イベント

Japan Prize 2023
日本賞映像祭

11月22日(水)Day 3

午後1時30分~3時15分

第50回受賞作品上映会&ディスカッション

一般向け部門最優秀賞
「トゥー・キッズ・ア・デイ」

舞台は中東のヨルダン川西岸地区。パレスチナ人が暮らす町を、ユダヤ人入植地が取り囲んでいます。ヴァクスマン監督によれば、ここでは毎年700人、つまり一日に平均して二人のパレスチナ人の子どもがイスラエル軍に逮捕されています。この数字が作品のタイトル「トゥー・キッズ・ア・デイ」の由来となっています。
作品に登場する4人の少年は、イスラエルの兵士に石を投げた罪で長期間拘留されました。「イスラエル軍による少年たちの逮捕と拘留の背景には、ユダヤ人入植に対するパレスチナ人コミュニティーの反抗心を砕く狙いがある」とヴァクスマン監督。イスラエル人監督によるイスラエル軍に対する勇気ある告発は、現地でも大きな議論を巻き起こしました。
この作品に対するイスラエル人の評価や政府の反応は?なぜこの作品を作りたいと思ったのか?

*このセッションで紹介されている作品の映像は、日本賞ホームページ用に短く編集してあります。

  • トゥー・キッズ・ア・デイ
    © ガン・フィルムズ/ヴェンラ・ヘルシュテット/モハマド・ババイ
    • L086 トゥー・キッズ・ア・デイ
    • ガン・フィルムズ
      ヴェンラ・ヘルシュテット
      モハマド・ババイ
    • イスラエル・フィンランド
    • 55分20秒
    デイヴィッド・ヴァクスマン
    スピーカー

    デイヴィッド・ヴァクスマン

    ガン・フィルムズ ディレクター

    モハマド・ババイ
    スピーカー

    モハマド・ババイ

    共同プロデューサー

ナビーラ・シャビア
モデレーター

ナビーラ・シャビア

フリーランスジャーナリスト/国際ジャーナリストセンター(ICFJ)シニアリサーチアソシエイト

オランダ

イギリスのガーディアン紙やフィナンシャル・タイムズ紙、ザ・コレスポンデント、およびツイッターでの勤務を経て、現在はフリーランスのパキスタン系イギリス人ジャーナリスト。オックスフォード大学のロイター・ジャーナリズム研究所(RISJ)やワシントンに本部を置く国際ジャーナリストセンター(ICFJ)において、ジャーナリズムに関する研究報告を共著。現在、ICFJのシニアリサーチアソシエイトを務める。ケルン、ブリュッセル、パリ、ロンドン、オックスフォードに滞在歴があり、現在の活動拠点はアムステルダム。長年にわたり、第一線のニュースルーム、メディア研究機関やスタートアップのニュースメディアにおいて国境を越えた発信を続けている。

セシリア・ネッセン
パネリスト

セシリア・ネッセン

Bリールフィルムズ プロデューサー

スウェーデン

環境と社会問題に焦点を当てるドキュメンタリー・プロデューサー。彼女のドキュメンタリー作品は、カンヌ、サンダンス、ベニスの各映画祭でプレミア上映され、Prix ARTEの最優秀ヨーロッパドキュメンタリー賞などを受賞している。最新の長編映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦(I am Greta)』 は、ゴールデン・ビートル賞(Guldbagge)の最優秀ドキュメンタリー賞を受賞、60か国以上で販売された。最新短編映画『The Answer to Everything(アンサー・トゥ・エヴリシング)』は、ニューヨークタイムズのオピニオン・ビデオとしてプレミア上映された。ネッセンは現在、セラピーを受ける気候科学者についてのドキュメンタリー『Climate in Therapy』と、先住民の文化・領土と現在の世界との関係を調査、記録した『Amazomania(アマゾマニア)』 を制作中である。

ランダル・オキタ
パネリスト

ランダル・オキタ

スタジオオキタ ディレクター

カナダ

視覚的に豊かな作品と革新的なストーリーテリングで知られる、日系カナダ人のアーティストであり、映像制作者。彼の映画は、サンダンス、ベニス、トライベッカ、トロント国際映画祭など、権威ある映画祭で上映されている。アート作品は、世界中で展示、2度のカナダ・スクリーン・アワード、ウェビー賞、日本賞をはじめ、20以上の国際的な賞を獲得している。
最近の主要作品には、長編映画『See for Me (シーフォーミー)』(トライベッカ映画祭、BFIロンドン映画祭)、VR体験を生み出す『The Book of Distance(ザ・ブック・オブ・ディスタンス)』(サンダンス、ベニス、トライベッカ)、東京の高円宮記念ギャラリーで開催された個展『A Place Between(はざまの場所)』などがある。
カナダのアルバータ州カルガリーで生まれ育ち、現在は、トロントと日本を拠点に活動。コミュニケーションやコラボレーションを促進する力強くクリエイティブなコミュニティを育みながら、精力的に指導や教育活動に携わっている。移動中にはいつもセロリをかじるのがお気に入り 。

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