ドラマのみどころ

『鳴門秘帖』とは?

山本耕史

剣の極める修行の果て、家を棄て、さすらう虚無僧となった法月弦之丞は、十年ぶりに舞い戻った江戸で、幕府転覆の密約を記した血判状『鳴門秘帖』を巡る争いへと巻き込まれていく。弦之丞を慕う女スリの見返りお綱。かつていいなずけだった甲賀の娘・千絵との間で、波乱のラブストーリーが展開される。鳴門秘帖の行方を追って、舞台は江戸から中山道、そして大坂、阿波徳島へ。次々と襲いかかる刺客たち。ロードムービー感覚のスパイアクション、「鳴門秘帖」に、どうぞご期待下さい。

脚本家の言葉…尾西兼一

原作は遥か昔の伝奇時代小説。主役が旗本の嫡子でありながら訳あっての虚無僧姿、ヒロインが短銃使いの女掏摸に甲賀のお姫様。そこに世を儚んだ小娘や頭巾の侍、怪しげなお公家様に甲賀忍者や岩窟王ばりの老人たちが百鬼夜行。江戸から大坂、四国へと、『鳴門秘帖』なる怪しげな代物を求めて、恋の三角関係、イヤ四角関係を絡めながら、男と女、男と男、女と女が命を賭けて闘うこの物語、定番の泣きと笑いに、NHK始まって以来(?)のエロティシズムとバイオレンスを加味したごった煮時代劇となった筈です。原作から逸脱した感もありますが、楽しんで書かせて貰いました。後は、視聴者の皆さんに楽しんで貰う番なのですが、さてどうなることやら。

演出の言葉…西谷真一

人でなしの男が人と触れ合う中で真人間になっていく、という吉川英治原作の名作「鳴門秘帖」をNHKとしてほぼ40年ぶりにドラマ化した。前回の主役は当時まだ30代の田村正和さん。今回の主役は今時代劇を演らせたら右に出る者のない山本耕史さん。耕史さんの魅力に溢れる芝居と殺陣が画面狭しと冴え渡る。主役弦之丞を巡る三人の女、野々すみ花さん、早見あかりさん、武田玲奈さんが体当たりの演技でそれに応える。弦之丞に立ち向かう男にも、個性派俳優達が揃った。
私自身がロケーションの最中、一筆書きのように「描きあげた」という実感を持つこのドラマ。新聞連載小説のテレビドラマ版があるなら、まさしくそんな勢い溢れる作品になっています。どうかお楽しみに。

制作統括の言葉…八島賢

かつて祖父母と共に視聴した金曜時代劇『鳴門秘帖』は、私の少年時代の大切な思い出のひとつであり、その感動と興奮を昨日の事のように思い出します。あれから四十年。国を揺るがす機密文書を巡る争奪戦というストーリーは、まさに今日的な題材となりました。尾西兼一さんによるダイナミックな脚本のもと、西谷真一さん、酒井信行さんの冴えわたる演出は、主演の山本耕史さんをはじめ、野々すみ花さん、早見あかりさん、中村嘉葎雄さんら豪華多彩な出演陣を活き活きと描き、テレビ時代劇の王道と呼ぶにふさわしい作品に仕上がりました。世代を超えて誰もが楽しめる娯楽時代劇です。BS時代劇『鳴門秘帖』にご期待ください。

制作統括の言葉…銭谷雅義

吉川英治原作の『鳴門秘帖』は、昭和初期に新聞連載され、熱狂的な人気をはくした長編小説です。一刻も早く続きが読みたくなるヒキのある展開は、連載小説ならではのもの。現在読んでもその面白さは、全く変わりません。今回のドラマ化では、原作の魅力を最大限に生かした連続ドラマのだいご味を、とことん追求しました。そして名作を現代によみがえらせるために新しい工夫を凝らしました。秘帖を求めて阿波へと向かう法月弦之丞の行く手に、阿波の刺客と、甲賀の忍者が次々に襲いかかります。毎回主人公を襲う絶体絶命のピンチを、弦之丞はいかに切り抜けていくのか。「ミッション・インポッシブル」を思わせる手に汗握るスパイアクションの連続。新しい魅力に満ちた「鳴門秘帖」に、どうぞご期待下さい。

『鳴門秘帖』放送予定・キャスト・スタッフ

【放送予定】2018年4月20日(金)から
BSプレミアム 毎週金曜 よる8時から8時43分(連続10回)
※再放送 BSプレミアム 毎週日曜午後6時45分
【原作】吉川英治
【脚本】尾西兼一
【音楽】栗山和樹
【語り】神田松之丞
【題字】長谷川耕史
【出演】
山本耕史 野々すみ花 早見あかり 袴田吉彦 渡辺大 武田玲奈
武田真治 篠井英介 萬田久子 田村亮 中村嘉葎雄 ほか

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