イベント
Japan Prize 2023
日本賞映像祭
午前10時~午後0時15分
第50回受賞作品上映会&ディスカッション
児童向け部門最優秀賞
「小石の丘」トガリネズミの一家が小川のほとりで暮らしています。ところがある日、激しい雨で村一帯が流されてしまいました。一家は同じく家を失ったおじいさんトガリネズミと一緒に、冬になる前に新しい家を見つけようと旅に出ることに――。
作品を手がけたのは、ショートアニメーションの分野で数々の賞を受賞してきたスイスのアニメーション監督マルジョレーヌ・ペレタンさんです。
この物語には戦争や環境破壊によって住まいを失い、難民となった人々に心を寄せて欲しいというペレトン監督の願いが込められています。安住の地を求める家族の苦難を、どうしたら子どもたちに分かってもらえるだろうと考えあぐねた結果、「ロードムービー」という手法を思いついたと言います。
今年もヨーロッパ各地で洪水が発生し、多くの人々が家を失いました。上映会では、戦争や環境について、どうすればお説教的にならずに子どもたちの好奇心を引き出すことができるのか?など教育とエンターテインメントのバランスについて話し合いました。
*このセッションで紹介されている作品の映像は、日本賞ホームページ用に短く編集してあります。
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- E059 小石の丘
- ナダディ・フィルム
レ・フィルム・デュ・ノール
ラ・ボワット・プロダクション - スイス・フランス・ベルギー
- 29分
- スピーカー
-
マルジョレーヌ・ペレタン
ナダディ・フィルム ディレクター
- モデレーター
ヒュンスク・チョン
プロデューサー
韓国
韓国教育放送公社(EBS)、アジア太平洋放送連合(ABU)、アジア太平洋放送開発研究所(AIBD)での30年に渡るキャリアの中で、子ども・青少年向けの番組開発、アジアにおける国際共同制作を専門とする。
ライブショー、ドラマ、ドキュメンタリーを多数制作するかたわら、EBSの国際協力部長、EBS国際ドキュメンタリーフェスティバル局長を務めた。また、日本賞をはじめとして、プリジュネス子ども映像祭、マドリード・ドキュメンタリー映画祭、ABU賞、AIBD賞、バーゼル・カールスルーエ・フォーラムなど、多くの国際映像祭に審査委員として貢献。
2004年、ABU初となる子ども向けドラマの国際共同制作プロジェクトを立ち上げる。以来、自身が制作統括を務める。『Baby on the Way(赤ちゃんがやってくる)』、『Future School(未来の学校)』、『Family Asia(ファミリーアジア)』、近年では『Beasts of Asia(アジアのけものたち)』など、さまざまなドラマとノンフィクションの共同制作番組で受賞を重ねている。
- パネリスト
ジュディス・ボールガー
トーボー プロデューサー/共同経営者
カナダ
子ども向けメディアの世界で20年以上の素晴らしいキャリアを持ち、受賞歴のあるデジタルゲームやアニメシリーズを制作。自身初の長編映画でもある『Dounia and the Princess of Aleppo(ドゥーニャとアレッポのお姫様)』のプロデューサー。トーボー(Tobo)の共同創立者として子ども・家族向けに、知的で刺激に満ちた魅力的なエンターテインメントの創作に専念している。
- パネリスト
マリアナ・カノ・フェンテス
ワーナーブラザーズ・ディスカバリー 子ども・家族向けプログラミング・制作マネージャー
メキシコ
1998年、メキシコの公共テレビ局Canal Onceの子ども向け番組編成部門であるOnce Niñosでプロとしてのキャリアをスタート。リサーチ、番組編成、制作およびコンテンツ開発に携わる。2010年には、制作とコンサルティングを中心としたメディア企業Nao Kidsを設立。
読書や環境意識の促進、子どものための市民権の向上を目指してソーシャル・キャンペーンを展開し、メキシコやラテンアメリカで開催される会議でスピーカーを務めている。現在は、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(ラテンアメリカ)のキッズ・ファミリー向けコンテンツ部門の番組制作マネージャーとして活躍中。
