の仕事をうまくやらないといけない」と話す西岡さんです。

番組制作者からひとこと
番組制作者からひとこと

 多くのメディアの注目を集め、ちょっとした有名人の西岡さん、色々な活躍は理解していたつもりでした。その活躍ぶりを聞き、「なぜここまでしてやっているのだろう…」。その秘密をもっと知りたくなり、取材しました。
「社長になって以前と違うことはありますか?」という問いに、「雑用ばかりが増えたんですよね~」と一言。確かに、私が話を聞いている間も電話がかかったり、来客が来たり、と何度も中断。
しかし、西岡さんにとっての「雑用」=「必要不可欠なこと」なのでは?と感じたのです。なぜなら、西岡さんの毎日の「雑用」は、実は全て人と接することに関わっていたのです。その「雑用」を一つずつきちんとやっていくことが、大きな仕事を成功させる秘訣なんだなぁと感じました。
これからも西岡さんの負けん気と細やかな心遣いで、かつお節業界を盛り上げてくれることを願っています!