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鹿児島ユナイテッドJ2昇格へのカギは 遠藤彰弘さんが解説

  • 2023年03月10日

鹿児島ユナイテッドはJ2に昇格できるのか。劇的な逆転勝利をおさめた3月4日の開幕戦のあと、アトランタオリンピックの日本代表で解説者の遠藤彰弘さんに話を聞きました。テレビでは放送できなかった内容まで、余すところなく紹介します。

(鹿児島放送局 黒田賢アナウンサー)

“やりたいサッカー”もう少し時間がかかる

黒田 初戦の印象はいかがですか。

遠藤 初戦ということで硬さというか緊張感があって、なかなかうまく入れなかったなというのが正直な印象ですけど、これはスタートなんでどうしようもないかと僕は思っています。底力があるので、今までの経験や実績を考えれば、そんなに焦る必要はないかなと思ってました。

解説者の遠藤彰弘さん

黒田 去年の鹿児島ユナイテッドと比較して変化を感じた部分はありましたか。

遠藤 すごく変わったというところは、この試合はあまり分からなかったです。ただ1試合だけで何かを判断するってすごく難しくて、特に初戦は本当に難しいので、今後どんどん見せていくんじゃないかなと思ってます。

黒田 新メンバー加入の影響はどういうふうに見ていますか。

遠藤 選手の気持ちの部分ではすごくいいと思います。新しい選手が入ってくることによってモチベーションが変わったりするので。ただ、まだ完全にはフィットしていないというのが正直な印象です。選手が悪いとかではなくて、やっぱり期間が短いので。特に前半の部分は監督がやりたいサッカーの半分も出ていなかったんじゃないかなと思います。もうちょっと時間がかかるかなと思います。

自陣に入ったときのプレッシャーが甘い

黒田 去年の課題として大嶽監督も守備の部分をあげていましたが、きのうの試合を見てディフェンスの部分はいかがでしたか。

遠藤 僕の率直な意見としては、ボランチの選手がディフェンスラインに吸収され過ぎだと思ったんですね。自陣に入ったときにボールホルダーに対してのプレッシャーがちょっと甘いなと。多分、ボランチの選手をもう少し上げないと、ディフェンスラインが上げられない。

守りたい意識が強すぎてディフェンスラインに吸収されそうな場面があったので。せっかく前からプレスしているのに、後ろからついていってない状況が、特に自陣になったときに下がりすぎかなと思いました。

黄色の線がディフェンスライン ボランチが下がり過ぎている

相手陣にあるときは前から前から行こうっていう意識はすごいあってよかったと思うんですけど、自陣に入ったときにもっとプレッシャーをかけてもいいのかなと。後ろに下がることが守ることではないので、そこは多分大嶽監督が修正をかけてくると思います。

オフェンスでは遊び心を

黒田 そういった点は、逆に攻めるときのビルドアップのスピードにも関わってくるかなと思うんですけれども。

遠藤 そうですね。オフェンスに関しては、相手の前でボールをずっと回していて相手が読みやすいパスがすごく多くて。もうちょっと遊び心というか意外性というか、そういうのがあればいいかなと思いました。

黒田 試合全体を見るとシュート数が13対5、コーナーキックも10対1でユナイテッドが上回っていて、攻撃のチャンスを作る機会がすごく多かったと思ったのですが。

遠藤 基本的に主導権を握っていたので、逆にここまで握れる試合を僕はあまり見たことがないのでそこは評価したいです。そうした中で、リズムの変化が生まれたのは多分、五領選手ですね。去年もそうなんですけど、ちょっとまわりの選手とリズムが違うんですよ。ここに出すだろうな、何するだろうなっていうのがあんまり分からない選手で、結構リスクを負うんですよね。守っている相手にとってはすごく嫌で守りづらいと思います。

強化ポイントはメンタル 準備の段階が重要

大嶽直人監督 これからどう修正するか

黒田 これからユナイテッドがJ2に昇格していくために強化していくべきポイントっていうのをどのあたりに感じましたか。 

遠藤 やっぱりメンタルの部分がすごい重要だと思っていて。きのうのゲームでも普通の精神状態ではやっていないと思うんですけど、今後も長期のスパンでどういうメンタリティーで試合に臨んでいくか。100%でやれることって結構難しいんですけど、それに近いようなかたちでのぞむということは、試合に入ってからではなくて試合の前にほぼほぼ決まっている。準備の段階がすごく重要かなと思います。 

黒田 鹿児島の皆さんに向けて、今後の見方として、こんなところが面白いとか、ここが課題だといった部分はありますか。

遠藤 ディフェンスのところは、多分もっとハイラインにしてくると思うんで、前から奪いにいくような姿勢はもうちょっと見たいなと思いますね。そしてボールを奪ったあとの速い攻撃も多分特徴だと思うんで、その中で誰でもいいですけどちょっとリズムを変えられるような選手がいれば、相手にとっては脅威だと思います。

  • 黒田 賢

    NHK鹿児島放送局 アナウンサー

    黒田 賢

    2021年入局。ニュース、スポーツ実況などを担当。
    大学時代は競走部。箱根駅伝で給水ランナーを務める。山形県出身。
    映画とK-POPを愛する24歳。

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