第44回日本賞 優秀作品

特別賞 <ユニセフ賞>
わたしの体、わたしの人生
機関名 EO/IKONdocs
国/地域名 オランダ
メディア テレビ
(マーカス・ニケル)
主人公であるマサイ族の少女サビーナ(12歳)の力強さが際立った「わたしの体、わたしの人生」は、審査委員に深い感銘を与えました。サビーナが住むケニアで広く行われている女子割礼。この悪しき因習に対して立ち上がり行動を起こすことの重要性は、視聴者にしっかり伝わるだろうと、私たち審査委員は確信しました。番組は、自宅や学校で普段の生活を送るサビーナの姿を追います。彼女は、女子割礼は苦痛を伴うだけではなく、危険で命にもかかわる慣習であることを明確に理解しています。サビーナは学校を辞めずに勉強を続け、弁護士になって女児の権利を守るために戦うでしょう。また決して、女子割礼を許すことはないでしょう。
(サスキア・ヴィーリンハ)
賞をいただき光栄の至りです! 審査委員の皆様に深く感謝しております。ユニセフ賞をいただいたことは、私たち制作チームにとって大きな意味があります。今回の賞は、私たちが一心に目指しているところにあるからです。この番組は、子どもたちのための、子どもの権利に関するドキュメンタリー・シリーズです。毎回、一人の子どもの視点でストーリーが語られます。番組を観た子どもたちが刺激を受け、偏見や何かを受け入れたくない気持ちにとらわれることなく物事を考え、すべての子どもに幸せになる権利があるという事実に気づいてもらう。それが私たちの目標です。番組は、彼らが自分たちの頭で考え、家庭や学校で話し合うよう促します。ユニセフ賞は人道的なすばらしい取り組みです。私たちの使命に見事に合致し、日本でこのドキュメンタリーを紹介する機会を与えてくださいました。さらにアジアの多くの国で上映されてほしいと願っています。私たちのヒーローの話を多くの人と分かち合いたいです。あの子たちは私たちにとってまさに英雄なのですから。

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