イベント

Japan Prize 2022
 イベント&授賞式

11月2日(水)

午前10時30分~11時30分

ファイナリスト作品上映会:多様性

ファイナリスト作品の中から人種、ジェンダー、障害、経済格差など「多様性」をテーマにした7作品を紹介。登壇者は、誰ひとり孤独に陥ることのない社会を築いていくために、こうした相互の理解と尊重を促す番組が作り続けられていくことの大切さを語った。

*このセッションで紹介されている作品の映像は、日本賞ホームページ用に短く編集してあります。

上映予定作品

  • セサミストリート・スペシャル みんなで一つになろう
    • I009 セサミストリート・スペシャル
      みんなで一つになろう
    • アメリカ
    • 今日はセサミストリートの「ご近所さんの日」!この日はみんながそれぞれに得意なことや好きなことを紹介します。『See Us Coming Together』は、セサミワークショップが進める、人種的正義のための取り組みの一環として、アジア・太平洋諸島系コミュニティの豊かな多様性をたたえる特別番組です。新しく仲間に加わった7歳の韓国系アメリカ人のジヨンと一緒に、セサミストリートの仲間たちが地域のお祝いに参加します。
  • なんちょうなんなん
    • E044 なんちょうなんなん
    • 日本
    • 10人に1人は聴覚に障害があると言われています。補聴器さえつけていれば、問題はすべて解決という認識は、正しくありません。このアニメ作品では、難聴の人に起こりやすい状況を紹介し、彼らとどのようにコミュニケーションをとればよいかを伝えています。歌いやすい曲とかわいいイラストで、子どもも親しみやすい作りです。
  • マイ・ライフ: ダンシング クイーン
    • E046 マイ・ライフ: ダンシング クイーン
    • イギリス
    • 12歳のレイリヤは、サウスダコタ州のクロウ・クリーク先住民族居留地で暮らしています。彼女は3年続けて、居留地の最優秀若手ダンサーの王冠を手にしてきました。ところが甲状腺の病気になってしまいます。病気を受け入れつつも、一番大切なことは諦めたくありません。それはダンス、部族を代表すること。そして王冠をまた手に入れることです。
  • 霧の中の子どもたち
    • Y028 霧の中の子どもたち
    • ベトナム
    • ベトナム北西部の山岳地方にある村で暮らす12歳の少女ディーは、少数民族モン族の血を引いている。モン族の女性は、「花嫁の略奪」という物議を醸している慣習に耐え、若くして結婚する。コミュニティーにいるディー世代の子どもは、幸いにも高校に進学できるようになったが、ディーは「早く結婚を」という周りの期待にどうしても逆らいたくなった。
  • ブラウン:人種差別反対
    • Y031 ブラウン:人種差別反対
    • アルゼンチン
    • アルゼンチンには、自分は白人や黒人でもなく、ブラウンだと称して「ブラウン・アイデンティティー」というグループに属する人々がいる。この国における構造的な人種差別への抗議を示すために生まれたのだ。このエピソードは、アルゼンチンの芸術、そして彼らのグループが機会を得ることの難しさを浮き彫りにする。
  • ノンバイナリー
    • L075 ノンバイナリー
    • アルゼンチン
    • トランスジェンダーの女性であるカロリーナが紹介するのは、LGBTコミュニティーの人々が、より暮らしやすくするために実現した物語の数々。今回のエピソードは、男性でも女性でもないと感じるシャニクについて。パタゴニアの小さな町から始めた活動は、身分証明書の性別欄に「ノンバイナリー」と記載されるよう、アルゼンチンの法制度を変えるまでにいたった。
  • セクシー・ハンズ
    • L081 セクシー・ハンズ
    • スウェーデン
    • 耳の不自由な独身の人たちが相手を探す、世界初の手話によるデート番組。相手の手しか見ることができないラウンドを重ねることで、候補者が絞られ、幸運なデートの相手が決まる。インクルーシブで、驚きとロマンスに満ちた番組をお届けする。
ヒュンスク・チョン
モデレーター

