s
今村聡 - いまむら さとし

更新履歴

アナウンサー・キャスターだよりトップへ
アナウンサー・キャスター紹介
2019年7月17日(水)

過去の災害を風化させないために②

 前回(5月13日)のキャスターだよりでは、過去にどのような災害があったかを伝える「自然災害伝承碑」が国土交通省地理院インターネット地図上でこの6月から表記されるとお伝えしましたが、みなさんはご覧になられましたでしょうか?私が紹介させていただきました「自然災害伝承碑」は地図に表記されておりましたが、鹿児島県にはまだまだあります。国土地理院インターネット地図に表記されていないものを第二弾としてここで紹介させていただきたいと思います。


平成5年8・6水害発生の地の碑(鹿児島市小山田町)

甲突川の上流、支流域でも水害が発生していたことをこの碑は語ってくれています。


平成18年県北部豪雨災害復興の碑(さつま町)

インターネット地図に記載されている碑のすぐ近く、こちらは地元住民が中心となって建立されたようです。この碑の裏側には次のような文言が明記されています。


平成18年県北部豪雨災害復興の碑の裏(さつま町)

自然は我々に恩恵を与えてくれる一方、牙をむく存在でもあります。適切に恐れを抱くことは大切だと感じます。


昭和44年6月末~7月はじめ 大水害救済の塔(薩摩川内市)>

洪水でここまで水位が上がりましたという「最高水位」が印されています。この碑がある場所は薩摩川内の中心市街地ですので、未曾有の水害が発生したことは想像に難くありません。なおこの期間の大雨については、他の地域でも「自然災害伝承碑」があります。
それがこちら。


昭和44年7月5日の豪雨 殉職の碑(鹿児島市郡山町)>

6月末からの大雨で地盤が緩みに緩んでいたところに、豪雨が土砂災害を引き起こしたことは容易に想像できます。事実、当時の気象資料(日本気象協会「気象」)を調べてみますと、18日間の総雨量が宮崎県えびの市では2200ミリを記録するなど、九州南部ではとんでもない雨量となっていました。鹿児島県災異誌によりますと、この期間は鹿児島県だけで崖くずれ851か所、堤防決壊130か所に達し、49名もの方が犠牲となりました。
この日記を書いている7月16日現在、九州南部はまだ梅雨明けをしておりません。これからが梅雨末期の集中豪雨が起こりやすい時期です。そして薩摩・大隅地方ではこれまでの大雨で地盤が大変緩んでいます。過去にあったような災害を繰り返さないよう、今一度、身の周りの危険な場所の点検、そしてはやめの避難を心掛けるようにしてください。


アナウンサー・
キャスター一覧