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「できることをする」 ーじゃんけんマンに聞くー

被災地ボランティア活動
  • 2024年03月29日

シリーズ「被災地はいま」。能登半島で起きた地震では、多くの人が避難生活を余儀なくされています。被災地からの要請を受けてボランティア活動をした鹿児島のご当地ヒーロー「じゃんけんマン」に、1月、古河美香記者が話を聞きました。

 

チョキの頭と白い顔が特徴のじゃんけんマン

被災地で活躍するヒーロー

鹿児島のご当地ヒーロー「じゃんけんマン」こと尾曲智幸さんは、能登半島地震が発生してから2週間あまりたった1月19日から2日間、千葉県や宮城県などにいるボランティア仲間10人ほどといっしょに被災地に入りました。

じゃんけんマン
まず、自分ができることはなんだろうというのを考えました。どうしたら被災地の人たちを少しでも笑顔にしたり、ストレスを軽減したりできるかなと。

 

2021年 熊本県球磨村でボランティア活動

 

じゃんけんマンに変身し子どもたちと触れ合う

災害ボランティアとして活動しているじゃんけんマンは、これまで数々の被災地で、人々に元気を与えてきました。

温かい食べ物を届けたい”

 

ボランティアに向かう道中(石川県穴水町)

地震発生から1週間たった1月7日と8日、鹿児島市の繁華街、天文館で集めた募金を持って、ボランティアの要請があった被災地に向かいました。訪れたのは石川県珠洲市と輪島市で、それぞれ避難所になっている学校です。じゃんけんマンは避難している人たちを見てすぐに、「みんな疲労がたまっている」と感じたといいます。

じゃんけんマン
昼間なのに、みんな横になって寝ていたり、子どもはゲームをして過ごしたりして静かでした。全然動かないというか、脱力していました。あんまり動きたくない、動くのに疲れているという感じがしました。

 

輪島市での炊き出しの様子

じゃんけんマンがいちばんに考えたのは、食事での支援です。
 

野菜たっぷりの鍋

厳しい寒さのなか、避難所には温かい食事が届かないこともあると聞き、塩分を控えた野菜たっぷりの鍋や炊きたてのごはん、そして、お汁粉を、それぞれ350食ずつふるまいました。

 

仲間たちとふるまう

じゃんけんマン
3回、4回とおかわりしに来てくれる40代や50代の人たちもいて、本当においしいと思ってくれてるんだなと思いました。「鹿児島から来た」と話したら「肝付を知ってる」と鹿児島弁で一生懸命しゃべってくれる人もいて、すごくうれしいなと思いました。

レクリエーションで気分転換

 

楽しみながら体を動かす

我慢することも多い避難所での生活で、楽しみながら体を動かしてもらいたいと、少し難易度が高い的当てゲームをしました。誰でも参加できるうえ、気分転換になるのではと考えたのです。最初はよそよそしかった大人たちも本気になって遊んでいました。

 

みんなで記念撮影

ただ、厳しい状況が続く被災地でじゃんけんマンの格好をしていいものか、最初は迷いもありました。

じゃんけんマン
変身するのはどうなんだろうと思いました。でも、避難所の人たちが”楽しいことを求めている”というのがわかったので、これはじゃんけんマンになったほうが全力で遊べるなと思いました。非現実的な格好している人と遊んだほうが、少しは現状を忘れられると考えました。

ボランティアができることは

 

インタビューに答えるじゃんけんマン

ボランティアによる活動が少しずつ始まる中、求められる役割について尋ねました。

じゃんけんマン
小さな町になると手が行き届かないところも多いので、そういったところをボランティアがケアしていけると思っています。例えば、いま必要なものは何ですかと直接聞きにいけるのがボランティアです。ただ被災地に行くだけでは押しつけになってしまうので、ボランティアができることをしっかりすること、そして、被災者のニーズを把握し、本当に求められていることだけをするということが、いちばん大事なのかなと思います。

  • 古河 美香

    NHK鹿児島

    古河 美香

    長崎局を経て鹿児島局勤務 現在、教育や経済を担当 2児の母親

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