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宇宙に夢中!ロケットの町の宇宙留学生

  • 2023年03月03日

 

日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機打ち上げへの期待が高まる種子島の南種子町。 この南種子町では、宇宙を身近に感じながら生活し、1年間、町内の小中学校に通う「宇宙留学」という制度があります。始まって27年目、いまでは全国から毎年およそ50人の小中学生がやってくる人気のプログラムです。ロケットの町で過ごす宇宙留学生たちは何を学び、どんなことを感じながら生活しているのか取材しました。 (鹿児島局 報道カメラマン 笹原怜奈)

 ”ロケットの町”南種子町

種子島宇宙センターがある南種子町。街なかにはさまざまなロケットのモニュメントなどもあり、宇宙を身近に感じられる「ロケットの町」です。 そんなロケットの町に、埼玉県から中学1年生の髙橋龍生さんと関根陽志さんの2人が「宇宙留学生」としてやって来ました。

 

髙橋龍生さん
髙橋さん

天文学者になりたいので、宇宙のことを学びたくてやって来ました。そして何よりロケットの打ち上げが見たくて。

 

関根陽志さん
関根さん

宇宙留学生としてやって来た1番の理由は宇宙ですが、全く新しい環境で周りの人たちと触れ合うことで自分自身の成長につながると思いました。

常にロケットが身近な生活

 

2人は、里親の元で生活しながら地元の南種子中学校に通っています。学校でも普段の生活でもロケットや宇宙は身近なものです。

里親のお母さんと一緒に行く楽しみな犬の散歩も巨大なH2ロケットの模型がある広場です。

 

南種子町で暮らすからこそ出来る体験がたくさんあります。種子島宇宙センターを訪れ施設の見学やロケットの仕組みを学ぶなどここでしかできないことにあふれています。

宇宙に関して1番身近な所なので、毎日新しいことを知ることが出来て、毎日勉強になっています。

ロケット打ち上げの魅力は!?

左から関根さん、髙橋さん 右は里親の園田孝太郎さん

この1年間の留学期間で、2人が必ず見たいと楽しみにしているのがロケットの打ち上げです。
2人はどんなところを楽しみにしているのか。

音がやっぱりすごいところ

いろんな会社が共同で作っている部品でロケットは打ち上がるのでロマンがあると思う。

里親
園田さん

子どもたちがここを離れて、どこに行ってもロケットのニュースはテレビで見ることが出来ます。それを見るたびに自分たちがいた所だと誇りに思う瞬間があればいいと思います。

初めて見るロケットの打ち上げ

南種子町がロケットの町とはいえ、打ち上げをいつでも見られるわけではありません。 2人にとって初めての見るロケットの打ち上げを見る機会がことし1月にやっと訪れました。1月26日、H2Aロケット46号機の打ち上げです。

H2Aロケット46号機

この日は学校の授業のある平日でしたが、学校では授業の時間を調整してクラスのみんなで打ち上げを見学しました。 

学校から種子島宇宙センターまでの距離はおよそ6キロ

そして午前10時50分、H2Aロケット46号機は種子島宇宙センターから打ち上げられました。
ロケットの姿が見えたあと「ゴー」と大きな音も聞こえてきました。宇宙留学生の2人はロケットから片ときも目を離すことなく、まぶしい空に打ち上がっていく様子を姿が見えなくなるまで追い続けていました。 

すごいなという気持ちと想像以上に迫力があって思わず笑っちゃいました。

 

思っていたより大きい音で宇宙まで飛んでいって感動しました。今度打ち上げられる予定のH3ロケットはもっと大きいので楽しみです。

取材後記

ロケットの町で学び生活する、南種子町ならではの魅力が詰まったこの宇宙留学制度。宇宙留学生の中には、里親の元で生活する生徒だけでなく、家族で留学にやってくるケースも増えているそうです。町ではこの留学をきっかけに種子島への移住につながればと期待しているそうです。 今回取材した髙橋さんと関根さんの2人は3月24日に終了式を迎え、種子島を離れる予定です。H3ロケットの打ち上げを楽しみに待ちながら、残りの時間もここでしかできない、宇宙の勉強を満喫したいと話していました。

  • 笹原怜奈

    ニュースカメラマン

    笹原怜奈

     2017年入局 大阪局、鹿児島局で勤務。赴任して1番よく訪れている島は種子島!ロケットの迫力と地元の熱い思いに、カメラマン心をくすぐられ続けています。

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