幼児向け部門優秀賞
「クワットとジャイ」太陽と月の双子クワットとジャイはアナコンダに飲み込まれたお母さんを探しに旅に出ます。自らの勇気と、行く先々に現れる母の姿と子守歌に導かれ、幼い双子は数々の冒険を経ながら民族の安息の地にたどりつきます。先住民の子守歌がいざなう、先祖伝来の独特な世界観を旅する作品です。
脚本と監督を務めたクラリス・カルデルさんは、自然や宇宙とのつながりを大切にするブラジル先住民族の世界観を、世界中の子どもたちに伝えたいと言います。
文化の多様性を守り、未来に伝えていくために、教育番組にできることは何でしょう?舞台監督として長年活躍していたカルデルさんが、子ども番組に挑戦しようと思った理由は?カルデルさんから見た、子ども番組の魅力とは?上映会後のディスカッションでは、ブラジルが抱える社会問題に表現者としてどう向き合ってきたのかをお尋ねしました。
*このセッションで紹介されている作品の映像は、日本賞ホームページ用に短く編集してあります。
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- I072 クワットとジャイ
- ベべ・ルメ・プロダクション
メシンハ・アマレラ - ブラジル
- 20分2秒
- スピーカー
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クラリス・カルデル
ベべ・ルメ・プロダクション 脚本家/ディレクター
- スピーカー
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リカルド・マコト
ベべ・ルメ・プロダクション 共同プロデューサー
- モデレーター
ヒュンスク・チョン
プロデューサー
韓国
韓国教育放送公社(EBS)、アジア太平洋放送連合(ABU)、アジア太平洋放送開発研究所(AIBD)での30年に渡るキャリアの中で、子ども・青少年向けの番組開発、アジアにおける国際共同制作を専門とする。
ライブショー、ドラマ、ドキュメンタリーを多数制作するかたわら、EBSの国際協力部長、EBS国際ドキュメンタリーフェスティバル局長を務めた。また、日本賞をはじめとして、プリジュネス子ども映像祭、マドリード・ドキュメンタリー映画祭、ABU賞、AIBD賞、バーゼル・カールスルーエ・フォーラムなど、多くの国際映像祭に審査委員として貢献。
2004年、ABU初となる子ども向けドラマの国際共同制作プロジェクトを立ち上げる。以来、自身が制作統括を務める。『Baby on the Way(赤ちゃんがやってくる)』、『Future School(未来の学校)』、『Family Asia(ファミリーアジア)』、近年では『Beasts of Asia(アジアのけものたち)』など、さまざまなドラマとノンフィクションの共同制作番組で受賞を重ねている。
- パネリスト
ジュディス・ボールガー
トーボー プロデューサー/共同経営者
カナダ
子ども向けメディアの世界で20年以上の素晴らしいキャリアを持ち、受賞歴のあるデジタルゲームやアニメシリーズを制作。自身初の長編映画でもある『Dounia and the Princess of Aleppo(ドゥーニャとアレッポのお姫様)』のプロデューサー。トーボー(Tobo)の共同創立者として子ども・家族向けに、知的で刺激に満ちた魅力的なエンターテインメントの創作に専念している。
- パネリスト
マリアナ・カノ・フェンテス
ワーナーブラザーズ・ディスカバリー 子ども・家族向けプログラミング・制作マネージャー
メキシコ
1998年、メキシコの公共テレビ局Canal Onceの子ども向け番組編成部門であるOnce Niñosでプロとしてのキャリアをスタート。リサーチ、番組編成、制作およびコンテンツ開発に携わる。2010年には、制作とコンサルティングを中心としたメディア企業Nao Kidsを設立。
読書や環境意識の促進、子どものための市民権の向上を目指してソーシャル・キャンペーンを展開し、メキシコやラテンアメリカで開催される会議でスピーカーを務めている。現在は、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(ラテンアメリカ)のキッズ・ファミリー向けコンテンツ部門の番組制作マネージャーとして活躍中。