第30回「日本賞」<2003年>受賞企画

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放送文化基金賞
タイトル 氷河を越えて
機関名 ブータン国営放送(BBS)
国名 ブータン
企画内容
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ルナナ峡谷(主に撮影が行なわれる場所)   ガザ僧院(役場と修道院学校のあるところ)
 「氷河を越えて」は、大学を卒業したばかりの小学校教師ナワンが自己発見に至るまでの旅を追った、ブータン独自の文化的意識あふれたドキュメンタリーの企画。ブータンでは、辺境にある村に教師を派遣して授業を行なうが、ナワンはこのために海抜5200メートルの山々を越え、ルナプという村に向かう。この企画は、ナワンの過酷な旅に加え、ナワンが教えるだけではなく、ルナプの人々から逆に学びながら、ブータンの伝統意識を学んでいく過程を追う。
 
審査講評
 今回「日本賞」30回を記念して設けられた番組企画部門では、最終的に、番組制作の手段が限られていながらも成功する可能性が最も高く、かつ賞金が企画の実現の大きな援助となるであろうと思われた企画が最優秀企画に選ばれた。それがこの「氷河を越えて」である。教育的に孤立した共同体で起こり得る問題や現代的な価値と地域の伝統文化の衝突を検討しながら、社会に与える影響や教育問題の重要性を国に対して問題提起している点が高く評価された。
 
制作者コメント
ドルジ・ワンチュクさん、エグゼクティブ・プロデューサー、ブータン国営放送(BBS)
 私が放送文化基金賞を受賞したというニュースは、11月6日にブータン国営放送のラジオやテレビで一斉に報道され、国民的行事のようなお祭り騒ぎになりました。それから、毎日のように、受賞を祝ってくださる方たちから電話がかかってきました。まるで、ブータンの国民すべてが「日本賞」を知っているようでした。情報省大臣、総理大臣にお会いする機会まで得ることができました。「日本賞」での放送文化基金賞受賞は、私ばかりでなく、すべてのブータン人に勇気を与えてくださったように思います。

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