ヒュンスク・チョン

韓国教育放送公社(EBS) シニア・エグゼクティブ・プロデューサー

韓国

韓国教育放送公社(EBS)、アジア太平洋放送連合(ABU)、アジア太平洋放送開発研究所(AIBD)での30年に渡るキャリアの中で、子ども・青少年向けの番組開発、アジアにおける国際共同制作を専門とする。
ライブショー、ドラマ、ドキュメンタリーを多数制作するかたわら、EBSの国際協力部長、EBS国際ドキュメンタリーフェスティバル局長を務める。また、日本賞をはじめとして、プリジュネス子ども映像祭、マドリード・ドキュメンタリー映画祭、ABU賞、AIBD賞、バーゼル・カールスルーエ・フォーラムなど、多くの国際映像祭に審査委員として貢献。
2004年、ABU初となる子ども向けドラマの国際共同制作プロジェクトを立ち上げる。以来、自身が制作統括を務める。『Baby on the Way(赤ちゃんがやってくる)』、『Future School(未来の学校)』、『Family Asia(ファミリーアジア)』、直近では『Beasts of Asia(アジアのけものたち)』など、さまざまなドラマとノンフィクションの共同制作番組で受賞を重ねている。現在は、アジアの文化と家族における食の位置づけをテーマとしたドキュメンタリーの共同制作に取り組んでいる。

チリジ・ダバナ
プレゼンター

チリジ・ダバナ

南アフリカ放送協会 (SABC) ジャンルマネージャー:ファクチュアル

南アフリカ

24年以上放送に携わり、ラジオ・テレビ番組、デザイン、経営およびメディア政策に精通。ニュース分野からキャリアを始め、教育およびノンフィクションの分野で国内外の大手メディアで活躍。NHKの『大科学実験』、『FACESいじめをこえて』など、著名な放送局の多数のプロジェクトに参画。また、メキシコのハリスコTVが2011年に主催した世界放送フォーラムへの参加、2010年にチリで開催された「Inter-Cultural Dialogues in broadcasting(放送における多文化間対話)」でパネリストを務めるなど、国際会議への参加多数。2015年には、公共メディア連合のトラベル・ブロードキャスト奨学金を得てカナダに赴き、公共放送CBCに所属。携わったテレビ番組は、世界公共放送番組会議(INPUT)やプリジュネス子ども映像祭で上映された。2019年日本賞の一次審査委員。

ナビーラ・シャビア
プレゼンター

ナビーラ・シャビア

フリーランスジャーナリスト/国際ジャーナリストセンター(ICFJ)シニアリサーチアソシエイト

オランダ

イギリスのガーディアン紙やフィナンシャル・タイムズ紙、ザ・コレスポンデント、およびツイッターでの勤務を経て、現在はフリーランスのパキスタン系イギリス人ジャーナリスト。オックスフォード大学のロイター・ジャーナリズム研究所(RISJ)やワシントンに本部を置く国際ジャーナリストセンター(ICFJ)において、ジャーナリズムに関する研究報告を共著。現在、ICFJのシニアリサーチアソシエイトを務める。ケルン、ブリュッセル、パリ、ロンドン、オックスフォードに滞在歴があり、現在の活動拠点はアムステルダム。長年にわたり、第一線のニュースルーム、メディア研究機関やスタートアップのニュースメディアにおいて国境を越えた発信を続けている。

ディミトラ・クジ
プレゼンター

ディミトラ・クジ

クジ・プロダクションズ ジャーナリスト/ディレクター/プロデューサー/教育者

ギリシャ

ドキュメンタリー映像制作者、ライター、エデュケーター、プロデューサー。ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンでコミュニケーション学を専攻。写真撮影技術も身につけた。2008年よりドキュメンタリーの制作に携わり、ありとあらゆるクリエイティブな業務を経験する。2016年、子どもと青少年のためのキンダードックス映像祭を創設し、主要な現代美術館で斬新なドキュメンタリー作品を上映。最新作『Passage to Europe(ヨーロッパへの旅路)』は、2021年の日本賞で国際交流基金理事長賞を獲得。クジの作品は、コミュニケーションとネットワーク、変化の過程、持続可能なライフスタイルなどのテーマを掘り下げている。18年以上に渡り、ギリシャ国営放送ERT、ARTE、ZDF, ドイチェ・ヴェレなど、ギリシャとドイツのテレビ局や新聞社でジャーナリストやチーフエディターとして活躍。現在、ギリシャのガラヒディでミト・ミトロプーロス博士に関するドキュメンタリーを制作中。最新の短編映画『Do-Nothing Farming(何もしない農業)』はメガロン・アテネコンサートホールで上映された。ギリシャ語、英語、ドイツ語に堪能。

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