イベント

Japan Prize 2023
日本賞映像祭

11月23日(木・祝)Day 4

午後3時30分~4時30分

第50回受賞作品上映会&ディスカッション

青少年向け部門優秀賞/特別賞
「砂漠の星」

チリのアタカマ砂漠の真ん中で暮らす12歳のアンタイは、干ばつにより自分の町が廃れていくのを目の当たりにします。町を離れる家族が増える中、彼のサッカーチームも解散の危機に直面しているのです。彼はチームメイトや友達とともに子どもらしく生きようとし、町に残ろうとする人たちとの絆に最後の望みを託します。
この物語は、監督で共同脚本を務めたカテリーナ・ハーダーさんの出身地であるチリ北部のあらゆるコミュニティーで現実に起こっていることが題材となっています。その背景には、地球温暖化だけでなく、鉱物資源の採掘や水道事業の民営化といったさまざまな社会問題があると言います。
上映会後のディスカッションでは、複雑なテーマをシンプルなストーリーに落とし込み、洗練された脚本と圧倒的な映像美のドラマに昇華させたハーダーさんの創作の秘密に迫りました。

*このセッションで紹介されている作品の映像は、日本賞ホームページ用に短く編集してあります。

  • 砂漠の星
    © ヴォルカニカ・フィルムス/マルトラート・フィルムス
    • Y016 砂漠の星
    • ヴォルカニカ・フィルムス
      マルトラート・フィルムス
    • チリ
    • 18分56秒
    カテリーナ・ハーダー
    スピーカー

    カテリーナ・ハーダー

    ヴォルカニカ・フィルムス ディレクター

アルダナ・ドュハルデ
モデレーター

アルダナ・ドュハルデ

写真家/ジャーナリスト/脚本家

アルゼンチン

写真家、ジャーナリスト、脚本家、コンサルタント。文化・教育番組の制作やチャンネルプロデュースに携わる。プリジュネス・インターナショナルの「The day I become strong(私が強くなった日)」プロジェクト、フリープレス アンリミテッドの「WADADA News for Kids(子どものためのWADADAニュース)」プロジェクトのトレーナーとして貢献した。「チルドレン・イン・ザ・センター」基金の理事会メンバー。プリジュネス・スーツケースを筆頭に、メディアと子どもをテーマにした国際的な取り組みでディベートやワークショップのモデレーターを務め、ブエノスアイレス大学では子ども向けメディアに関する大学院セミナーを開設。子ども向け国営チャンネル、パカパカではコンテンツディレクターとして『Sound Hunters(サウンドハンターズ)』『Petit(ペティート)』『PakaData(パカデータ)』などの番組フォーマットを開発した。CONACAI(幼少期の聴視覚コミュニケーションに関する国家諮問委員会)の常任委員でもある。

メヒテ・オスチャラヤン
パネリスト

メヒテ・オスチャラヤン

トルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT) 撮影監督

トルコ

トルコ・イズミルを拠点に活動。トルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT)で13年間、アシスタント・デイレクターを務めた後、2010年に正社員となる。TRTスクールでは、ドキュメンタリープロジェクト、ドラマシリーズ、教育番組を担当。TRTで毎年放送される子ども向けの特別ドキュメンタリー番組では、カメラマンとして参加。最近では、TRTドキュメンタリーの特別プロジェクトで撮影監督を担当し、アルビノ、糖尿病、失読症、シスチン蓄積症といった病気を抱えた子どもたちの生活がいかに困難であるかを伝えた。個人的に児童心理学、行動認知科学に関心があることから、大学や高校に招かれ、講義に参加したり、自身の子ども向け番組に関わる経験を共有したりもしている。エジプトでは、子ども向けのドラマシリーズを撮影するチームに、タンザニアでは、孤児の子どもたちの認知過程を探るワークショップに参加。また、イスタンブールでは、シリアの子ども問題を取り上げたIZI(国際青少年教育テレビ中央研究所)のワークショップにも参加した。脚本の執筆、撮影監督、ディレクター、編集など、プロジェクトのあらゆる段階に積極的に関わっている。ニューヨークフィルムアカデミーでの1セメスターを修了し、プロとしての姿勢を身に着けた。

マルティナ・ペスタイユ
パネリスト

マルティナ・ペスタイユ

スロベニア国営放送局(RTV) 子ども向け、青少年向け番組 統括責任者

スロベニア

スロベニア国営放送局(RTV)の子ども向け・青少年向け番組統括責任者であり、クリエイター、エディターおよび脚本家として長年勤務。子ども向けの海外アニメーション・実写版シリーズの選考委員でもある。メディア心理学者兼テレビの専門家として、スロベニアの文化省や教育省と定期的に協働し、メディア教育の分野でさまざまな文化・芸術番組の制作に関わっている。子ども、テレビ、映画およびインターネットに関する記事を発表、講演活動も行っている。

TOP