(マーカス・ニケル)
主人公であるマサイ族の少女サビーナ(12歳)の力強さが際立った「わたしの体、わたしの人生」は、審査委員に深い感銘を与えました。サビーナが住むケニアで広く行われている女子割礼。この悪しき因習に対して立ち上がり行動を起こすことの重要性は、視聴者にしっかり伝わるだろうと、私たち審査委員は確信しました。番組は、自宅や学校で普段の生活を送るサビーナの姿を追います。彼女は、女子割礼は苦痛を伴うだけではなく、危険で命にもかかわる慣習であることを明確に理解しています。サビーナは学校を辞めずに勉強を続け、弁護士になって女児の権利を守るために戦うでしょう。また決して、女子割礼を許すことはないでしょう。