イベント

Japan Prize 2022
 イベント&授賞式

11月1日(火)

午後1時30分~2時45分

日本賞xプリジュネス子ども映像祭 コラボ企画
子どもの悲しみを聴き取る

ドイツで60年の歴史を持つプリジュネス子ども映像祭と日本賞のコラボセッション。

冒頭で上映したのは、プリジュネス子ども映像祭で、参加者が投票し最も心に残った作品に贈られるハート賞に輝いた『なぜ私をおいていってしまったの?』。

親を自死で亡くした10~13歳の若者を描いたドキュメンタリーで、監督は自身も18歳のとき、母親を自死で亡くしたミロウさん。セッションではミロウさんに取材を始めた経緯を聞いた。

ミロウさんは、「残された子どもの視点のドキュメンタリーがないと気付き、この経験をした子どもたちの物語を届けたい」と語った。セッションのモデレーターを務め、希死念慮を抱える人たちを取材してきたNHKの後藤ディレクターは、「同じ境遇で苦しんでいる人や同じ想いを持つ人に出会うことは希望につながることがあると感じた」と答える。

会場からは「作品を学校教材として使用する際に期待することは?」との質問があがり、ミロウさんは「オランダでは、各学校に自死遺児が1人はいるという統計データもある。そのため学校で作品を視聴してもらうことで、自死遺児のクラスメイトをあたたかく迎え入れる土壌ができることを期待したい」とまとめた。

*このセッションで上映された作品の映像は、日本賞ホームページ用に短く編集してあります。

後藤怜亜
モデレーター

後藤怜亜

日本放送協会(NHK) 第1制作センター 福祉 ディレクター

日本

2010年 NHK入局。2016年~福祉番組『ハートネットTV』を担当。主に希死念慮を抱える当事者の方々との取材・番組制作を継続的に行う。2017年より『#8月31日の夜に。』を立ち上げ、「死にたい」「学校に行きたくない」という10代の方々と夏休みの期間の気持ちを語り合う場を、生放送・SNS・インターネット配信で展開。2021年『わたしはパパゲーノー死にたい、でも、生きてる人の物語-』を立ち上げ、死にたい気持ちを抱えながらも“死ぬ以外”の選択をし続ける人たちのライフストーリーをインタビュー動画・web記事で伝える。5年半の当事者の方々との取材をもとに特集ドラマ『ももさんと7人のパパゲーノ』企画・演出(2022年)。『NHKポータルサイト「自殺と向き合う」』『わたしはパパゲーノ』など、気持ちを共有するwebプラットフォームを運営。
『手話で楽しむみんなのテレビ!』では、ろうの俳優・監修チームと共に、日本手話による演劇表現を軸とした番組の演出、聞こえない人と聞こえる人が協働する制作環境の創出に取り組む。

担当番組:
2017年 『生きるためのテレビーあした、会社に行きたくないー』
2017-2020年 『#8月31日の夜に。』(2018年 イタリア賞・イタリア大統領特別賞)
2021年-現在 『わたしはパパゲーノー死にたい、でも、生きてる人の物語ー』
2021年 『手話で楽しむみんなのテレビ!―おはなしのくに編―』
2022年 『手話で楽しむみんなのテレビ!―怪談・奇談編―』
2022年 特集ドラマ『ももさんと7人のパパゲーノ』ほか

ミロウ・ジェヴェール
スピーカー

ミロウ・ジェヴェール

ディレクター

オランダ

2020年、オランダ映画学院を卒業。卒業制作のドキュメンタリー『Why didn’t you stay for me?(なぜ私をおいていってしまったの?)』は、親を自殺で亡くした4人の子どもが、知らせを聞いてからの心の遍歴を打ち明けた作品。同様の悲劇を体験したミロウは、当時、誰もがあえて彼女に質問しなかったことを、彼らに尋ねている。この作品は、映画芸術科学アカデミーの学生アカデミー賞および、プリジュネス子ども映像祭でも賞を受賞。ミロウは現在、初の長編ドキュメンタリーに取り組んでいる。

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