土曜時代ドラマ ぬけまいる~女三人伊勢参り

土曜時代ドラマ ぬけまいる~女三人伊勢参り

ドラマのみどころ

ドラマのあらすじ

三十路(みそじ)を過ぎた女三人組が、江戸から伊勢へ抜け参り!

一膳飯屋の娘、以乃(いの)。武家の妻、志花(しか)。小間物屋の女主人、蝶(ちょう)。
若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶(いのしかちょう)」と呼ばれブイブイ言わせた江戸の三人娘も三十路(みそじ)過ぎ。今ではそれぞれに人に言えない事情と鬱屈を抱えた三人、突如、仕事も家庭も放り出し、抜け参りに繰り出した。抜け参りとは、いきなり姿をくらまして伊勢詣りに行ってしまう当世の流行。いざ、女三人の東海道中膝栗毛、てんやわんやの女子旅が始まった。
こんなはずじゃなかった女三人がそれぞれに抱える悩みは、いずれも現代の私たちに通じるもの。そんな等身大の三人が次第に輝いて見える痛快女子旅。毎回訪れる土地で出会う豪華なゲストとともに、泣き笑いの旅のうち、幸せの物差しを見つめ直す。
伊勢は旅のゴールで、そして人生の再スタートの場所。
直木賞作家・朝井まかてさんの「ぬけまいる」を晴れやかにドラマ化します。
主な出演者は以下のみなさん、そして主題歌は竹内まりやさんです。

笑って泣いて、胸が空く

…原作者・朝井まかて

私にとって、本作の主人公・三人娘は妹のような存在だ。
もはや若くない、けれどオバサンでもない、三十路(みそじ)前の彼女たちは(現代で言えば、三十代に相当するだろうけれど)、ふと、こんなはずじゃなかった!と気づく瞬間がある。
若い頃はどんな自分にもなれると信じて疑わなかったのに、なぜかパッとしない己の姿に気づいてしまうのだ。こんなはずじゃなかったと、焦る。大人になってからそれなりに年数を経ているので、振り返ってしまう過去も持っている。これが、いっそう煮詰まる原因になる。
というわけで、お以乃・お志花・お蝶の三人娘〝猪鹿蝶(いのしかちょう)〟は、突然、仕事も家庭も放り出してお伊勢詣(まい)りの旅に出るのである。
私は彼女たちの未熟さと、無鉄砲な実行力を愛している。そう、煮詰まったら何もかも放り出して、旅に出てしまえばいいのだ。だからタイトルは『ぬけまいり(抜け参り)』ではなく、『ぬけまいる』という意志を籠(こ)めた造語にしてある。
決して、自分探しの旅などではない。そんなもの、どこまで歩いたって見つかりはしない。異なる景色に身を置き、さまざまな人生と出会い、他者との関係性によって自らをギアチェンジする旅なのだ。
田中麗奈さん、ともさかりえさん、佐藤江梨子さんは、私の想像以上の、じつに華やかでチャーミングな〝猪(いの)鹿(しか)蝶(ちょう)〟だ。気風がよくて可笑しくて、けれど軽いわけではない。彼女たちの人生の綾が、胸の奥深くにじんと響いてくる。
時代劇ファンはもちろん、これまでそうでなかった皆さんにも存分に楽しんでいただけるドラマに仕上がっていると思う。
毎週土曜日の夕方は私も原稿の締切を放り出して、しばし三人の旅に夢中になろう。

脚本家の言葉

…脚本・小松江里子

「一生に一度はお伊勢参り」と言われた江戸時代。思い立ち家出同然に旅立つのが抜け参り、そして現代、飛行機に乗ると貯まるのがフライトマイル。
この二つをもじったのが、「ぬけまいる」なのかと最初思いました。
そんなタイトルからして面白そうですが、朝井まかてさんの原作そのものが面白く、いい作品に巡り合えたと感謝しています。
ドラマは、女三人の弥次喜多道中のような展開でテンポよく進みます。
旅という人生の縮図の中で、自分の居場所探し、諦めきれない夢、忘れられない恋心など、人生の岐路に立つ三人が抱えてるそれぞれの悩みが、旅の終わり、伊勢神宮で出す答えとは?
宿場町の風情、地元の名物料理など江戸の旅気分も味わいながら、一緒に旅をするように是非楽しんで観ていただけたらと思っています。

「ここではない、何処か」へ

…演出・黛りんたろう

弥次喜多道中しかり、テルマ&ルイーズしかり、次郎長三国志しかり、人はみな、「ここではない何処か」への、脱出願望を持っている。江戸後期、それは「伊勢参り」に象徴された。「伊勢」こそ、生涯一度は行ってみたい究極のワンダーランドであり、アミューズメントパークだった。鬱屈した日常から自己を解放したい善男善女は、「伊勢参り」の名目で江戸を出奔し、一路、伊勢を目指した。原作「ぬけまいる」の魅力は、まさにこの、開放感にある。同時に、中心となる三人の女性たちの抱える悩みが、どれも現代にそのまま当て嵌(は)まることが、この物語を、よりアクチュアルにしている。
通底するのは、この三人の女性の「結束力」。それは、ときに家族や恋人との絆を上回る、もはや男侠(おとこぎ)の世界だ。そう、これは、「解放」と「女の侠義」のドラマなのです。

制作統括の言葉へ

…制作統括・小松昌代

「伊勢へ行っておけば間違いない、気がする」と、アラサー女子が昨日も言っていました。
それも、彼とではなく、女同士の旅でなければ癒やされないような気がするのです、女子はそんな女旅、抜けまいりです。江戸時代にも大ブームだったというお伊勢参り。当時を生きた女たちも「こんなはずじゃなかった」とジタバタした時、お伊勢様の空気を吸い込み、また現実に戻っていったのかもしれません。道中、人と出会い、別れて、ふと、「いっち輝いていた頃の自分」を思い出したり、一人じゃない自分に気づいたりしたのかもしれない。
旅が進むにつれ、われらが猪鹿蝶(いのしかちょう)の三人娘も、キラキラと輝いていきます。決して逃げない彼女たちの旅を、どうぞ伊勢まで楽しんでください。

放送予定・スタッフ

放送予定:
2018年10月27日(土)スタート
総合テレビ 毎週土曜 午後6時5分から6時43分(連続8話)

出演:
田中麗奈(お蝶) ともさかりえ(お以乃) 佐藤江梨子(お志花) / 福士誠治 ・ 大地真央
滝沢秀明(第三回) ・ 舘ひろし(第四回、第五回) ほかのみなさん

制作統括:小松昌代 土屋勝裕
演出:黛りんたろう 福井充広 田中諭
ラインプロデューサー:鈴木英雄
スケジュール:北村信彦
AP:田口敦子 家生和美
演出補:船谷純矢 吉田望 小峰陸矢
制作:松田恭典 朝倉二葉 井上明日翔 高橋恒次
デスク補:木村留美 菅沼麻衣子
編集:髙室麻子
記録:佐藤由子
編成リソース:関根智恵
番組広報:関口聰
考証資料:大森洋平
美術統括:鈴木利明
美術:稲葉寿一 浅野菜摘
音響統括:加藤直正
音響効果:柳川起彦 武田文 林恵太郎
MAオペレーター:鷹羽直治
技術総合デスク:市川隆男
技術:水野富裕 大畑夏雄
撮影:丸山真 宮本幸夫 星竜太 遠藤洋祐
フォーカスプラー:貴志無介 近藤祥平 猪本琢磨
撮影アシスタント:森田亮 星智教 後藤大樹 内田結衣
照明:鴨下正美 中山鎮雄 水村享志 桜井利栄 小野雅人 高橋知子 幅信太郎 一条友紀 中島誠 元村隼敦
音声:高木陽 妹川英明 浜川健治 工藤威 北野莉那
VE:黒澤智 浅香康介
4KECS:福田豊 仁科丈治
音楽録音:鈴木勇一 佐々木志了
美術進行:峯岸伸行 松谷尚文 花田猛 高橋尚孝 村上唯人
装置進行:山岸正巳 アックス/美術デスク:土本宏輔
製作デスク:金平裕之
大道具製作:三村未芹 川口輝 竹平眞一
大道具操作:染谷宗男 楠永怜 松本英里香 吉原英祐 林田潤 宮崎香
建具:喜津瀬康博
造園:森本章夫 堀田英孝 佐藤彰
特殊効果:田中賢一 伊藤颯
小道具操作:酒井亨 依田潤二 田中里果 斉藤綾乃 小林昭浩
小道具:内藤寛明 大隅拓真
生花:遠山徹
ミニチュア:松島広道 川崎健一
消え物:前原章二
衣裳:田中茂樹 湯沢恵美子 熊谷晃 藤島和沙 小林晴香
衣裳製作:千原初江
メイク:林清治 田中文江 石橋美織 (大地真央担当)石月裕子
かつら:三村要 佐藤翔 中橋美香
美術車両:中村俊之
時代考証:河合敦
所作指導:藤間蘭黄
殺陣指導:車邦秀
邦楽指導:成田涼子
三味線考証:石橋保浩
遊戯指導:伊藤拓馬
按摩指導:船水隆広
変化朝顔監修:石黒和昭 伊藤重和
京・大阪ことば指導:井上裕季子

ご感想掲示板

【投稿データの読み込み中】
投稿件数が多い場合、表示までに時間がかかります。データが表示されない場合は、再読み込み・キャッシュの削除をお試しください。
掲示板を読む
NHKのサイトを離れます